Renta!限定版
俺、結ちゃんと寅野さんと家族になりたいんだ
獣人×人間なので好みが分かれるかもしれませんが、黒井よだか先生らしいいつものダークさはなく明るい家族になろうBLになっています。
上巻では、天涯孤独の矢野快晴は獣人寅野慈雨が雇い主の住み込み可の探偵事務所で働くことになります。幼い姪と暮らしている寅野は強面ですが、とても優しく、3人で仲良く暮らしています。一緒に仕事をして暮らすうちにふたりは紆余曲折を経て、両想いなります。
そして下巻では、なかなか恋人らしいことができないまま、結を中心に探偵事務所はまわっています。寅野と矢野が探偵事務所の仕事で夜に出かけることが増えたことによって、結が不安になってしまいます。そして寅野は結のわがままに対して大声を出してしまい子育ての難しさに苦しみ、矢野は自分の過去を思い出します。それでもふたりは結と話し合い家族になりたいと伝えます。
そしてその夜、寅野と矢野もはじめて身体を繋げます。とても優しくじっくりと愛し合っています。
やっと3人仲良く暮らしていけると思ったら、結の父親が娘を引き取りたいとやってきます。
はじめは父親の願いを拒絶する寅野ですが、ゆっくりと結のために時間をかけてどうするか考えようと矢野に話すシーンはとてもよかったです。簡単に父親と暮らすのがいいとか、このまま一緒に3人でいるのがいいとか大人が勝手に決めないと言う寅野の考えにわたしも共感しました。
ところが結とふたりで出かけた先で父親が軽率に「パパと暮らす」「ほんとの家族」なんて言ってしまうので、結が父親の元から駆け出してはぐれてしまいます。
はぐれて結を探すために上下巻で出てきた人たちがみんなで結を探す手助けをしてくれます。そして見つかった結が泣きながら大通りを横切ろうとしたところに車がやってきて、矢野が急いで結を守ろうと抱き上げると……。
ドラマみたいな王道物語みたいに思いましたが、今までBLではあまり読んでこなかったようにも感じました。下巻は最後にもラブラブエッチがありますし、時々ミニキャラでかわいい笑いもあり、そんなところはよだか先生らしい気がしました。
今までよだか先生の作品はダークで読んでこなかった人にも読みやすい明るい物語になっています。
親を亡くした姪を育てる元警察官で現役探偵の虎獣人ジウx天涯孤独な元ヤンでお金も住む家もなくジウの事務所に住み込みで働き始めた人間の快晴。
人間と獣人が共生するようになってしばらく経った世界が舞台になっており、獣人はがっつり動物型寄りの姿かたちをしている作品でした。
ジウの経営する「寅野探偵事務所」には様々な依頼人が訪れてきますが、彼らの依頼を解決していく過程を通じて、ジウと快晴、そして姪の結(ゆい)が少しずつ関係を深め、家族になっていく様が描かれています。
元依頼人やジウの警察時代の元同僚・ご近所に住むポメラニアン獣人夫妻・結の実父など、ストーリー展開に絡んでくる人物たちが何人かおり、それぞれが少しずつ上手い具合に絶妙な存在感を持って最終話まで登場してくるんですが、出演の仕方に無理がなく自然で、黒井先生の才能にただただ嘆息。。。
結ちゃんは天真爛漫・元気いっぱいな子どもだけれど、ある日突然大切な人(=母親)がいなくなる経験をしており、心の奥底には深い深い傷がある。
結が終始快晴に甘えたがったり、日中でもジウに会いにいこうとしてしまうのは、一人になる寂しさ・怖さを知っているからなんですよね。
ジウが結を育てることを決意したエピソードには、涙が出ました。
一筋縄ではいかない子育てに翻弄されていたというのも、人間味が感じられて好印象でした。
ジウ・結・快晴の3人は血の繋がり的には本当の家族でないとしても、お互いに必要とし合い、大切に思い合い、一緒に生きていきたいと思い合う絆の強さは、間違いなく「家族」と言えると思います。
一瞬BLであることを忘れそうになるほど素晴らしい人間ドラマなんですが、忘れそうになる時にグッドタイミングで濡れ場(しかも相当色気ムンムンで濃くてえっちぃ)が展開されるため、(あぁ、そういやBLだったわ)と思い出させられます笑
黒井先生、絵が本当に上手いので、えちぃ場面がほんっっとめちゃくちゃエロいのですよね。
シリアスあり・ユーモアあり・ヒューマンドラマありで、とっても良質な作品でした!
結ちゃんがこの先大学生くらいまで成長していく姿を見届けたいので、何卒続編を描いていただきたいですー!
上巻最期にぶっ込まれた 結の威嚇ポーズに続きが気になりすぎてサクサク下巻に到着
開いてすぐ 苦節22年 この世の春を満喫するどこか泣き叫ぶ結と もろもろの醜態につい鼻が
いや 上巻でおいてけぼりを嘆いてエグい泣きかたはしてたんですけど ダメだわ ツボすぎるw
Σ なんて思ってたらクッソ泣かされたッ!((怒))
子どもに罪はないが こんな仕込みをされていたとわ
お釈迦さまでも知らぬ仏だ お富さん((怒))
うすうす気づいてはいましたがこのお話 家族と会話ってところに重点を置いているので 子どもが軸になるのはわかっていたつもりだったんですが やられました
上巻ででた依頼主たちの使い方も話の流れにそいすぎて偶然感より必然感が勝って若干感動ぼけはしちゃったんだけど 布石の打ち方と回収ってみかたをしたときの自然さったら ほんとお見事
子どものとりそうな行動に無理なねじ込みや 余計なヒーロー感 そんなこったろう展開の満腹感も感じることもなく
まぁ 獣人つぇぇええ とは思ったけど 獣人+オプションのガタイの良さで納得の
縁室にはなっているので ありえへん救出もなんのその ←え
いや おもしろかったです 誰ひとりさみしくしないエンドに子ども抜きの甘い夜
ほのぼのとイチャあまのバランスの勝利って感じ? これはアレです アレ
読みたい方向がまったくわからなくてグズグズするときにふいに読み返したくなるお話ってポジションにおさまるやつです うん きっと あたしはそうだ
すごい泣かせにくるよぉぉぉ。。。
袖口が涙に濡れてビシャビシャ。鼻すすり止まんない。目が浮腫んでて、いま最高にブス顔にキマってますが、気分は超最高!素晴らしいストーリーに感動で胸がいっぱいです。
この下巻は子育てエピソードが強くて、個人的にはブッ刺さりました。
現在進行形て子育て中なので、結のお試し行動みたいなの上の子のときあったなぁとか、真ん中の子は私を探して鼻水涙ベショベショにして追いかけてきたなぁとか。自分の経験として振り返る懐かしさも相まって、余計に物語の世界にドボンでした。
子どもの何気ない仕草や行動の描きがとにかく上手い作者さんだなぁとただただ驚きました。子ども視点の繊細な気持ちをここまで表現できるのもそうだし、表情の付け方は胸を鷲づかみされるほどの破壊力です。
慈雨と快晴を見つけたときの結の姿に、大泣きも大泣きの、ボロクソ泣き。こんなに泣いたの久しぶりで、涙をたっぷり搾り取られました。
父親が現れたときは嫌な予感はしてましたけど、まさかこんな展開になるとはねでした。結父……悪い人じゃないけど、ちょっと気持ちが先走りすぎました。
家族ってこういうことなのよと。
快晴なんかさ、血の繋がりはないけど、これまで一緒に過ごした時間の歴史が父親よりあるわけ。血の濃さより過ごした時間と信頼関係の方が大事だと突きつけられたときには、感動で涙が滝のように溢れちゃった。
これまでの依頼人たちも総結集で、結の捜索に携わるチーム感にも大感動でした。
この下巻は、聞くよりも実際に読むべしです。
そしてその際はハンカチまたはティッシュをお忘れなく!^ ^
期待していた2人のイチャイチャは文句なしの濃さで、こちらも大変に満足でした。
下巻。
告白しあった寅野と矢野だけど、結ちゃんの赤ちゃん返り?みたいな駄々こねがひどくて、ずーっと進展できません。
…というところから始まります。
でもそれは、寅野と矢野だけが一緒に行動して自分は仲間外れ、という気持ちのせい。だから矢野は結ちゃんに話して…
ついに初夜!
ここは結構じっくり描いて下さってます!
獣人の長く大きな舌で舐められながら、一番細い指の小指で孔を解されて…
まあ結局失神するわけですが、お互い大満足の初めてですね!
そして下巻では波乱が。
結ちゃんのパパが海外から一時帰国。結ちゃんを引き取るために。
だけど寅野とは確執があるわけで。
同時に、結ちゃんの実のパパである事は事実なわけで。しかし、そんな時に…
…という展開。構成がいいですね。
事件そのものは「迷子」だけど、これは小さな子を持つ保護者にとっては正に悪夢であり地獄。
そしてここの見どころは、これまでの依頼人たちが皆で一緒になって動いてくれる所です。
一段落しての2人の関係はまた一歩深まります。文字通り深まる。獣人サイズのアレは直腸までいきましたかね?
心でも体でも全部受け入れる矢野です。
パパにはもうちょっと待ってもらって、今は3人で家族、そして支えてくれる周りの人たちと。
絵柄、特に寅野さんのガタイ、結ちゃんの可愛らしさが良く、皆が救われるストーリー展開も良かったです。ほっとできる作品。