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『ケダモノ』シリーズ9作目です。全10巻完結シリーズなので、あと1冊ですね。
こちらを読む時は、次の最終巻『ケダモノより愛をこめて』も用意した方がいいと思います。事実上、2冊引き続きで『最終巻上・下』的な感じですから。
表紙イラストからして、サブCP(とはいえ、前巻までには出来上がってないけど)の秀華(一明の従弟)と李(秀華が片想いしている一明の父親の秘書)なのでこちらが中心なんだろうな~と思ってはいたんですが、なんと口絵カラーが李×秀華のHシーンだった!正直驚いた。←でも、個人的にメインよりサブCPが好みなので(というよりメインCPがかなり苦手・・・)、初めてのカラー×2で嬉しかった~。
この表紙イラストがすごく好きなんです。
口絵イラスト=Hシーンについては、ここまでずっと躱して来た(前巻『ケダモノは甘く招く』で理由が明かされたんだけど)李がとうとう?どういう状況で!?と読み始める前からすごく気になりました。
ただ、確かに導入は香港で秀華の婚約についてでしたが、秀華が日本に行くから李に着いて来るように言ったところで、シーンは日本の一明(攻)と連太郎(受)サイドに。
就職活動を始め、実家の浜松に帰ることも考える連太郎。そうすれば、遠距離恋愛になってしまいます。
でも、一明は(遠距離がどうのではなく)父親がボスである香港マフィアの後継者問題も絡んで常に危険がつきまとうことで、(たとえ別れることになっても)自分よりも連太郎の幸せを願っていると言うんです。
何があっても一緒に頑張りたいと思う連太郎は、感情的になって一明を傷付ける言葉をぶつけてしまい、少し時間を置いて反省して考えることに。
一明は歯科医院も休診にして連絡が取れなくなり、そこへ秀華の母親(一明の叔母でボスの妹)が秀華を連れ戻すために現れ、連太郎から秀華が本気で李を想っていると聞かされます。
(↑で書いたように、前巻で読み手には明かされたんですが)実は、組織を治める廣家の血縁者と組織の幹部の恋愛は禁忌で粛清対象なんです。
つまり、秀華と恋愛すれば李は殺されてしまう。
秀華はそれを知らなかったんですが、母親が連太郎と話すのを聞いてしまい・・・。
飛び出した秀華を追う李。母親に秀華を婚約のため連れ戻すように命じられた李に、秀華は自分を抱けば婚約話を受けてやると言うんです。
そして一夜を過ごし、婚約式に臨んだ秀華でしたが・・・
しかし、この終わりは先が気になってしょーがないんだけど!
冒頭にも書きましたが、こちらだけでは『ハッピーエンド』じゃないからね。まさに『続く』です。
SS1編目『Uncontrollable fate』は、本編終盤の(Hに至る前後の)李と秀華を李視点で。
2編目『For a long-range plan』は、19年前の李とボス(一明の父親)との出会いのエピソード。
とにかく、サブCPの2人に関わるストーリーだけで、シリーズここまで(特にメインに文句言いつつも)読んで来てよかったと思えます。イヤ、まだ終わってないんだけど!。
評価としては『萌×2』ですが、特にSS1編目『Uncontrollable~』だけでも『神』級に好きだ。
いよいよラストが近付いたというところで、いまさらですが『このシリーズ、ドタバタコメディじゃなかったのか!?』と動揺するくらいシリアスです。
もともと、サブCPはシリアストーンが多かったけどね。
さあ、残りあと1冊だ!
ところで、あさとさんの巻末コミックがなかった・・・最終巻と同時発売だったから?