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『比翼連理(上)』
柢王が魔界へと旅立ち、髪を切った桂花は天守塔でティアの執務を手伝っている。
それから1か月が過ぎようという頃、魔族が現れて…。
柢王がいなくなったので、ティア・アシュレイ・桂花の3人の日々。
アシュレイは柢王に頼まれてたこともあるだろうけど、自分とティアとのことが落ち着いたからか周りに目が向けられるようになってきたみたいで。
桂花ともなんとか仲良くしようとアシュレイなりのやり方で接していくのが見てとれて。
そんな成長が見れてちょっと嬉しかったです。
一方で、桂花はどんなに気丈に過ごしてても、やっぱり柢王のことで心の中は占められてて。
ちょっとしたチャンスでもすぐに飛んで行きたくなってしまうほどで。
それほどの想いだってのはわかってたつもりだったけども、やっぱりなんだか切なくて。
それをどんなに優しく接しられても柢王以外には見せられない見せない桂花もすごいなと思ってみたり。
後半、アシュレイはなんとか戦うために容姿が変わってしまって。
それを氷暉となんか分かち合ったりしつつもショック受けてる描写とかがあって。
このあと、ティアにそれを見せる時のことを考えると少し不安でした。
『夜毎之夢』
魔界に行った柢王。
そこで命の危機に瀕した柢王が見たのは…。
柢王の中にいる魔族・巍染に意識を乗っ取られた柢王と巍染の在り方が少し変わる物語。
帝王の夢の中では桂花を手に入れた頃のことが回想されます。
詳しくは冲さんのコミック『天網夜譚』で語られてるんですが。
やっぱり柢王の桂花を本気で心から想う気持ちもステキです。
そして、いつかは追ってくるだろうなと思ってるところも。
あとは後書きでも書かれてましたが、北申×柢王な挿絵は印象的ですね。
そして。
表紙がとても素敵なんですが。
柢王も桂花もとても相手のことが愛しそうで。
本編で離れ離れな分、余計に幸せを願わずにはいられません。
あと、タイトル文字に蛇が絡みついてることに今初めて気付きました!
って、見直してみたら全部のタイトルにそれぞれいろんなものが絡んでました。
わー、手が込んでるー。