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互いの存在だけが運命を変えることができる── 上下巻 同時発売
おいおいおいおい、上巻では蛍が血濡れで死にそうで助けなきゃいけない存在だったけど、下巻では寧ろ晶がヤバいぞ!
というか、互いに互いを助けようと動いてるのだけど、時系列からするとやばい事に最初に首を突っ込んでしまったのは晶の方で。
(ヤバいことというか、人助けなのだけど...。)
助けていたのは蛍の方だったんだ!!!と。
あの蛍になにか訴えてた幽霊はそういうことだったのーーー?!?!と分かったシーンはブワッて感情が溢れました。
蛍と同じであぁ.........って。
すごいなぁ、面白い。
AやらBやら出てきてややこしいのだけど、ここで2巻冒頭で晶が蛍が見ているのは複数の世界線という話が絡んできて、あぁだから1巻からABと説明していたのかな?とも思えてそれにもなるほどなぁと感心した。
時間軸の把握が難しかったので、正確に読めている自信が無いんですが、なんとなーくの把握でも面白く読めました。
もっとしっかり時間軸を把握して頭の中で組み替えることが出来ればよかったのだけど、私には難しい...そして蛍の立ち位置の把握が難しい...同じ蛍だけど世界線が違うということでいいのかな。
この辺がしっかり汲み取れる方はもっと評価があがると思うのだけど、私はその辺が怪しいので神には達せなかったし、分からない(理解が及ばない)ことがもやっとしてしまい。
でも、点と点が結ばれて線になるのを感じられる作品でした。
ひいじいちゃん.........。
最後がちょっと駆け足だなと思ったんですが、日高先生も分かっておられたことなんだなと、あとがきを読みながら納得。
こういう裏話が聞けるとまた読み方が変わるというか...あれはENDだけど描き下ろしのAfter BA含めたものが真のENDなのだなと思いました。
評価は悩みました。
私には理解が難しくてハテナな部分があるので萌くらいかな?と思ったりもするのだけど、早く続き(下巻)が読みたい!!と思わせられたり、点と点が繋がってブワッと鳥肌が立った場面があるのはやはり日高先生の筆力の高さゆえだと感じるしで、萌えにしておくには低い気もして。
推理物みたいで楽しいのだけど、理解力も必要な作品です。
過去が見える蛍と未来が見える晶。
未来と過去とAとBの世界線と…頭フル回転で読んでいきました。
上下巻一気に読めて良かったです。
と言うか、先が気になり面白くて一気に読めてしまいます。
わぁ〜出てきた〜ひいじいちゃん!
凄いよ、ひいじいちゃん…。
タクシーも止めてくれて、あの世に行ってからも晶と蛍を救ってくれてる。
んんん…ひいじいちゃんは未来も過去も見える人?
と、なるとあの世じゃなくて間のひいじいちゃん?
…ひいじいちゃんのことばかりですみません。
描き下ろしの2つの世界線、有難いです。
どの世界線にいても2人は幸せだと思いますが…見る事が出来て嬉しかったです。
分かれている世界線の謎を解きながら、最後に一本に繋がる…とっても面白かったです!!
なかなか難しかった下巻です。
そして、蛍“A”と蛍“B”の時間軸でハラハラさせられた展開でもありました。
未来が視える晶は、血塗れで倒れていた蛍が無事であったことを知り、まだタヒんではいないのだと察します。
一方で、掴まってしまって消息不明の晶もまだ生きていると確信した蛍。
2人はまさにニコイチなんだなあ、、、と実感するとともに、これは上巻から間髪入れずに読んだほうがスムーズに読めた作品だったわ、、、
と、気付くまりあげはでした。
(蛍のA、B問題の復習が必要だった汗)
というか、蛍がどういう状況で刺されてあの家へ戻り、しかもそもそもどうしてあの家に住んでいたのかという一連の流れが、すべて伏線回収された瞬間の衝撃たるや!!
そして特殊能力持ってると、2人が致すタイミングまで視えちゃって気恥しかったですね!!笑
血縁関係者という事もあるとは思いますが、お互いを想い合う気持ちに恋心を感じつつももっと深い絆や縁を感じる愛を感じる関係性の蛍と晶の日高先生流のアノマリーな世界の中でのBLを感じられました
下巻は少し種明かし的な回収が押し寄せて来るので読み込みをすればする程手応えを感じられる1冊でした
1回読んだだけで分からないか?と言われれば”そんな事もない”とは思います
でもそれは私の中で辻褄を合わせていくような所もある上での理解なので果たしてそれが真の正解か?見落としはないか?と言われれば「分かった」とは言えないかも知れません
さながらそれはまるで数学の問題を正しい公式をハメずに正解に導いたようなものかも知れませんね(;^_^A
なので上巻のレビューでも書きましたが私自身はすっごい何度も読んでみています
それでもストーリー的な仔細を「ネタバレあり」でレビュー出来る程ではないのかも知れませんので、今回はこの作品から感じた「愛」の部分をレビューでお伝えしたいと思います
ひいおじい様の愛
これはこの作品の中に於いて実は1番シンプルで分かり易い愛でした
自己犠牲的な愛を感じつつも悲壮感以上に使命感を感じる大きな愛でした
親族の愛
従兄弟やお父さん達の彼らを気遣う、見守る愛も大きかった
何かがあった時に頼れる人が居るっていうのはすごく力になる
曽我部さんの存在
これは愛とは違うかな?とは思いますが信頼や絆という人類愛を感じます
特に晶が人を救う事を大事にしている事を知った上で彼を信用して力になってくれる所に「人としての懐の大きさ」を感じました
蛍と晶
これが愛じゃないなら何なんだ・・・‼⁇って思う位に「愛」でした
勿論今回のように誰かが危険な目に、しかも命に関わるような状況に陥るかも知れない⁈となったら例え相手が誰であれどうにかしようとする2人だとは思います
だけど、あの10年前があった2人だからこそ必死になったのだろうという鬼気迫る捨て身の行動はお互い相手が違ったらここまでは出来ないんじゃないかな。。。
だってどうなるか分からないような時空の狭間に自分自身を賭して助けるなんて・・・
これは自分以上に相手を大事に思えなかったら出来るような事ではないと思うのです
そして、どんな世界線に居たとしてもずっとずっと変わらない蛍の一途な愛・・・‼
間違いなく「愛」でしょ、愛♡って思いました(*´ω`*)
本編終了後のあの内容のお話しで終えてくれる構成も良かったです!
2人の柔らかな表情に辿り着けるからこそ何度も何度も読み返す事が出来ました♪
下巻。
蛍と晶にそれぞれ降りかかっている危機とその打開/決着がスリリングに展開していきます。
読んでるとホントにハラハラ。ホラー/オカルトというよりも、捕まった晶はどうなるの⁉︎このまま殺されるの⁉︎的なサスペンス感。
さて、本作の大きなテーマであるオカルト的な2人の能力。
過去と未来の交差が2人がお互いを救う鍵になるわけだけど、読んでいくとただ「過去と未来」という一本の道に2人が立っている訳ではない事がじわじわとわかってきます。
つまり…
…時系列もずれたパラレルな世界線が存在している。
これは難しい。
だってさ。先にある世界線の中の蛍が、過去危ない目に遭った晶を見る。そして過去に干渉しに行く訳でしょ?
そうやってやってきた蛍は、晶にとっては未来の蛍だったわけで。
実際複雑だなぁと思う。
ハラハラ感と、間に合った〜!というカタルシスはありました。
よく読んでみれば、ひいおじいちゃんの言葉とかにヒントがあったのかな。
多分…ひいおじいちゃんは未来も過去もパラレルも見えて、でも「ひとり」だから自分が身を投げ出せばそのまま死んでしまう。実際死んでしまった。でも2人なら!
そして、晶の言うとおりどんなパラレルの道を通ろうが、結局は結ばれる未来があったのでしょう。
絵柄は相変わらず端正。サスペンス感が楽しめました。