「初めて出会った日から俺はこの手が――」

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表題作愛日と花嫁 3

クロ
神様、ルカの番、α
ルカ
クロの番、Ω

あらすじ

神様(α)であるクロと番になった村の青年(Ω)ルカ。
子どもを授かり、長年離れていた故郷での出産を決めたふたりだったが、
突然変異でΩになったルカの身体に危険が及ぶ可能性があると知り――。
一方で、昔からクロをよく知るノア(α)は、自身のせいでルカが苦しむことになるのだと
ひた隠しにしてきた過去を打ち明けて…
幾重にもかたちを変え紡がれる神話。そのなかで生きる神様と人。
それでも変わらずに互いを想い生きていくふたりの、しあわせな日々がここに――

珠玉の突然変異オメガバース×ファンタジー感動のフィナーレ!

《収録内容》
◆『愛日と花嫁』10~14話
◆描き下ろし7P

作品情報

作品名
愛日と花嫁 3
著者
渚アユム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784758028332
4.6

(180)

(138)

萌々

(33)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
25
得点
843
評価数
180
平均
4.6 / 5
神率
76.7%

レビュー投稿数25

神話の終焉、それでも道は続く

この作品を最後まで追えて良かったです。(番外も楽しみにしていますね!)

先生は1巻を超えられるかを事前インタビューで心配されてた気がしますが、私の中では事前に期待を軽々と超えていきました。
勿論一巻には一巻の良さ、二巻には二巻の良さ、三巻には三巻の良さがありますが、三巻はもう最高傑作と言っても良い。

ノアとウェレの過去、ルカの思っていたことが通じ、クロがルカに寄り添い、村の人々と交流する。クロがルカにかける言葉の一つ一つが大切で、これもう名言集できますって……。

私実はBLにおける妊娠出産はそこまで性癖というものではないです。ですがこれは…性癖というか……子供が欲しい、どんな名前にしよう、出産で死んでしまったらどうしよう、現実であれば夫婦が感じるであろう葛藤に真摯に向き合った本当のラブストーリーです。ここにもうBLとか関係ねぇんだ!性癖でもねぇんだ!!愛!!!!!愛だよ!!!!!それはそれとして泣き顔は私も性癖です先生。

ファンタジーBLでありながら世界の理をファンタジーにしなかったのもすごいポイント。どうやったら農業の方法が伝わる?どうやったら安全に出産できる?知識のフル動員、登場人物が全員全力を尽くします。二巻でエコーが出てきた時にはびっくりしたけれど、そこに何も違和感もない、ファンタジーでありながら現実を直視したファンタジーです。

これはファンタジーBLとオメガバースの真骨頂と思っています。
いつまでも彼らの物語を見ていたい、でも私たちが見守れるのは一旦ここで終わり。それでもクロ、ルカ、ハルの道は続きます。ノアの道も途切れることなく、ウェレはいつでも見守っている。
最高の物語をありがとうございました。
番外、楽しみにしています。

10

ノア……

完結、ということで
序盤は2巻の終わり方を忘れていたのでなんか詩的表現というか心情を言葉で語っている感じがして1回置きました。
2巻を読み直して再読すると全然違います。

2巻で梟のトトのところにいってノアとともに出産準備をします。3巻序盤はマタニティブルーのような話でした。衝撃だったのがノアの自分語り。
まさかまさかのウェレとの関係で、泣きました。
これは泣く。
とても感想を一言では言えないです。

その話があってからの神と人との共生へ。
そしてルカの出産ハウツーに関して、いわゆる無痛分娩とオメガバースの融合がすごい。
ルカの妊娠中のシーンもあってこの一冊の中によくこの時間経過がはいったなぁと。

生活、命が続いていくこと、文化が発展することなども描かれているので完結だけど登場人物たちがこれからも生きていくんだなぁと感じます。
オムニバスで続編がでるみたいでとても嬉しいです。

クロがノアとウェレのこと、親って言ってるシーン、すごくよかった…。ノアちょっと不穏な感じがしましたけど、ウェレがしっかりノアを生かしますのでご安心を。

9

畏怖の念を抱く「世界の理の始まりを感じる」シリーズでした

今日、1巻から読み始めてこの3巻に辿り着きました
一気読みしたので冒頭の始まりへの入り込み方は異次元の吸引力!

数時間前の出来事なのにすごい年月を過ごして来たかのような懐かしさも入り混じって、始まりからこみ上げるものが早々に・・・(´;ω;`)ウッ…

医療なんてものが発達した時代ではなく、その上突然変異のような男性のΩで、人では既になくなって・・・と、ルカの出産は前例もないから不安でしかない
不安でもその想いを簡単に口に出せるような性格をしていないルカ
子供を産むのは命がけ
生命を繋いで行く、来た、というのは凄い事なんだなぁと漠然とした畏怖の念を抱いてしまう描写でした

クロとルカのお話しは1巻、2巻とじっくり深めてくれていたので大きな波乱というよりも来るべき1巻終わりのあの1コマのクライマックスに向けて走っていく展開を見守りながら堪能しました

そこに加えて3巻は彼らを包んで来た過去と、彼らがこれから歩んでいく未来を大局として捉えるようなお話しがとても深く、知に富んだお話しとなっていて読み応えがありました

無秩序な世界に知が富をもたらし、富が心の余裕を生み、世界が優しくなる

神様と言われた、なった者が乞い願った「愛」が始まりのこの世界
どうぞ長く想いが繋がり、多くの者が手を繋げる時間が続きますように.。:*

9

命の美しさに泣けました。

壮大なスケールのお話でした。
もちろんBLでありますが、それ以上に愛すること、寄り添うこと、命を始めることへの責任と尊さが詰まった作品でした。

完結ということもあり、全ての始まりから丁寧に描かれておりました。
特にノアの過去ウェレとの出来事についての回想は涙無しでは読めなかった。
ノアが過去を思い涙する姿を見て、今までのお話では落ち着きのある穏やかなキャラクターで感情の見えにくいキャラクターではあったが、いくら年月を重ねても心があるものはみんな同じく悲しい気持ちも苦しい気持ちも感じるんだなと、当たり前のことを実感させられました。

上手く言葉で表せないのですが、読んでもらえば分かると思います。
でもサラッと読まずに美しい言葉で紡がれた台詞一つ一つをしっかり読んで欲しいなと思います。

8

愛に溢れた言葉と画で埋め尽くされたフィナーレ巻…最高でした(ღ˘͈︶˘͈ღ)

私のオメガバへの抵抗を削ぎ落してくれた一助となった貴重なシリーズが、、、とうとう完結を迎えました、、、
喜ばしくもあり、そして寂しくもあり、、、
でも、、、
なんと、、、♪巻末に嬉しいお知らせも♫
喜ばしいので先に書いちゃう٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶

「番外編」の制作が決定してるんですってーーー‼
最高やないか、、、ヤッター!*。٩(ˊᗜˋ*)و*。ヒューヒュー!!!

という事を踏まえて本編最終巻のレビューをば、、、♡

え~と…!総ページ数は256ページ‼
でも、ページ数以上のボリュームのあるお話しが詰まりに詰まっておりました…!

凄かった。。。

クロとルカの「これから」を築いていくのに、避けては通れなかった「ノアとウェレの始まりのお話し」が語られます
このお話しがすごくすごく切なくて、愛おしくて、、、
色々考えさせられる事が多かったです

この3巻、というか、このシリーズは本当に色んな側面から楽しむだけではなく立ち止まって考えたくなるような思考や言葉が多く映し出されていました

読みながら沸き起こる「共感」や「驚嘆」そして「愛おしい」という様々な感情が入り乱れます

この全てを引き出していたのが、愛と知をベースとした想像力と創造力に富んだ言葉と作画でした
渚先生はきっとすごく知識欲に溢れ、そしてたくさんの人を知って経験をされた先生なんだろうな~、、、というのを凄く感じます
一方の見え方だけではなく、視点も視座も変えて問題提議を出来るからこそ視野が広がり、柔軟な答えの余裕が生まれた結果がこの作品の中で語られているように感じます

誰かにとっての神様が誰かにとっての異なるもので、それは時にバケモノとなったり、、、
変わりたくないのに変わってしまう心や体に恐怖を覚えたり、、、
苦しむと分かっていてもどうしても手放せなかったり、、、

本当に胸に残る言葉や、物の捉え方が随所に散りばめられていて、、、その上そんな合間合間にクスッとさせてくれるユーモアや可愛らしさ、そして官能的な時間も適宜あるので、、、これらを網羅してレビューを書こうと思ったら、私の技量じゃ到底2400字所では収まらない。゚(゚´Д`゚)゚。

なので、もぉ、、、是非読んで欲しい!!
その気持ちをただただ伝えたい!!
以下、長くなっちゃいそうなので一旦とにかく凄ぇ作品だからみんな読んでくれよな!!って気持ちをココで挟んでおきました(>ω<)

そしてその上でまだ書いちゃいます!!

出来上がったオメガバの世界ではなく、オメガバース創世記のような世界観のお話しです
ノアという知に富んだ孤独な蛇から生まれた世界
聖書の世界を始めとした神様と人の在り方や、そこに化学的な生物の成り立ちの要素も加わるのでほんと、宇宙を感じる世界です

聖書味を感じるのに事の発端が「蛇のノア」という風刺が効いてるのもなんか刺さります←こういうイチイチ感性を刺激されるようなプロットが多くて、、、ほんと、、、めっちゃ語りたくなるエピソードが一杯でした!!

宇宙という異次元の広がりを感じさせながらも、実はその宇宙はすごく身近で日々繰り返される普通の日常の中から生まれる様々な感情やひとつひとつの小さな行動の積み重ねで成り立っている事も気付かせてくれる、、、
まさに森羅万象を感じさせるお話しだったと思います

たくさんの胸に響き、残る言葉がありました
全部は書き出せないけれどいくつか好きな言葉を、、、

>巣を作ろう 大切なものが丸ごと全部入るやつ
>安心して転んで
>尊敬するのにどんな生き物かは関係ない
>愛を知った生き物は みんな必死で愚かになる
>名前の付いた命は重たいな

誰がどんな状況で言ったか?も含めてすごく印象的な言葉たちです

やっとキャラについて、、、
ルカはほんと逞しくなった!!
1人で頑張る自己犠牲ではなく、怖い事を怖いと言えるようになった強さがとても眩しかった(*˘︶˘*).。.:*♡
クロはとても神様らしくなった!!
話をとことん聴く=相手が話す事で己の本音を気付かせる、、、まさに神としての存在( ・ิω・ิ)‼

成長した部分もあるけど、苦い薬でルカが苦しんだのを見たクロがその薬を「ルカの敵」認定してたり、ハルに対して親バカ発揮してたりするルカも可愛すぎて無事昇天www

あ~~。。。ダメだ、、、これ、取り止めがない…
一生続きそう。。。(>ㅅ<)

愛しい日々をありがとう!!!相思相愛の溺愛、、、最高でした♡
番外編!楽しみにしています .゚(→ε←*)゚ .゚‼

ホントの最後の最後に一応注意事項
妊娠、出産に関しての描写が結構ページを割いて描かれておりますので苦手な方はご注意を
また育児に関しての流れもありますのでBLでのお子様が苦手な方もご注意を

修正&濡れ場|ガッツリの濡れ場は1回です 親としての計画性もあってなんだかすごくリアルな展開にちょっとクスッとしながらも生々しさを感じましたw 1回でしたが、その1回が濃厚でした♡ 修正は白抜きですが玉とカリの形分かる白抜きです(シーモア)

7

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