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「従者とオレ様」面白かったです。攻めのフェルナンド殿下も、受けのラルフもお互い素直な気持ちは出さず、フェルナンド殿下は退屈しのぎや命令として、ラルフは従者としての仕事だからという理由でプレイするのですが、この最後までラブラブにはならない感じが妙に萌えーでした。
絵もキレイで、特にやまかみ梨由さんは筋肉を描くのがとても上手い方だなーと思いました。フェルナンド殿下の割れた腹筋。引き締まった体は腐女子のみならずグッとくるのではないでしょうか♪
「あの頃の庭」は和風な雰囲気が好みでした。この話は小学生の一香(いちか)とその母親が、裕という青年が住む日本家屋に引っ越してきて、ある一時期共に暮らし……という流れです。
一香が大人になってから二人は再会し、プレイシーンもありますが、私は一香子供時代のほうが楽しかったですね。
「プリンスと私」…とある王国のフェルナンド殿下とその従者ラルフの物語。
その身分どおり、フェルナンドが攻めでラルフが受けです。
「従者とオレ様」…「プリンスと私」の続編(本編)。
登場人物は、フェルナンドとラルフのほか、エディという人が登場します。
三角関係な話です。
フェルナンドとラルフの話は、ほどほどに絡みのシーンがあり、殿下と従者という設定がいかにもBLという感じです。
ただ、話の中で起こる事件にちょっと無理な部分があるような感じがしました。
「あの頃の庭」…一香という少年(受け)と祐という青年(攻め)のお話。
シリアスだけどなんとなく心温まるような話で文学的な感じです。
少しだけミステリーな部分もあり、絡みも少しあります。
「ダーリン2002」…学園コメディ。
西原という人形劇部の部長が守谷という男子生徒を入部させようとする話。
絡みはまったくないですが、楽しく読めると思います。
いろんなジャンルが入ったオムニバス形式なので、いろいろなシチュエーションのものを読みたい人に適しているかもしれません。
表題作シリーズの他に短編が2作品収録されていて、一番古い作品は2002年に発表された作品でした。
収録作品中、一番新しい作品は表題作で2008年に掲載されたものなんですが、6年の時間の経過は絵柄を見る限り感じませんでした。
恋愛未満のほのぼの系のお話と切ない系のお話が収められているのですが、私はどの作品も楽しめました。
ただ、一部女性との絡みがあるので(描写は控えめですが、強制されている状況)、苦手な方がいらしゃるかもしれません。
私が一番好きだったのは、同時収録作品の「あの頃の庭」で、攻め様も受け様もどちらも健気。
主人公2人の想いが切ない所が良かったです。