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下巻も引き続き、一顕と整の日常のストーリーがたっぷりの豪華仕様です。
しかし、すごいですね。上巻も合わせると、2人のエピソードがこんなにもあるのかと、贅沢な詰め合わせにキャッホーしていますヽ(´▽`)/
下巻は『ナイトガーデン』の和章と柊のエピソードも多く収録されておりまして、ナイトガーデン組の存在感の大きさも見どころ。和章と柊の恋人編…というか同棲編ですかね、アフターストーリーが充実していて、一顕と整に負けじとラブラブな2人がお目見えでした。
何が驚きって、和章が甘い!!
和章には冷たいイメージがあったのに、すっかりキャラ変です。本編でも終盤の方は甘めにシフトチェンジしてましたが、東京で柊と同棲を始めた彼は、一気に甘い匂いをプンプンに漂わせています。
この男にこんな感情を生みださせる柊……す…すごい((((;゚Д゚)))))))
柊のことが大好きでたまらない態度、ちゃんと言葉にする誠意、和章はすっかり溺愛攻めのスパダリです。雰囲気がまろやかになった和章が素敵すぎるだよー
セックスシーンはあまあまだし、すごく幸せなんだなって分かるエピソードばかりです。鬱で陰の空気を纏っていた男は、柊の朗らかな陽気に当てられてうまく呼吸ができているようで安心しました^ ^
一顕と整の方はというと、会社でも関わりがあるぶん、エピソードネタが豊富にあるのが良いですね。
社員旅行でイチャつくも良し。モテる一顕に嫉妬するも良し。社内のいざこざに巻き込まれるも良し。家族との衝突から微妙な雰囲気になるも良し。…様々な状況にはあれども、最後にはすっかり元のラブラブな2人なので、後味スッキリで楽しめると思います。
彼らが見せる色んな表情に、こういうことを言うのか、こんな反応するのか、こんな愛情表現を向けるのかと、新たな発見を見出しながら作品の世界にどんどんハマっていくのが楽しかったです( ´∀`)
しかしながら。読めば読むほどその先を、と望む気持ちが止みません。
まだストーリーが続いていきそうな物語の余韻が、私の心をこの作品の世界に置き去りにしています。
柊の大学入学はどうなるのだろうか。一顕の家族にカミングアウトする時がくるのだろうか。そして、会社の同性カップル解禁のニュースには、もしかしたら…?という期待を抱かせてくれました。
全ての景色を見尽くしていないストーリーの余白部分に、彼らの未来の姿が隠されているようで胸がザワつきました。続刊の報せがいつかくるかも知れないし、こないままなのかも知れません。
一穂ミチ先生だけが知るところですが、完全に"めでたしめでたし"と受け入れられる日が来ると良いなと思います。