甘すぎる愛に陥落寸前!?

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事故つがいの夫が俺を離さない!

jikotsugai no otto ga ore wo hanasanai!

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あらすじ

卒業パーティーの夜、オメガであるエルフィーは片想いの相手に告白を決行するはずだった。しかし、当日現れたのは、幼馴染でアルファのクラウス。堅物だしエルフィーのことを嫌っている上、双子の弟の片想い相手な彼が、なんでここに!? パニックになったまま、『ひょんなこと』から二人は発情して、一夜を過ごし――目覚めると、エルフィーのうなじには番成立の咬み痕が! クラウスがやってきて求婚され、半ば強制的に婚約生活が始まってしまう。このままじゃ、弟にも怒られるし恋も成就しない……! どうにかクラウスに嫌われないと! そう思っていたけれど、どうやらクラウスのひたむきな恋心はこの事件が起きるずっと前からあったようで……? 間違いだらけから始まった婚約の結果は――

作品情報

作品名
事故つがいの夫が俺を離さない!
著者
カミヤルイ 
イラスト
さばるどろ 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784434351389

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萌々

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趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
34
評価数
7
平均
4.8 / 5
神率
85.7%

レビュー投稿数2

真実の愛とは

大好きな作家様の初商業書籍化作品でしたので、楽しみに拝読させていただきました。

アカデミー卒業式後のプロムパーティーの後に、双子Ωの兄エルフィーが、愛しい王子様に思いを届けようとしますが、約束の場所に彼は現れず、代わりに現れたのは、双子Ωの弟ニコラ想い人で、幼馴染の真面目堅物αのクラウス。
驚きの中、エルフィーがお守り代わりに握っていたヒート誘発剤が、思わぬ形で作用してしまい、『事故つがい』となってしまった所からお話が始まります。
小さい頃は仲良く一緒に遊んでいたのに、ある頃から、兄のエルフィーだけを避けるようになったクラウスの本当の気持ちは?
思わぬ形でつがいとなってしまったクラウスとエルフィーですが、なにやら今までと様子の違うクラウスに戸惑うばかりのエルフィー。
そして、双子の弟ニコラへの思いと、事故つがいの相手のクラウスとの思いの間で揺れ動く、エルフィーの気持ちに切なさが募りました。
事故つがいであったばかりに……
切ない展開が続いた先での本当の真実に、驚きの連続でした。
途中、切なくて辛いシーンもありましたが、BのLOVEだけではない、人としての深い思いと愛を感じさせていただける、素敵なお話でした。
もちろん、甘々ハピエンです!
番外編も攻め視点の激重執着愛が楽しめます。
そして、そんな未熟な子供達を暖かく見守り、導いてくださるママンに、私からも感謝を。

私の拙いレビューでは、作品の素晴らしさを伝えきれません。
是非とも、皆様にもカミヤルイ先生の素敵な世界を楽しんでいただきたいです!!

2

事故からホンモノへ……マチガイから始まる真実の愛に感無量です!

最高に面白くて、最高にハラハラして、最高に切なくて、と。色んな意味で感情がヤバかったです。
甘さに浸りたい…けど、そうはさせてくれない。かと思ったらまた甘いシーンがきて、かと思った矢先にまた切ないシーンがきてと、アメとムチがエグい(笑)ですが、このアップダウンがこの作品を楽しむ醍醐味で、読者の心を激しく揺さぶるストーリー展開が素晴らしかったです。

チキンハートな私は、そんな展開にいちいち反応し、ウガーッとなったりデヘヘとなったりと顔面が忙しかったですが、主人公のエルフィーが腹黒弟に嫌味をネチネチ言われてるときは、タブレット(電子書籍です)の画面にビビが入るんじゃないかと思うくらい、強い力が入ってしまいました。物語の世界に入り込んで読み入ってしまう悪いクセをどうにかしたいといつも思いますが、いやはや…無意識なもので(^^;;
そうなっちゃうくらい、作者さんの綴るこの世界にどっぷりでした。


つがいがゴールじゃなく、つがいがスタートというワケアリ感が非常に面白い入りです。
一夜の過ちによってマチガイの相手とつがい関係になったやらかしから始まるホンモノの恋のストーリーで、穏やかな感情ではいられないハラハラとドキドキの展開に、途中息切れ起こしそうでしたが何とか踏ん張りました。もーんのっすごい読み応えです。

エルフィーが当初思い描いていた幸せのビジョンがどんどん崩れ、事故つがいで夫となったクラウスへ恋心を自覚していく想いの変化が何と言っても見どころでしょう。
エルフィーはクラウスに良い印象を持っていませんでしたが、クラウスはずっとエルフィーのことが大好きだったというまさかの事実。つがいとなってからはそりゃあもうエルフィーを溺愛しまくります。クラウス的には"ラッキー"なつがい事故で、嬉しさ爆発のクラウスが健気で可愛かったです^ ^

攻めの溺愛に絆されて好きになっていく。ざっくり言うとそんなストーリーではありますが、話がそう簡単にいかないのは、エルフィーの双子の弟と片想いの相手・フェリクスの存在があるからです。
ハッキリ言うと、弟とフェリクスはヤバいヤツ。
どんなヤバさかは実際に読んで実感してもらうとして、私がタブレットの画面をバキバキにしたい衝動に駆られたのはコイツらのせい。とだけは言っておきましょう(笑)

弟の企みやフェリクスに隠された真実に迫りつつ、エルフィーのクラウスへの想いはどんどん増していきます。クラウスは元々弟の想い人で、エルフィーがつがいになったことで弟の気持ちを踏みにじってしまった負い目が問題を二重にも三重にもややこしくしちゃってるんですよね。ある意味、エルフィーの自業自得的なところもあるのですが、つがいになったからこそ隠されていた真実が明らかになった部分は否定できません。
シリアスな展開から、隠されていた真実の暴露に至るまで片時も目が離せませんでした。


この夫婦関係は、つがい関係は、そして兄弟の関係はどうなるのか。
複雑な様相を極めるストーリー展開は、ハードモードにシンドいときもありましたが、乗り越えた先の景色は素晴らしい眺めで間違いないです。

心も身体もちゃんと"つがい"になった彼らの姿は何度見ても楽しくて、タガが外れたクラウスの溺愛は最高の糖度。タイトル通り、「夫が俺を離さない!」2人の甘さにたくさんに酔いしれましたヽ(´▽`)/

4

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