電子限定描き下ろしイラスト付き
“友達”じゃ、我慢できない――。美形同士のウブ恋にキュン炸裂♡
初々しい初恋が可愛い2人
人よりちょっとズレてる八重沼奏(受け)は自覚なしの美少年でみんなから遠巻きにされています。
1人でいるのも苦痛ではないけれど、やはり寂しいと思うようになった今日この頃、選択授業でいかにも陽キャなイケメン二宮(攻め)と友人になります。
二宮は奏のことを全て肯定してくれて、何を言っても受け入れてくれます。二宮の隣はとても居心地がいいのです。
二宮の方も、周りの空気を読んでばかりの人間関係に疲れてきていたところだったので、自分を飾らないでいい奏の隣はとても自然なことのように感じます。
「友人」として仲良くなった2人はお互いどんどん惹かれていくのです。
奏と二宮の両視点で書かれているので、お互いの気持ちがよくわかります。
新学期の自己紹介でぬが漬けが趣味だと言った奏の渾名は「ヌカち」。
美少年すぎて人から遠巻きにされているのですが、本人は自分の空気の読めなさなどのせいだと思ってきます。
見た目の美しさから勝手に勘違いされていた奏が自分のせいだと思っているのは母親のせいです。
母親から「空気が読めない」とか「会話が噛み合わない」とか「いいのは見かけだけ」とか言われ続け、周りを不快にさせるくらいなら黙っていようとなってしまい、見た目も相まって孤高の存在のようになってしまうのです。
二宮は自分の見た目の良さを自覚しており、反感を買わないように周りに合わせて話す内容笑うタイミングなど計算しながら皆に囲まれています。最近はそのことに疲れを感じるようになってきています。
思いがけず知り合いになった奏に対してはそんなことを考えなくてもいいことに安らぎを感じるのです。
「友人」といって仲良くしていたことや、男同士だからと言うのもあってなかなか2人とも認められなかったのですが、お互いが同じように少しづつ好きになっていく様が、可愛らしくもどかしくたのしいです。
誤解なんかあってちょっとよそよそしくなったりもするけど、奏が泣きたくなる時にはちゃんと一番にそばにいる二宮が頼もしい。
そして、クラスのみんなも決して奏にいじわるしていたわけではなく、ちょっと誤解してだけで、誤解が解けたからにはこれからの一年楽しく学生生活が送れるんじゃないですかね。よかったよかった
それにしても、顔しか取り柄がないとか他人が言うならわからないでもないけど、母親が言っていいセリフではない。
母親の呪いが奏に寂しい学生生活を送らせててたのでしょう。
確かに反応が遅かったり空気が読めないとか心配になるかもしれないけど、そこは親がそれでいいんだよと言って育てるべきなのに。
二宮が本来親がやらなければならない全肯定をしてくれたからこそ変わることが出来た。
大人になる前に二宮に出会えてよかった。
そして、奏におばあちゃんと言う理解者がいてよかった。
おばあちゃんには長生きしてもらいたいものです。
お互い初めて見た印象が輝いているなんて一目惚れ同士だよね。
こらからも、ゆっくり仲良くしてもらいたいです。
とても読みやすくBL初心者の方にぴったりなお話だと思います。
ハラハラいたりイライラしたりすることはありませんが微笑ましい可愛らしい話としてゆったりとした気持ちで楽しく読めました。
はぁ、高校生のピュアについていけるかしら、と思っていましたが、ほっこりしました(◍︎´꒳`◍︎)
受様はそんじょそこらにはいないレベルの美少年、八重沼。
攻様は爽やかイケメンの二宮。
同級生の2人が織りなす恋模様(*^^*)
人付き合いが苦手な八重沼は、その真っ直ぐさを理解される前に距離を置かれてしまう。
そんな寂しい高校生活を過ごしていた時に、二宮と知り合う。
波風立てない人付き合いをこなしてきた二宮にとって、気負わなくていい八重沼の隣は居心地がいい、
2人にとって、お互いが自分を飾らなく過ごせて、それを受け入れてくれる安心感もあり。
いやぁ、とってもほっこりと優しい気持ちになりました。
君たちこそ可愛いなぁもう꒰ঌ(*´˘`*)໒꒱
初めての恋を前に臆病になったり、恋人になってドキドキときめいてくふふふ♡となったり。
高校生のピュアラブを堪能させて頂きました(〃艸〃)
2人のハジメテのえちシーンが思い出になってたのにはエッ!?ってなりましたけど(^_^;)
高校生にとって文化祭は大きなイベントですよね。
3粘性になって最後の文化祭を一緒にまわってるのが想像できて、にまにましちゃいます。
爽やかイケメンと天使な美少年がキャッキャウフフしながら一緒に楽しむ姿、尊いですねぇ(*´∀`*)
人たらしのイケメン×天然記念物級の純粋無垢な美少年。
趣味がぬか漬けで自分の気持ちを言葉にすることが苦手な美少年、ヌカチが選択授業の習字で墨を飛ばされてシャツを汚され、そのときに教室から連れ出してシャツを洗ってくれたのが、他クラスにもイケメンとして名を馳せる二宮君でした(墨を飛ばしたのは二宮君ではない)。
二宮君が天然記念物級に純朴なヌカチに興味を持ち、友達として交流を重ねていく中で、ヌカチも徐々に自分の気持ちを言葉にすることができ、二宮君に惹かれていきます。
児童文学を読んでいるような感じで初恋を自覚する過程がとても初々しく、瑞々しく描かれていて、ヌカチのクラスメイトたちの、悪気はないけれど他人の気持ちを慮ることに欠けた行為で、意図せずして人を傷つけてしまうエピソードなども、考えさせられるものがあり、小中学校の図書館に置いて欲しい一冊だなーと思いながら読み進めました。
そう思っていただけに、後半部分がとても残念でした。
思いを伝え合った二人は数カ月ののちに性行為まであっさり済ませてしまうのですよね。実際に初体験の描写があるわけではなく、回想する形で、初体験を済ませたことが書いてありました。
初恋を自覚するのにはあれほど気持ちの変遷や成長があったのに、初体験については事後報告の形で綴られていたことで、肩透かしを食らった気分になりました。
高校生で男同士で最後までしてしまうのって、そんなにハードルが低いものなんでしょうか。もう少し葛藤とか、徐々に段階を踏んでとか、タチネコどちらがするとか、そういった紆余曲折があったほうが、リアリティを感じます。
BLはファンタジーとはよく言われますが、前半部分で同性同士や初恋のリアルを感じてキュンとしたり切なくなっていただけに、後半でその部分が薄くなったように感じて、その点だけが残念でした。
良かったです〜。
BLでありながら二人の出会いと交流で二人が良き理解者と恋人になれたのが尊い!
奏が美しすぎる故に孤独で…。それなのに前向きで歪まず真っ直ぐ素直に育って。お祖母ちゃんありがとう!奏ママ、なんて母親だよまったく。そんな呪の言葉を息子にかけ続けて。
思春期になり好きな人も出来て、もう糠床をかき回すだけでは気持ちが切り替えられなくなるところ。
クラスに馴染みたいのに受け入れてもらえなくて悲しむところ。
もう抱きしめてあげたくてたまりませんでした。
二宮ありがとう!ちゃんと奏のことを知って見てくれて。理解して助けてくれて。奏が叶えられなかった初めてに連れ出して付き合ってくれて。
二宮が奏沼にはまるところ、かっこつけられないところ、良いですね。
ちゃんとした子で良かった(泣)
私にとっては八重沼奏物語でした。
伊達先生といえばほんわか気持ちが温かくなるお話が多いのですが、この作品も伊達先生らしい心のきれいな2人の素敵なお話でした。挿絵もとても良かったです。
2人ともそれぞれ心の中で葛藤はあるとはいえ、もう少し重い展開とか大きめの障害があってもよかったかも。