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初出は韓国の漫画雑誌「WINK」に2005年掲載。
http://winklove.jumps.co.kr/system/doc/comix/009/comix.html
後に現地で単行本化され、この一冊に先駆けて
2007年2月には英語版が、又この一冊が出た
一ヵ月後、2007年9月にはドイツ語訳も刊行されて
おりました。
台詞組が横書きになっておりますので左綴じ
右開きとなっております。御留意下さい。
さて、作品ですが…この作品に関して言えば
愚考しますにカバー絵の塗り加減で相当に
日本では損をしたのではないかと。
むしろ本文を読み進めて行けば相当に嵌り易く
なる筈です。魅せて読ませる作品ですね。
展開はゆっくりですが、巻を追う毎にその速度に
納得している評者であります。
『絶頂』。タイトルに強烈に惹かれて、手に取ったこの本。
いや〜面白かったです!好きです、この作品、わたし。
韓国発らしいので読み方が日本とは反対ですけど、読み始めちゃえば全く気になりません。
クールでSなセズと、天真爛漫なモト。
出会いは最悪。
彼女に酷い裏切られ方をして、ハラワタが煮えくり返ってるセズ。電車の中で、高そうなスーツに大きな体を押し込めて、整った顔を思いっきりしかめてるセズを見たモトは、何だかちょっかい出したくなって、財布をするんです。
それが、初めての出会い。
もちろん、財布すられたセズは、ブチ切れでモトを追いかけ回すんですが…。
とにかくモトは、相手のペースを崩して全部自分のペースに持ってっちゃうんですよね。あれだけ怒ってたセズも、いつの間にかモトのペースで。
モトはとにもかくにも潔い(笑)。自分が悪いって自覚してる時は、電光石火のごとく土下座で謝るんです。
あまりにも情けなくて、セズは殴る気も失せて(笑)
そんなの、男としてどうなの?なんて思っちゃうかもなんですけど、モトはとにかく、可愛いから、ヨシ‼︎って感じで。笑
でも何だか、モトは、女々しいって感じではないんですよね。
ただただ、自由。本当に、天真爛漫。気持ち良いくらいに!
いつも笑顔で明るくて愛嬌良くて、でも言いたいことはちゃんと言うし、自分が間違ってたら素直に認めるし、意地を張っちゃった時でも、すぐにちゃんと謝れる。
こういうのって、難しいことじゃないですか。
だからセズも、モトのことをだんだん、気に入っていくわけですよね。
あと、モトは、フェロモンが凄いです(笑)。フェロモン放出するという技を持っているみたいですが(笑)、普段から無自覚にもフェロモンを垂れ流しております。最初はモトに対して全くその気がなかったように見えるセズですけど、どんどんその色気にあてられていってます。うん、仕方ないですね。笑
そして何より、絵が美しいと思います。色っぽくて艶があって、妖艶な目つき。
けれどコミカルな場面では、すごく可愛らしい感じになったり。
1冊を通して、とても丁寧に描き込まれている感じがします。
バビロンの空中庭園、モトが両手を広げ、鳥が羽ばたいていくシーンとか、トッコを悩殺したモトの、無駄な贅肉がひとつもない引き締まったスタイル、そしてラストのキスシーン。
もう本当、美しさに、溜息と胸のときめき‼︎
扉絵もとても素敵です。
6話と7話でモトとセズ、2人がそれぞれ、手錠やら鎖やらで繋がれている扉絵があるのですが…もう悩殺ですね。こういうの大好きなんです…笑
全体的にモトのことばかり語ってしまいましたけど、セズも凄く魅力的です。凶悪さと壮絶な色気を感じさせるあの目つき、大好きです。乱暴だけど何だかんだモトのこと許しちゃうセズ、本当は優しいんだよねっ!笑
最後の方で、セズとモトが大喧嘩するのですが…
モトはきっと、セズの部屋があまりに寂しくて、セズにもっと満たされた暮らししてほしくってあんな買い物したのかな。
けどセズが怒るのは最もなんです。
でも。この喧嘩のあとの2人が、私は大好きなんです。
きっと読んだら、みなさん胸キュンするんじゃないでしょうか…!
ストーリーもしっかりしていて、ラブ以外の部分でも楽しめます。
セズの心境の変化、モトの何だか訳ありそうな過去、モトを探す、何だか危なそうなヤツ…。彼らがこれからどう動いていくのか。
ちなみに、タイトルは『絶頂』ですが、2人が”絶頂”を迎えているわけではありません。それどころか、めちゃめちゃ清い関係です(笑)
けれど私からしたら、2人のラストのキスシーンだけで、脳内は絶頂に達しました‼︎‼︎笑
なるほど…絶頂だ……笑
読んで損は絶対しないと思います!むしろ、出会いに感謝です‼︎
あと、最後にひとつだけ…。
私の大好きなシーンなのですが…。
185ページ、3コマ目のモトの顔があまりに美しくて、色っぽくて。あの誘うような目つきにどうにかなりそうです(笑)