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主人公を二人で取り合う三角関係モノで、初期からどちらとくっつくかは分かりやすい。どっち?というドキドキがない代わりに、振られそうな方が必死に口説く様子に切なさを感じられる良さがある。三人の性格や結末はこれ系の王道かな。
視点主は知晴で、基本的に軽い関係を心掛けているキャラ。初恋の純基や三年付き合った徳永に振られた傷は、たぶんまだ癒えていないけど、見えないフリして生きてる印象。物事をはっきりさせず、流されタイプでもあるっぽい。
純基は学生時代の後輩で、知晴の初恋の人でもある。仕事相手として再会した後は、プライベートにも入り込んできて、図々しくぐいぐいくる。付き合ってもいないのに知晴の人間関係を詮索し、勝手に嫉妬したりと子供っぽい。
徳永は知晴の元彼で、三年付き合った後に結婚して知晴と別れ、離婚して知晴と復縁する。純基とは正反対の穏やかな性格で、あからさまな牽制はするものの、基本は大人。結婚に失敗し、自分に素直になると決めて行動しているとこが良い。
強引な純基と不安になる徳永の間で、表面上は付き合っている徳永を立てようとする知晴。そうしてついに、三人揃っての話し合いへ。泥沼というより、腕の引っ張り合いをしている雰囲気で、まあまあ明るい感じだった。
で、結果は片方が身を引くことに。個人的には主人公が能動的に選ぶ方が好き。
当事者の中ではすごいドラマでも、傍から見ればアラサーがバツイチから年下に乗り換えただけなので、没入できないとキツい。没入しても、振られる方を応援していたので、それはそれでキツかったが。
徳永とはリバだった知晴は、純基とは純基の希望でポジション固定になるらしい。それで良いの?とはちょっと思った。