デジタル版限定特典付き
幼なじみとの悲劇の再会を描いた2巻。表紙の欠月と一緒にいる女性は!?と気になった方も多いのではないかと思いますが、屍器で溢れる蒼国のさらなる秘密と共にその謎も判明していきます。
また、桃花の最終的な目的のために欠月の人格は必要ないという残酷な話も。
何をもって人とするのか……天陽の中でも葛藤が生まれます。
欠月が天陽と一緒にいることで確実に何か感情が産まれていることは確か。それが欠月自身からなのか雨流からなのか……天陽の中でも葛藤が生まれ、選択しなければならない未来の事を考えるとなかなか明るい気持ちで読める作品ではないな…泣
というのが本音です。これからどんな展開になっていくのか、続刊が楽しみです。天陽には泣かないで欲しい……。
なんで表紙の天陽、女装してんだろって思ったらそういう事情でしたか。
女装をすることになった経緯からしても、ストーリーがだいぶ複雑めいてきました。
蒼国に渦巻く謀反の動きに注意を向けなければならない一方、欠月とのロマンスからも当然ながら目が離せません。
良い感じに2人の関係があったまってきたこともあってか、BL的にも見どころ満載の2巻。気持ちが通じ合ってるような通じ合ってないような?お互いを意識してるようなしてるような?(笑)大きく変化していくお互いへの想いに注目です。
特に欠月の方は考えるよりも先に体が動いちゃう本能的な感情に、おおぉ……(〃∀〃)でした。
しかしながら、この辺りの解釈は難しい感じです。
欠月の中に残っている雨流の感覚がそうさせてるのか、あくまでも欠月は欠月として行動に起こしてるのか、あるいはどっちもか。欠月の天陽に対する想いが割と強めに反応してることもあり、今の段階ではどうみたらいいのか分かんないです。
ストーリーが動くにつれて、感情がクリアになっていくと思われますが、恋愛パートだけじゃないですからね、見どころは。
蒼国の政情もなかなかに不安定ですし、まだなんかありそう。桃華の思惑としても、何か大きなカードをまだ隠し持っている感じもしてヒヤヒヤします。
屍器とはいえ、意思を持つ欠月は雨流であって雨流じゃない別人格。天陽の中でも、欠月を欠月として見るようになってきて、天陽の気持ちが今後争点となっていくと思われます。
雨流と欠月の間で揺れ動く恋の行方を、これからもしっかりと見届けていきたいと思います。
去年1巻を拝読した時、ワクワクとドキドキが止まらなかったことを
まだ覚えています。(長髪×長髪好きとしても、萌えが止まらんです…!!!)
「愛しのアンダードッグ」も「捕食対象ひなどりくん」も大大大好きですが、
みよしあやと先生の作品の中でも一番好き!!で、
初読時のインパクトも強かったこちら。
中華風×幼馴染×捻りのきいた再会ものです。
攻め・欠月(かけづき)は死んで”器”として敵国で利用され、
受け・天陽(てんよう)のことを想っていた記憶も持たない。
けれど敵対する者同士として再会し、
成り行きで共に過ごすようになってから、欠月の中に不思議な”感情”が
湧いてくるようになり…
そして最後は二人の美しいキスシーン、で終わっていた1巻。
(2巻を読む前に細かな部分も思い出したく、復習しました…!)
続くこの2巻、切なさと萌えが1巻以上の大爆発ーーー…!!!!
無自覚に天陽に恋をし、
”愛おしい”という気持ちを持つようになる欠月。
涙を流す天陽を慰めようと、無意識に手がわさわさ動いたり。
隣でくしゃみをした天陽にそっと上掛けをかけ。
自分に寄り添わせたり。
さりげないその仕草や表情の中に
確かな”愛”(恋じゃない、もうすでに愛な気がする…!)を感じて
悶えてしまいます。あああ…愛おしい…
そんな萌えと共に、切なさに胸締め付けられるシーンも。
天陽が求めているのはあくまでも幼馴染・雨流(うる)なのだと信じ、
「この器は雨流に返した方がいいと思う」と天陽に話す場面や、
「おまえが”愛おしい”と思うのは、雨流なのか?」と天陽に尋ねるセリフ。
胸が苦しくなる。。( ; ; )
一方の天陽の方も、雨流とは全く違う欠月との触れ合いによって
次第に気持ちが変化していくことに。(このへんは1巻で描かれていたかな)
初めは欠月を愛しい雨流に重ねて見ていた欠月。
雨流との違いを事あるごとに感じていたけれど、
「欠月」というオリジナルの人物を可愛い、愛おしい、大切にしたいと
思うようになります。
”雨流”がいつか戻ってくること、それは間違いなく天陽の心からの願いだった
はずなのだけど、、
「雨流が戻る」=「欠月が消える」ことになると理解し苦しむ天陽。
ハッピーエンドを信じて、固唾を吞んで
”壁”として二人を見守っているけれど、、
本当にこの先どう転んで”ハッピー”へと向かっていくのか、
想像がつかずにドキドキハラハラ。
-”屍器(しき)”となり、”生きた人間”の状態ではない欠月に
雨流だった頃の記憶や気持ちは戻ってくるのか?
-それ↑はいつ、どんなタイミングでどのようにやってくるのか?
-その場合、”欠月”としての人格はどうなるのか?
うううう、気になって気になって仕方ないです…!
そしてさらにこの2巻では、皇帝・蒼綺(そうき)×呪術師・桃華の
過去、”屍器”が生まれるに至った経緯が深掘りされていました。
なんて無謀な!なんて理(ことわり)に反したことを!と
自分も一瞬思ってしまったのですが、
そこでの天陽の独白に、自分もハッとさせられた…
天陽が”なんとかして雨流を取り戻したい”と考え
欠月のそばにいることは、桃華のしていること、
その考え方と同じことなんですよね。。
「愛」とは、とんでもないことを実行させてしまう力、
それを許容させてしまう力を持っているんだな、、と
感じずにはいられませんでした。
で!すごく気になっていた、表紙の”女性にしか見えない”天陽の姿。
こちら、本編を読んで納得。
皇帝の命を奪おうとする正体不明の刺客、
儀式を利用してそれを炙り出そうとする桃華と天陽たち…
”皇帝のふり”を続けたまま、儀式の続きへと舟が漕ぎ出されましたが、
ラストの意味深な桃華のセリフに、不穏な予感がーーーーー…!
二人の間に芽生え育っている感情と、関係性の変化。
天陽の中で生まれた「欠月」への想いと、
幼馴染・雨流を今も恋い慕う気持ちとのせめぎ合い、その結末。
天陽が皇帝の身代わりとなって行われている儀式の行方。
こんなところ全部が全部、気になって仕方ないです。
3巻、首を長くながーーーーくして、待ってます!!
そして願わくは二人の…濡れ場…なども…あったら…//
いや、濡れ場がなくても二人が見つめ合って
会話してくれるだけでも嬉しいのですが。
できればできれば、寝台に広がる二人の豊かな長髪が見たいーーー!!!!
と、妄想&希望も呟いてみつつ。。
繰り返し1巻2巻を読み返し&読み込んで、続く3巻を楽しみに待ちたいと思います。
★修正:なし(キス描写のみ)