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表題作硝子の街にて(11) 矢 ARROW

シドニー・ホプキンズ
刑事,30歳
広瀬伸行
ツアーガイド,27歳

あらすじ

同居生活を始めた伸行とシドニー。
親友ヘンリーとケート夫妻の初出産を控えて喜びに沸く中、殺人事件が起きる。
逮捕された容疑者はヘンリーの養父だった。
親子の葛藤。
偏見。
事件は思わぬ問題を浮き彫りにしていく。
一方、悪化する国際情勢にシドニーを案じるノブの心は揺れる。
一九九七年夏、中東問題に動揺するNYを舞台に二つの心の微妙な動きを描き出す。
どこまでもピュアなNYラブストーリー。

作品情報

作品名
硝子の街にて(11) 矢 ARROW
著者
柏枝真郷 
イラスト
茶屋町勝呂 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
硝子の街にて
発売日
ISBN
9784062556224
4.1

(6)

(2)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
25
評価数
6
平均
4.1 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

第11巻

今回はシドニーの相棒刑事・ヘンリーの養父が登場します。これだけ長い作品になると主役達以外のキャラクターもそれぞれ掘り下げられる。ノブの旅行会社の面々のお話もそのうちあるのかな。

主人公達もヘンリーもそれぞれ親との確執があるんだけど、親個人だとそれほど悪い人じゃなくむしろいい人という感じなので家族関係の難しさが描かれている作品です。

ノブとシドニーに関してはもう寝室を共にしてラブラブ新婚生活みたいで素敵です。それぞれの翌日の仕事の予定を確認してからベッドインする2人。若いっていいね。お熱いことで。

この物語の時代の世界情勢とそれに伴いシドニーの心境もだんだんと不穏になっていく雰囲気。シドニーがどんなことになってもノブには側を離れないでいてほしい。ノブは柔らかくてしなやかで芯が強く、いざという時意外と頼りになる人なので。

22巻のうちの11巻ということで半分まできました。これから後半戦です。

0

なんだかもやもやとした回

重い内容の作品よりは明るく軽い作品のほうが読みたい、と普段から思っていますが、これはこうなると知っていて読んだわけでなく、途中から思いがけなく重くなってきた…という感じの作品です。

最初は友情が愛情へと変わる純真でほのぼのしたお話だったのが、今ではニュースで飛び交う世界情勢の悪化から、これから戦争が起こるかも…などという世界的懸念が絡んでいます。

恋愛のドロドロやシリアスでなくて、社会的問題や国際平和、戦争とか人種差別とか人権侵害だとか…そういったBLとはまた違う分野でのシリアスです。
でも重くても読む価値はあるなと思える作品です。
ですが、最初の5巻くらいまでの可愛くて純粋な感じが懐かしい^^;

作品の中で起こっていることは教科書に載っているような遠い歴史っていうよりもっと近い出来事なのですが、それでもやはり作中は15年以上も前なのでやっぱりフィクションの感じも強く・・・純粋にBLを楽しみたいような気もするのですが、これがこの作品の味なので複雑な感じです。

ようやく正式に(?)同棲を始めたシドニーと伸行ですが、まだまだ問題が多いです。
時系列を追っているからか、なかなかお話が進まなくて…毎回毎回小出しのニュースが流れ、少しずつ世界の情勢が変わっていってるのはわかるのですが、同じような展開が続いているので巻がちょっとごっちゃになってきます。

いくら実際にあったことがもとに作られているお話と言っても、あくまでこれはフィクションなので、「小説」としては、もう少し進展が早くてもいいんじゃないかな?とも。私が既刊をいっきに全部読んでるからそう思うのでしょうが。

今回はシドニーの相棒・ヘンリーの養父が殺人事件に巻き込まれるお話で、例によってシドニーにくっついて伸行も調査に加わりますが、ヘンリーが養父と養母と上手くいっていなかった事実が明るみにでます。

でも実際になぜ仲が悪いのか、ということが書かれていなくて、推測することはできるのですが、養父が悪い人ではないって感じなので、そのへんがちょっと腑におちなかったです。
なんで仲が悪いのか、でなく、なんで仲が悪い理由が作中で書かれていないのか、ということが腑に落ちませんでした。そして最後も和解して終わるわけではないんですよね。
なんとな~く、もやもやした回でした。

せっかくベッドを共にするようになり、同棲を始めたのだから、次回はもう少し甘いシーンも期待したいです。

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