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無垢でセンシュアル、ただひとつの愛しい宝石
高月さんと蔵王さんの人外ファンタジーシリーズの第2弾。前回は吸血鬼でしたが、今回はドラゴンたまにトカゲちゃんという人外攻めです。
テンション高く、今回のシリーズもスタートを切りました。
またしても人外攻め。しかも嫁探し……って、あら伯爵・エディーと被る気もしなくはないけれど、マンネリっていう感じは全くなくて、最後まで楽しく読めました。
以前の志乃滝家はかなりのお金持ちでしたが、勇気が懐いた志乃滝家の顧問弁護士・由岐や親族達に身ぐるみはがされ、残ったのは洋館だけで、その洋館すら修繕するお金は残っていなくて。それ以来、裏切られることが怖くて信じられるのは弟の勝利だけと言う毎日を過ごしてきたのです。
だから、そう簡単に受け入れられないんでしょうけど、受け入れたら勇気も一途に想っちゃうんでしょう。
身を挺して弁護士から守ってくれたルカに、ちゃんと「愛している」と告げる勇気。
ルカがメロメロで甘やかすなら、勇気はツンデレだけど抱かれるときはエロエロで。(このあたりの設定も、伯爵シリーズと激似)
そろそろ続編が出るみたいです。
ルカと勇気が出来上がる一方で、弟・勝利とクリスの方も出来上がっています。こっちは脇カップルってこともあったんでしょうけど、なにもこだわりがないらしくめっちゃあっさりとくっつきます。可愛いクリスに、それこそ一目惚れだったような気がします。
題名からもわかるとおり、人外もの。攻がドラゴンで、人の姿は擬態らしい。そちらの世界で若様と呼ばれる攻とその従者が雷とともに日本にやってくる。落ちた場所は、受が住んでいる貧乏屋敷の荒れ放題の庭。
話は、花嫁を探しに来た攻が受けに一目惚れしてのどんちゃん騒ぎだが、山はあり谷もありでなかなかおもしろかった。
受には弟がいるのだが、2人のかけあい漫才の様な会話も楽しい。こちらは、攻の従者と接近中。
見た目も王子様と受との絡みシーンにはニヤニヤしてしまったが(笑)扉絵だけは要注意。本屋でカバーをかけてもらうさいには十分対策を(笑)
ちなみに、話は完結しているがこの先も続くらしい。作者曰く、困難がまちうけているそう。
いろいろ言いたいことがあるんですが、こういう作品には言っても無駄というか、楽しめなかった自分の負けという気がします。非常に残念。
でも、こういったトンチキは大好きなので、ほんとうに残念です。
設定とかキャラクターとか、おもしろくなりそうなのに、いろいろ唐突だし、ご都合主義というか、設定だけってかんじでもったいないような?
蔵王さんのイラストはきれいだったし、爬虫類的なドラゴンもかわいかったんですが、それだけにもったいないですね。
蔵王さんの無駄遣いってかんじかも。
口絵のカラーとか、きれいでエロくてよかっただけに残念。