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僕をあなたのものにしてください……。
ビスクドール・シリーズのスピンオフです。私は本編(ビスクドール・シリーズ)の方が好きなんですが、こちらも好きですよ。本編も甘いですが、こちらはより糖分増量って感じですね。それに、本編にはこちらのCPが当然のように出てくるし。
ひかり(受)は確かに25歳の社会人とは到底思えないくらい幼い感じがしますが、12年も兄同然の幼馴染に片思いして、それを隠し通して来たというだけで、もう健気で可愛くてたまりません。
そして桃原(攻)。最初は、本編登場時の『妹(実はひかり)手作りの女避けのブレスレット』というあたりからしても、てっきり桃原もひかりを・・・と思ってたんですが、違いましたね。ひかりの気持ちを知って、うろたえる桃原がよかったです。そして知ったからには考えて、結果出た答えを部屋の真ん中に仁王立ちで宣言する桃原を想像したら笑える!
無自覚に『許嫁(=自分のもの)』状態だったんだ、というのが、幼馴染みから恋人へ、の2人らしくていいですね。
このシリーズを読む前は、他のサイトのレビューなども見て、あまり評価がよくないのだろうか・・・と思いました。
シリーズ全部読んだ上でレビューを書いているのですが、すごく好き嫌いが分かれそうな作品な気がします。
個人的にはカップリングも受けのキャラクターもとても気に入って、最後まで楽しく読めました。
しかし、やはり万人にはオススメできないかも。
というのも、バカップル!ぷりがものすごいからです。
互いに互いしか見えていないという感じです。
逆に、幸せいっぱいの甘やかし全開なカップルがみたいかたにはオススメだと思います。
ピクルスドールシリーズのスピンオフ作品ですが、どちらを先に読んでも、片方しか読んでなくても大丈夫だと思います。
設定で面白いなーと思ったのは、血は繋がってないけど、二人がほとんど兄弟同然に育ってきたということ。周りも完璧に二人が兄弟だと思っていて、二人もそういう風に振舞っています。
受けのひかりは桃原がそういう意味で好きだけど、桃原は完璧にひかりを弟だと思っていて、「弟にしか思えない」とはっきり言っているところが何となくわからないでもないな・・・という感じです。
同僚に、ひかりのことを説明するときに、彼を妹と例えて、「妹同然に思ってた娘から思いを寄せられて、どうしてもそついう目で見れない」と言っています。
(確かにNL作品だったら近所に住む女の子とお兄ちゃんでこういう展開の作品ってなくもないかなと妙に納得しました^^;)
あっさりとひかりを受け入れて結ばれるのではなく、一度「弟にしか見れない」とキッパリ突き放すところが良かったです。
しかし、普段の桃原の弟にしても甘やかしぶりがものすごく、さすがにリアリティがないのでこれは完全にお話だと思って読み流すのがよいかも知れません。
なによりひかりがかなり子供っぽいので、ここが一番好みが別れそうなポイントだと思います。口調も、行動も、中学生(もしくはそれ以下)と言われても信じてしまいそう。
休日にキャンプに行ってしまう桃原が、「淋しい思いさせてごめんな、次の休みには遊園地に連れてってあげるからな」なんて言ったりとてもひかりが25歳の男性だとは思えません。
こんな調子が最後まで続くので、究極のブラコンものを読んでいる気分でした。
でもそれが個人的にとてもとても好みだったので、あまりのバカラブ度に呆れながら笑いながらも、幸せいっぱいな気分になれました。
展開がひたすら甘いだけで重くは無いので癒されたいときにはいいな、と思える作品でした。
家が近くで幼馴染みの2人。小さい頃から、お兄さんと弟という関係でやってきたが、受はずっとお兄さんを好きだった…と、ボーイズラブにはありがちな展開だが、幼い頃の出来事やら好きになった過程などが丁寧にあってヨカッタ!
とにかくほのぼの。話は受の弟くんの視点で進むのだが、受がのんびり屋なのか。出だしの、攻と同じベッドで絶体絶命!のシーンでもなぜだか笑いを誘う(笑)以降も、ちいさな笑いを誘うような文章や展開に、切ないはずのシーンでもコミカルで楽しく読めた(笑)
多少、受が女性じみたものの考えかたなのは気になったが、それ以上にかわいいキャラクターに好印象。
ちなみに、別作品のリンク作らしい。
ビスクドールの攻め・陶山とバーベキュー大会に行った桃原のお話です。
実家が近所で、幼稚園から高校まで同じ学校に通い、ずっとお兄ちゃんと慕う桃原の後ばかりを追いかけてきたひかり。
そんなひかりが中学生の時、一緒に旅行に行き、海で遊んでいたときに恋心を自覚して以来、もう12年も片想いを続けているんです。
そんなひかりの気持ちには、全く気が付かない鈍感な桃原。桃原に彼女を紹介されても、辛い心をグッと堪えて「弟です」とあいさつを繰り返してきたひかり。大好きな千佳士くんのそばにいようと思ったら、弟に徹するしかなかったわけです。
このずれまくった二人が可愛いというか、愛おしいというか。愛すべきずれまくりっぷりでございます。
貴婦人をエスコートするかのごとく振る舞っている桃原ですが、そんなことには全く気が付いていないひかり。桃原の気持ちが手に取るようにわかるだけに、気の毒で。
ひかりが好きになって、両想いになるまで12年もかかりましたが、これはこの二人にとって必要な時間だったんじゃないかと思います。
簡単にくっついたとしても、桃原がフラフラしそうな気がするし。苦労して手に入れたひかりだから、大事に大事にしてくれそうな気がするんです。
守ってやりたいって言うよりも、独り占めして貪り食って溺れさせて、で、自分もひかりに溺れちゃって……って感じです。
可愛くて仕方のないひかりを手に入れて、幸せいっぱいで満足だ~っな桃原。