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1.2巻と面白すぎて一気読み。やはりこの頃に書かれたBL作品は面白い。文庫出版が2008年だからノベルス版はこの数年前だったのかな?花丸blackなのでダークなヤクザものですが作者によるとコメディーらしい。
モラル的には色々どうなの?ってとこもあるけど、「面白ければそれでいいじゃない!BLなんだから」とでも言いたくなるような勢いで読ませてくれる作品です。ヤクザBLにはいつもピッタリな石原理さんのイラストが花を添えています。
攻めの黒羽と受けの鵙目は17歳の少年院時代に体を重ねていた関係。30歳過ぎてから再会というか攻めに拉致され陵辱されて交際スタートします。
受けの鵙目は美形でケンカも強くて硬派な男前。男殺しと言われる位、色々な男を引き寄せてしまうタイプです。それに加えて犬猫を拾うように親に見捨てられたティーンエイジャーの少年少女の父親代わりになってしまったり(34歳の若さで)メンヘラ気味の姉やヤンデレストーカーの元同級生・前田も見捨てることができません。色々背負いこむタイプ。
攻めの黒羽は鵙目への執着がすごいけど、受けのピンチには体を張って助ける男らしいタイプ。しかし女の愛人はたくさんいて「男はお前だけだしお前が本妻だよ☆」とか言っちゃう奴です。まあ受けも攻めに抱かれながら女とも致してる人だからお似合いなのかな。最近のBLならあるまじき設定。
この2巻は鵙目が前田に薬を盛られて全裸で縛られてフェラされたり、黒羽のお仕置きセックスが3日間でそれが部屋の外の舎弟にも丸聞こえだったり、黒羽と前田と鵙目の3Pがあったりと、男前受けの色っぽさ満載でワクワクが止まらない感じでした。
追記…第1作の初版は1996年でした。BL黎明期の作品らしい躍動感溢れる作品だと思います。