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デンジャラスな男に追われて、ニューヨークまで逃げてきた受けです。
そこで憧れの人に再会して、恋に落ちるという話です。
大企業長男・ハロルド・クロス(29)抱擁硬派攻め×元香水メーカー坊っちゃま・多岐川瀬名(20)天然坊ちゃま受け
実家の老舗香水メーカーが高橋に騙されて借金を背負わされて、潰される。
高橋の息子から愛人になれと迫られたが怪我をさせてしまったので、ニューヨークへ逃げてきた。
お金を盗まれ無一文になった所を、3年前にパーティー会場で出会った憧れの人ハロルドに拾われる。
身を持ち崩した恥ずかしさから正体を隠して、ハウスキーパーとして働くことになって。
思わぬ再会での動揺の為か、マイセンの食器を壊したり、ハロルドの祖母の形見の像を破壊したりと、ドジの限りを尽くす。
身体で払ってもらうと言いだしたハロルドに、受けが初めてだけどあのそのとか言い出すんですが、本当にハウスキーパーでした。
身体で払えとか言ってエロエロな事を尽くす攻めではなく、紳士な上にまともで優しいです。
ダメな子受けかと思ったんですが、ハロルドがやれば出来ると言って励ました成果か、きちんと家事も出来るようになります。
逆にその所為でずっとダメダメならまだしも、中途半端に出来る所が気にかかってしまいました。
自分の利害の為に力になってくれたんだと勝手に誤解を深めて、確かめもせずに逃亡するとか、受けの幼さが目につきます。
あんなにハロルドの事が好きで全面的に信頼して、助けてもらったので全てを捧げると言ったその口は、どこに言ったのやらです。恋人への信頼性の薄さが寂しい限りです。
白薔薇のコロンもあまり効果的に使われておらず、萌える所が少なかったです。
事件が二段階に分けられていたのはよかったのですが、それが受けの誤解からの逃亡で、エピソードが魅力的でなかったです。
エロ:★2 普通
総合:★2 山場であまり盛りあがらずさっと終わってしまったのと、攻めへの誤解がただただ残念。
帯『ニューヨークで結ばれる永遠に咲く薔薇の伝説』
お坊っちゃま育ちで頭は悪くないんだけど不器用な瀬名ことセナ[受]は、父親の会社を乗っ取った男の息子高橋に愛人になれと迫られてアメリカへと逃げ出します。
しかしそのアメリカへも高橋の追っ手がやってきて逃げだし、ニューヨークへやってきたもの財布をすられ、散々な目にあってたセナは偶然にもかつて一度だけパーティで出会った事のある憧れの黒須ことクロス[攻]と出会い住み込みハウスキーパーとして働く事に。
といってもボンボン育ちのセナにまともに家事が出来る訳もなく、落ち込む彼ですがハロルドの励ましの言葉と自身の努力によって次第に家事をこなせる様になります。
まあこの辺りまでは設定は甘いなーとか思いつつも割と読めるんですがセナが高橋にさらわれてから辺りが何だかなー感がふつふつと沸き上がってきます。
そしてハロルドに危機を助けられたにも関わらず、身勝手な誤解と思い込みで一人でアルプスに行っちゃうセナ。
ぶっちゃけ読んでてセナがうざったくなってくるし、ハロルドもお金持ちで仕事出来て凄いけどなんかそれだけって感じだしでイマイチでした。
香水は結構好きなのでその辺りがもっと出てくるのかなと思ってたんですがそれも殆ど無し。
設定も人物も話も全てが色々ゆるくて特にラスト3分の1程はもはや退屈の域突入~。
せめてセナがもっと魅力的な子だったら、もうちょい楽しく読めたかもしれませんが。