ボタンを押すと即立ち読みできます!
諒一が暁に対して素直になれない理由、それが過去の恋のトラウマってことが語られます。
帯、、、なんて嫌な奴なんだ!
でも、確かに振り返れば諒一は帯に寄りかかるばかりで、分からなくもないけど、それにしても最後の最後にやられましたね。しっかり(多分、帯の思惑通り)諒一は恋愛へのトラウマとなり、帯のことはずっと頭に残ってしまう結果に。
で、それがために実は諒一の心に入り込んでいた暁を遠ざける結果になるわけです。あんなに自然に、そしてノンケの彼から想われてるのに。
モヤモヤしますが、3巻があることを知っているので、きっと次で幸せになってくれるはずーと期待しながら読みました。暁はいいやつだ!真っ直ぐで、顔も性格も良くて、家事もできて、言うことない。
でも信じるって難しいよね。ゲイだから、ノーマルだから、ってのは実は関係ないんだろうなって思うけど。男女間でも信じるとか紙切れ一枚とか。
暁の気持ちの力で乗り越えて欲しい。そして諒一も。。。
過去の痛い失恋をさせた男が登場。途中から、この年上の男が少しは優しい心を
持っていますように、、と祈りながら読んでしまった。
大きなトラウマとなる経緯は、単純にいかないこの世界の一端を垣間見せる。
そして過去の男との再会が、彼の心も体も大きく揺さぶる2巻。
傷つきたくない男の大人のプライドが、いつの間にか心に住み着いた
ヤッタら追い出すはずだった年下の、認めたくはないけど大事になっている男との
関係にも影を落とす。
冒頭、諒一の見る「夢」の形で、1巻から暗示されていた諒一の過去、忘れられない痛手を刻み込んだ一人の男とのエピソードが語られます。
この諒一の初恋の男、7才年上の「帯」(たい、通称オビ)は、まだ大学生で心の恋を知らずヤリチン放題だった諒一を一目で魅了し、その優しい物腰や社会人としての振舞、物知りな所、ベッドでの感度の良さで諒一を骨抜きにする。帯以外何も考えられなくなった諒一との2〜3ヶ月の関係の後、帯は突然こっぴどく諒一を突き放す。
この帯の行動や性格、人間性は驚きです。諒一ならずとも、こんな人物に一度取り込まれたらこちらは血の涙を流すしかない。諒一がその後人間不信になり「もう恋はしない」と決めつけてしまうのも必然。
帯の夢なんかを見た事を苦笑しつつ、暁と美術館に行き食事をして行きつけのゲイバーに連れて行き、2人の空気が濃くなった頃、なんと、あの帯が現れる…!
…という展開で、帯の登場で動揺する諒一、仕事に疲弊する暁、そして帯に誘惑される諒一!
波乱。暁と諒一はどうなる?という所で3巻へ。
「帯」という男の磁力、今も昔も抗えない諒一。読み応え抜群の巻です。
久々読み返しの2巻め。
この巻の前半は、主人公・諒一が見た夢の体裁で、彼にトラウマを残すことになった過去の恋が描写されます。
ここで作者様が上手いな、と思うのはしっかりとしたキャラ造形。ちゃんと年数の分だけ若いけど同一人物である……ということがきちんと描写されているんですよね。だから、彼がこの経験を経てその後どんな人生を歩んで今の姿があるのかがストンと胸に落ちる。無理なく納得出来るんです。
語られる内容は、過去のことも現在のことも辛い局面です。あまりにつらくて最後のページなど「あああ!」と声が出そうになるくらい。そのまま3巻に行かないと気になって仕事が手につかないよ!という感じです。
諒一が暁にリベンジするのかと思ったら、さにあらず。1巻目で匂わされていた、過去の恋人のこと中心のお話でした。
年上の恋人帯さん(ホテルマン・受なのに鬼畜)がつかみどころの無い、何とも奔放なお方で、こんな人に恋しちゃったら、マトモな恋愛はなかなかできなくなっちゃうだろうなと、諒一が可哀想になっちゃいました。とにかく帯さんは、一般的な受けとは随分違うお方です。小悪魔どころか悪魔って言っていいと思う。それなのに、憎めない・・・
過去の話と今の話がうまい具合に絡まりあって、諒一が過去の自分と今の自分、帯さんと暁の間でグルグルしている様子を楽しめます。
205ページの諒一の台詞「・・・なあ菊池、いまのおまえって、ちいさい頃の自分が想像していた大人か?理想の自分ってものがいたとしたら、ちょっとは近づけてるか?」・・・過去の帯さんと同じ歳になった自分と暁の関係を考えながら言った台詞ですが、ちょっと、心の琴線に触れました。
また、再登場の帯さんがらみで、しっかり物の暁の方も振り回され始めて、とうとう出て行っちゃうし、3巻目の展開が気になるところであります。
そもそも、諒一、そこでこういう行動をとるか?頭悪いんじゃないの?っていう最終シーンです。(諒一は基本、頭脳明晰・鼻持ちならない自信家です。それなのに…)