これはとんでもない恋なんじゃないだろうか。シリーズ、ついに完結!!

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表題作ポラリスまでの距離

野島秀吾
高校生,18才→社会人
久我山
元カノの父親

同時収録作品ニ丁目のキキ

千田亜貴
高校生→社会人
桂木央太郎
高校生→ゲイバーのママ

その他の収録作品

  • 18年後のシリウス
  • くもり空シーイング
  • ヒッパルコスからの手紙
  • とおくにひかるまぢかにともる

あらすじ

好きな人は友達の父親。星が好きだとその人は言った。
好きな人の好きなものは、すごくいいものに見えてくる。
「星のことを教えてください」を口実に手紙のやりとりと、時々話もする。
好きでいられるだけでよかったのに、それだけじゃ済まなくなる。
そんなことも知っていたはずなのに欲望は止まらない。
望みはないのに、ただ気持ちを伝えたくて告白をしてしまった夜。

1stコミックス「ポラリスベル」から続く待望のセカンドコミックス。
星をとおして人と人を優しく繋ぐヒューマンラブストーリー。
番外編と後日談描き下ろしも収録。
出版社より

作品情報

作品名
ポラリスまでの距離
著者
テラシマ 
作画
テラシマ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
ポラリスベル
発売日
ISBN
9784904101292
3.5

(11)

(2)

萌々

(2)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
39
評価数
11
平均
3.5 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数9

前作の物足りなさが一気に解消


前作、「ポラリスベル」ではなぜかモヤモヤが残ったままとなってしまったのですが、今回の「ポラリスまでの距離」ではスッキリ解消しました。

始めは年齢差…といってもただの年齢差ではない異質な感じに惹かれて購入しました。エロシーンはありませんが、それでもお腹いっぱい胸いっぱいにさせてくれる作品です。

10年後の秀吾のイケメンさにびっくり。そしてやはりお父さんもいい味出してます。最後、秀吾が優勢かと思ったら不意にお父さんが余裕を見せちゃうところもいいです。報われない恋だと思ってたので、叶う叶わないが実際しっかり描かれていなくても未来が続いていくような終わり方で満足しました。非常に好きな作品です。

4

読み応えのあるドラマでした

シリーズ2冊通して、深みのある読みごたえのある作品だと感じました。
恋愛だけではなくて、人として成長していく過程での家族を中心にした様々な出来事を通して、キャラ達の喜怒哀楽を一緒に感じることが出来ました。
ラストのお話では重要な脇キャラだったゲイバーのママと常連客のアキのお話まで読めて、この2人にも色々あったんだとしみじみ。
なかなかここまで描かれた作品はBLでは少ないのではないかと思います。
1巻を読み終わった段階では、主人公2人がくっつくのはかなり難しいと思ったのですが、秀吾の粘りが後あと功を奏しましたね。
H度は全くないのですが、それとは別の感動が詰まってました。

3

いいとは聞いていましたが……

 よかった! 「ポラリスベル」、売るんじゃなかった!!! 続編出るとは思わなくて~。

 別にオヤジ好きだから、よかったというわけではなく。(これくらい枯れているオヤジも大好きですが)
 BLじゃなくてもいいのよね。くっつかなくてもさ。人生は恋愛だけで出来ているわけじゃないから。もっと、大きいものがあるから。
 宇宙に、生死。テーマは重いかもしれないけど、とっても綺麗。空が、綺麗なのよ。プラネタリウムに行きたくなりました。
 10年後の秀吾くんが、カッコよかったです。

4

ポラリスは内にある

展開にやや生臭味が出て参りました。
BLとしてのそれもそうですが、生きてゆく事
それ自体に対する生臭味が。
この物語を受け入れるには物語の骨子だけ
ではなく登場人物の内面も受け入れないと
案外厳しいでしょうね。
そこまで含んだ上で物語を味わうと、さり気ない
深みを堪能出来るのではないか、と。
ファンタジーとは言い切れないBLも登場する様に
なったのは、それだけ界隈に奥行きと幅が
出てきた証明でしょう。

番外編に当たる『2丁目のキキ』はさり気なく
苦い話です。
評者の年代辺りで思い当たってしまう様な、
そう言う現実がふと重なり合ったりもしますから。
そこから一歩深い所を踏んだ所に筆の力を
感じます。

2

たまには考えよう

鉄道職員のおじさんラブのお話ですが、それよりも人の生きる意味などを考えさせられるお話でした。

私は無限恐怖症気味なところがありまして、宇宙の話、それも星の誕生とか終末とかいう話が怖くて仕方が無いので、そこここに星の話が出てくるこの作品を読み終えるのに一苦労してしまったのですが、そういう個人的な問題はさておき、宇宙と、駅員さんの仕事と、人を愛し続けることと、人生は厳しいことと、いろいろ考えさせられました。

高校生時代の話は一旦「ヒッパルコスからの手紙」で終わるのですが、完全に振られています。私としては、ここでお話が終わってしまっていても一向に構わないなと思いました。ゲイでもなんでもないおじさんが、娘と同い年の少年にどれだけ熱い思いを語られたって、友人であることはできても「恋人関係」にはなれませんよ。
しかし、そのあとの人生がどう転んでいくかで、また違った関係に発展していくわけですね。

たまにはこんな真面目なBL読んでもいいんじゃないでしょうか?

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