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表題作愚か者の最後の恋人

フレイ
貴族の次男坊
キユナ
フレイの家に仕える従者

あらすじ

惚れ薬を飲まされ、雇い主で貴族のフレイに恋してしまった使用人のキユナ。誰にでも愛を囁く節操なしのフレイのことが大嫌いだったはずなのに、面白がって悪戯されてもその手を拒めなくて……。
出版社より

作品情報

作品名
愚か者の最後の恋人
著者
樋口美沙緒 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
ISBN
9784592850427
3.5

(62)

(21)

萌々

(14)

(14)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
13
得点
208
評価数
62
平均
3.5 / 5
神率
33.9%

レビュー投稿数13

最高

文章力が高くて、序盤から引き込まれた。切なくて、泣ける。
タイプとして分けるなら、浮気攻めと一途受けになるが、受けは惚れ薬で惚れてしまうというワンステップがあるので、本当は好きなんかじゃないという心理描写等、ほかの作品にはない良さがある。
ストーリーも恋愛要素がなくても十分楽しめるくらい、よかった。

4

私 好 み

この攻めの稚拙な愛情表現っぷり、自分の心に気づけないアホさ加減、ぜんぶぜんぶ私好みです。
すごく単純なんだよね。「好きな子に意地悪したい、泣かせたい」って、園児のような動機なのだ。でも、いざ泣かれたらオロオロ狼狽える、という…。うああ可愛い。可愛いよ。しかも、それでもまだ気づかないというアホっぷり。
こういう攻めを上手くコントロールできるのは、あやし上手スネ上手のオトナなんだけど、そんな受けだと話は面白くない。
受けを徹底的に恋愛音痴の意地っ張りくんに設定したことで、話がどんどんややこしくなっていく。
二人の性格づけのしっかりさ加減、それによるすれ違いの描き方、神がかってると思いました。
なにより、実は二人は対等に苦しんでるのがいいね。
受け視点だから、直接的に分かるのは受けの苦しさかりだけど、きちんと攻めの苦しさも伝わってくる描写がなされてました。
傷つけあい、どんどん憔悴していく二人に心を痛めつつ、キュンキュン萌えてた私です。萌え萌え。ほんと快感。

惚れ薬も上手く使ってるなぁと思いました。
最初は受けに惚れられた攻めがはかなりしゃいでます。はしゃいでイジメてます。このへん、ほんと園児。でも私には愛が見えてたよー。でも、やり過ぎw
やり過ぎたしっぺ返しはさんざんくらう羽目になるけど。それがイイ。

ラストの必死の告白のシーン、大好きです。濡れ場の百倍萌えました。

3

素直が一番

意地悪で嫌味でいやがらせばかりしてくる相手
早く離れたい、そうおもっていたのに
うっかり飲ませようとしていた惚れ薬を、自らが飲まされてしまうという悲劇w
薬の効果は絶大で、気持ちは抗っているのに
好きになってしまうのをやめられない。
かつてと変わらない言動をとられているのにも関わらず
「好き」という気持ちがあるだけでこんなに苦しい。

久しぶりに泣いた。や、受かわいそすぎん( ノД`)
わりと前半から、あれ?攻って受のこと好きだよね?
どうみてもそうだよね?好きな子虐めちゃうタイプだよね?
なんて思ってた私でさえ攻の気持ちを疑ったわ。

途中、出生の話云々がよくわからない部分はありつつも
後半怒涛の展開に。面白かったです。
ありがちなエンドも嫌いじゃない。
愚かだからこそ、気づいたその気持ちは大事にしていただきたいですな

1

貴族と従者という響きだけで萌える

樋口さんのデビュー作です。
花丸Blackにしてはどろどろ桃色要素が少ないですが、中世ヨーロッパ風味のファンタジー? になるのでしょうか、普通に面白いです。

ネタは、今では使い古された惚れ薬。
媚薬じゃなくって【惚れ薬】なところがベタでいい。
これはギャクかコメディかと思いながら読み始めると、なるほど中々シリアス路線でした。
それも、結構なドシリアスです……惚れ薬といえばコメディという考えが根強くあるもので。

作中、いろんな伏線も張り巡らされていて、受のキユナの出生の秘密だとか、謎も多くて先が気になり、非常にテンポよく読むことが出来ました。
惚れ薬というスパイスが物語を重たくせず、かといって薄くもせず、とにかくその当たりのバランス、塩梅が絶妙です。
泣き所もしっかりあって、結構冒頭あたりから胸が絞られます。
そのぞうきん絞り具合が、結構終盤までぴっぱられるので、全体通してずっと胸がきゅんきゅんしっぱなし。

すれ違いすぎてて、イラっとしますが、勿論ハッピーエンドです。
時代物もファンタジーも大好物なので、いいとこ取りなこの作品は非常に楽しく読めました。

2

恋愛要素なくても楽しめる♪

大好きな樋口美沙緒先生のデビュー作「愚か者の最後の恋人」。久しぶりに読み返してやっぱり樋口先生の文体好きだなぁと改めて感じました。

舞台は中世ヨーロッパ。貴族ものです。
作中では“惚れ薬”というものが出てきます。これは樋口先生がある作品からヒントを得て使い古されてるアイテムだけど使っちゃえってってことで登場させたらしいんですが、、、樋口先生の手にかかるとこんなにも新鮮に感じるんですね!!

惚れ薬を飲まされたキユナは幼少時代から仕えてきた意地悪で、節操なしのフレイのことを好きになってしまいます。フレイの嫌なところは全部見てきたはずなのになぜか惹かれてしまう。フレイはキユナのそんな反応を面白がって接します。

フレイが他の貴族の女性と話しているのを見て嫉妬したり、フレイに心を見抜かれても意地を張ったり。とにかく初めて恋を知ったキユナが可愛かったですw

物語はここではもちろん終わりません。2人の身にはある重大な事件が起こります。この事件の真相が明かされるまでドキドキするし、2人の恋の行方も気になります。

前半はコミカルな感じに描かれていますが後半はかなり切ないシーンたくさんあります。このメリハリが良かったです。最後の最後まで萌えました!!全ての方にお勧めします^^

1

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