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表題作はちょっと変わったファンタジー物。
ワイルド系の大人な社会人と大学生のお話。
攻めがまた顎鬚でワイルドで見惚れてしまいました(笑)。
大学生の方は性格が良くて好感が持てる。
コミカルな展開で笑いもあり、切なさもあり、なかなか楽しめた作品でした。
あと好きだったのは「鏡はいらないっ」。
高校生同士のお話でよくある展開だとは思うのですが、この本の中では一番切なくてキュンとしました。
萌度は他の2作品よりも感じた作品でした。
死んだ親友の思い人を好きになってしまう大学生の話。
シリアスとコメディが萌えに融合していていい感じでした。
ただ、1, 2作目の攻めがほぼ同じ姿なので、同一作品だと思って読み進めてしまい、「え!?なんで堂々と浮気してるの!?」と焦ってしまいました…笑
この世に未練を残して死んだ友人が、乗り移って本懐を遂げるといったお話は時々ありますが、これは微妙にニュアンスが違います。
「好きだったことを伝えてくれればいい」というお願いをされて、親友・ナツメ(ゲイ、自爆事故死)の片思い相手・薮内に会いに行った朋己なのですが・・・
後はお約束な展開でございますが、親友の為にあれこれ頑張っている朋己の周りを、霊体ナツメくんがあっけらかんと飛び回り、朋己の気持ちが薮内に傾いていくのを歓迎している感じがいわゆるCUPIDなので、他の作品とはちょっと違うのかな。
それにしても薮内さん、顔見知りなだけのナツメに気を使ってくれて、なんと優しい。それとも、下心?
未だに未遂状態のHはいつになったらできるのでしょうか?
同時収録「無期寵愛」は弁護士ものなのですが、不注意な言動で傷つけた過去のある相手とよりを戻すお話です。
とにかく五十嵐弁護士(攻)がスタイルから言動から、過労で倒れ、セックスで疲れるところまでおじさん臭くて、ずーっと苦笑い。とどめがオヤジギャグですから、最高です。
「鏡はいらない」はよく似た従兄弟のお話。こっちはよくある双子ものといったところ。可もなく不可もなく…。
攻・薮内賢吾 建築デザイナー
受・斉藤朋生 大学生
小悪魔・三島奈津芽 美容師
バイト先のカフェで、初対面の客に見とれたその夜、親友のナツメが交通事故死したと知ります。
高校生のときにゲイであることをカミングアウトされていたが、変わることなく親友であり続けた朋生とナツメ。
ナツメを偲んで泣いていたところに、幽霊のナツメが現れて。
「片思いが心残りで成仏できない。ボクにの代わりに気持ちを伝えて欲しい」と。
ナツメの片思いの相手は、朋生が見とれた客で薮内でした。
親友のために頑張る朋生ですが、ナツメが勝手に憑依して告白しちゃったり(ホモのストーカー呼ばわりされてしまうし(笑))。
ナツメの気持ちがうつってしまったのか、それとも薮内が男前過ぎるのか、朋生まて次第にドキドキ。
薮内も親友のために行動する朋生に気持ちが傾き…。
人間2人と幽霊1人の三角関係ですが、どろどろしてないコメディですので、すっごく楽しいです♪
小悪魔ナツメがいいですね~。
小悪魔→覗き魔への変貌もナイス!です。
成仏と成就の日は…来るのでしょうか。
それが気になる~。
亡くなったゲイの友達が幽霊で出て来て
乗り移られたりする話なんですけど
その幽霊がなかなか成仏しないんですよね。
私が気になったのは幽霊と主人公の間で
繰り広げられる葛藤。
とにかく幽霊君が全く自重しないというか
控えめな性格では全くないところ。
とにかくそれが合わなくて困りました。
主人公は被害者と言って良いと思いました。
明るいコメディなんですけど
若干そんなキャラにイライラしつつ…みたいな感想でした。
他の短編の方がまだ面白かったです。