表題作HYDRA 11

内海竜
人見直之

同時収録作品海の鳥籠/空のドア

ステファン
アメリカ人
内海竜
15歳

その他の収録作品

  • MONOLOGY/榎田尤利

あらすじ

『HYDRA』いよいよ完結の11章(最終巻)。
後半に、竜が高1の頃まだ大阪に住んでいたころの話を収録。

作品情報

作品名
HYDRA 11
著者
宮本佳野 
媒体
漫画(コミック)
サークル
CURVE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
RULES
発売日
4.2

(4)

(2)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
17
評価数
4
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

RIVER

…『HYDRA 5+6+7+8+9+10』レビューの続き

なんて美しい表紙なんだろう。ジャケットは表裏1枚の絵でつながっていて、そこには佐藤もいます。『HYDRA 11』、ついに最終章・最終巻です。最初にここから書いてしまいますが、ラストに榎田尤利・英田サキ・愁堂れな・遠野春日の各作家様よりコメントがあります。実は読んでいて、気づいたら自分が涙していたのは見開き1頁のモノローグby YUURI EDAでした。これを読んだとき、いつか自分がBL小説を読むなら最初はこの方の作品にしようと思いましたが、つい最近それが叶ったのもあり、あらためてこちらの本を開きたくなったのですよね。

このモノローグは『HYDRA 10』あたりからのもので、すべて平良の一人称視点です。お祝いコメントのところで平良を「実にせつなくて愛おしいキャラ」だと書いていらっしゃいましたが、それがしっかり込められているモノローグでした。今読み返してもやっぱり泣いちゃいますね、そんなつもりはなかったんだけどな。平良光のその後(@RULESシリーズ)を知っている今だからまた違う気持ちもプラスされてしまい、彼への愛おしさ倍増で読んでしまうのかもしれません。彼がどれほどヒトミを好きだったか…というのは、作中でもよくわかるし、このモノローグでも本からあふれるほど伝わってくる。平良は仲間として一緒にいるうち自然とヒトミに惚れてしまったような感じですが、実はあのとき…というショートストーリーが他の同人誌であったりもします。

さて本編。背中の龍は不幸を引き起こす原因なのではと長いあいだ悩んでいた竜。だけど背中の龍は彼自身でもあり、それが人の心を惹きつけ、引き寄せたのかもしれないですね。そして特別な、きっと一生のタカラモノができた。竜、ほんとうによかったね。読み終えてそんな感想を持ちましたが、ラストシーンにはしばらく本を閉じられないほどジーンときてしまった。いろいろなことが起こりばらばらになっていた彼らが、作中何度か出てきた多摩川の河原にて、泣いて笑って再会。戻りたい気持ちも、戻りたくない気持ちも両方持って、進んでいくのだろうなぁと余韻に浸ってしまうエンディングでした。あとがきの4人が並んで歩いているような見開きイラストが、またすごくいいのです。涙の意味でと、河原と、彼らのこれからという部分でレビュータイトルをつけましたが、実は初めて読んだときのBGMもそれだったので(追記:70'sです、自分にはなぜかこの曲が最終章にぴったりきてしまって...曲を聴くたびハイドラを思い出すまでになってしまった。最後まで思いきり余談でごめんなさい)。


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【『HYDRA』・『ラバーズ、ソウルズ』・『RULES』について】
同人誌『HYDRA』は1~11章。番外編やサイドストーリー(同人誌)もありますが、このお話はコミックス『RULES』へと続いていきます。『RULES』シリーズをこれから読もうとされている方には、同時にコミックス『ラバーズ、ソウルズ 完全版』もおすすめします。『ラバーズ、ソウルズ 完全版』に収録されている「ラバーズ、ソウルズ」・「VANITY」が時系列としては『RULES』よりも前になるので順序としては『ラバーズ、ソウルズ 完全版』→『RULES』かもしれませんが、どちらを先に読まれてもよいように私は思います。なお、すべての原点のように感じている今作『HYDRA』は同人誌のみなので、なんとなくおすすめ読書順に入れられないのが非常に残念なところです。

7

10年かかったHYDEA完結編

10年の長い月日をかけて、ようやく完結したHYDRA 
伊東が竜を襲ったのをきっかけに、とうとう人見と竜は結ばれます。
しかし、その後、そのまま合うことなく竜は人見の前から姿を消してしまいます。
そして6年が過ぎ、
この6年後の世界がルールズにつながります。

同時収録「海の鳥籠/空のドア」
竜が人見達の学校に転校してくる前、初めての男・ステファンとの出会いと別れのお話。

{MONOLOGY]榎田尤利
人見の前から姿を消した後の、竜のモノローグ

他に、完結記念として、英田サキ、愁堂れな、遠野春日、各先生のコメントが各1頁

2

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