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富士見二丁目交響楽団シリーズ第2部第7巻です。
悠季24歳・圭24歳 結婚2ヶ月目
『いつか見た雪の純白・・・』
9月22日パ・ド・ドゥ終了から日コンのためフジミ欠席。
10月2日福山先生の弾くまほろばとの違いに愕然。伊沢邸見学。
10月4日玉城整骨院で玉城弟に「溜まってる」からと施術としてヌかれる。溜めすぎはストレスのもと。
10月8日三条彼氏きんちゃんのギグ
10月9日バイオリンを鳴らす思考転換。朝のバタープレイ(笑)
『運命はかく扉をたたく』
10月12日日コン本選、3位入賞。フジミメンバーによる打ち上げ。
10月13日福山先生にお礼。まほろばの代わりにストラドを当たってくれると約束くださる。ガラコンの福山先生のレッスンは12月より開始。
日コン3位を背負う怖さに愕然。
夕方、時田夫妻へまほろばの返却とグァルネリの終生貸与。
・・・はい、ここで先が見えますね(笑)
10月14日守村はホモとの怪文書がフジミ団員に送付されていることについて悠季を除いて圭、石田さん他がモーツアルトで会議。
圭の妨害H(笑)にも負けず遅刻してフジミに参加すると芳野さんがホモの悠季が審査員をたらしこんで入賞した圭と同棲・生島さんをたらしこんでると熱弁。芳野退団。
逆手にとって圭がピアノ有の防音室利用・家賃折半のため圭の祖父の持ち家に同居する旨をフジミで発表。引っ越し手伝いボランティア募集。
川島さん・春山さん・五十嵐君が「知ってる組」と悠季を励ます。
・・・川島さんいい女だよなぁ。
『引っ越しポルカ』
10月22日伊沢邸に引っ越し。悠季おでんをふるまう。
ピアノ(ベーゼンドルファーのフルコンサートタイプ(笑))を新居に贈る尭宗氏(圭の祖父)と取り仕切る伊沢さんに悠季初対面ごあいさつ。
伊沢長兄光一郎さんの肖像画にお供え。悠季的には光一郎さん(の霊)は「大家さん」感覚。
引っ越し疲れで横になった悠季に光一郎さんの霊シンクロ。奇行。
新居で最初の夜、寝室で光一郎さんの霊を見る。
10月23日M響ビオラの鈴木女史来訪。圭、光一郎さん(霊)からの「心配いらない」との心霊電話を受ける。
ホモカップルの同せいじゃないかとフジミ団員に気取られなかったか心配する悠季が「くたびれたよ、早くふたりっきりになってほっとしたい」と台所で圭に甘えるのがとてもいいシーンでした。
しかし本当盛りだくさんの1冊ですね。
<褥状況>
・予選の時は禁欲宣言で淫乱かもと思っていた悠季も、本選前はそれどころじゃなく自動禁欲生活。・・・変わるの早かったね(笑)
・出勤用意を済ませた圭にキッチンでフェラされ食卓のバターを潤滑剤がわりに!致した久しぶりのエッチ・・・。いやぁ、衝撃的でした。朝食用バターちゃんと塗れる程度に室温に戻して出してるんだな・・・(ってそこかよ)。すっきりしたお風呂でバイオリンを鳴かせるコツがつかめるんだからやっぱ禁欲は過ぎると良くないんだね。玉城先生は正しい。
・怪文書後のフジミに行かせまいと圭、悠季を指で後ろだけでイかせます・・・。触れなば落ちん風情の悠季。いやはや、そんな顔で行ったら芳野も確信持っちゃうからね!(笑)
・ペンシルマンション最後の夜、4時起きなのに2時間睡眠となる夜を過ごされたそうです。
・引っ越し最初の夜はこちらを見る光一郎さんの霊に気付いてイケなかった悠季。翌日光一郎さんの肖像画に「イケなかったので寝室はご遠慮ください」とご挨拶(笑)
<主な曲>シベリウスバイオリンコンチェルトop47(日コン本選)
シリーズ第2部の7冊目(第2部完結巻)。通しで11冊目になります。
《出版社あらすじ》
富士見二丁目交響楽団のコンサートマスター・悠季はプロへの登竜門である日本音楽コンクールに見事入賞したうえ、銘器グァルネリを偶然にも手に入れた。そんな幸運続きの中、団員たちの間に怪文書が流れた。「守村はホモだ!!」悠季の立場は突如危うくなって…?! 表題作の他、恋人で天才指揮者の圭が調達した一軒家に2人は引越すが、そこに、もとの持ち主である幽霊が出現する『引越しポルカ』等、3編を収録。
収録作
・いつか見た雪の純白…
・運命はかく扉をたたく
・引越しポルカ
「いつか見た雪の純白…」は、日コン本選まで10日と迫った時になって、悠季が自分のバイオリンを歌わせられていないことに気付き、その答えを見つけて本選で演奏する話です。福山先生の「まほろば」演奏を聴き自分の演奏に愕然とする悠季ですが、三条さんの企みでギタリストの彼氏に「スカした音」だと言われ、やっと答えを見つけます。そして日コン本選では、心に浮かんだ情景を演奏という形で余すところなく表現しきります。この時の情景描写がとても好きです。ところで他には、新しい愛の巣候補の家を見に行ったり、ストレス溜まりまくりの悠季が玉城先生♂にストレス解消のためと称して抜かれたりしています。
「運命はかく扉をたたく」は、悠季が時田夫妻にグァルネリを無償貸与される話と芳野さんが退団する話です。日コン本選で見事に三位入賞を果たした悠季は時田夫妻に「まほろば」を返し、その代わりに「グァルネリ」を借りることになります。これは圭と時田夫妻との関係から貰った同然の形の貸与です。圭が夫妻と打ち解けた様子で遣り取りしている様子は悠季同様、微笑ましく思いました。一方、悠季の入賞が面白くない芳野さんは、怪文書という形で悠季がホモであることをフジミ団員に広めます。けれど圭を初めとして味方についてくれる仲間のおかげで事なきを得て、芳野さんは川島さんに平手打ちを食らい、圭に退団を命ぜられます。
「引越しポルカ」は、圭と悠季が新居(圭の祖父、桐院堯宗所有の一軒家)へ引っ越す話です。フジミの皆には「家賃折半の上での同居」だと公表して引っ越しも手伝ってもらいます。そして悠季が用意した昼食を皆で食べている最中に尭宗氏と伊沢さんがグランドピアノを運び入れる人たちと一緒にやってきます。悠季は初顔合わせとなった尭宗氏に挨拶して昼食の席に誘い、伊沢さんとも言葉を交わし食事をして帰っもらいます。その後、悠季は小夜子さんの企みによる尭宗氏の誕生日パーティーでの演奏を引き受けてしまい、その打ち合わせに招かれて圭の成城の実家を1人で訪れます(圭は仕事で同伴できませんでした)。そこで悠季を待ち受けていたのは虫ピン入りケーキとガラス破片入り紅茶でした。不穏な空気が漂う中、続きは次巻へ―。