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高校2年生の久我美想平は負けず嫌いの短気者。おまけに、笑うと見事に口の端を吊り上げる悪人笑いで、想平は自分の顔が大嫌い。おまけに、短気だから、いつも売られたケンカに大騒動。
その度、半年前の始業式から、想平のケンカの仲裁に現れる体育部総長の槇圭介は久我美の密かな憧れの人でもあった。槇は想平が決してできない「善人笑い」を浮かべ、するする掴みどころのない、大人だった。
そんな中、久我美の所属する放送部の悩み相談コーナーでいつも投書してくるブルーの便せんに自分の槇への思いをだぶらせつつ、恋愛相談にのっている想平だったけれど、実はその手紙を書いてた張本人は槇で……という話でした。
実は槇君、裏で何をやっているのかわからない相当な曲者っぽい描写があるのですが、槇を好きな想平はそんなことに気がつかず、気にすることもなく、かなり心配になってしまうくらいなのですが……。
結局、キレて本性を現したところを、想平が目撃してしまうわけですが、想平はちっとも気にせず。
「俺も百匹くらい猫かぶってるよ?」で、済ませてしまう……。
この子、強いですよね。
でも、個人的には槇が想平に本性がばれても、想平に対してのみ、そのまま鬼畜にならなかったあたりがポイント高いかなぁ……と、思います。槇は絶対にワンコだっ!! と、勝手に思ってます。
ただし、かわいいのじゃなくてドーベルマンとか、そういう本当は凶暴なやつっぽいですが。
もし、万が一、久我美が槇と距離を取り始めたら、絶対に槇は想平に対しても牙をむくと思うんですが、槇に夢中な想平はきっとそんなこと考えもしないんだろうね……。
でも実は、槇があれだけプッツンしてるところを見ても、ちっとも動揺しなかった想平はかなりの大物なのかもしれない……と、思いました。
裏も表も牛耳れるほど万能なのに、好きな人を想う時だけヘタレな槇君には、本当にキュンキュンさせてもらいました!