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僕以外を見るなって言ったよね?
以前、Gust comicsで発売されていた『独占欲』の文庫版です。
正直、私は金沢有倖先生の絵が苦手だ。
だが、このストーリーはおもしろかった・・・、と言うより怖かった。
とは言ってもギャグも入っているので痛く重い話ではない。
生綱(攻め)の雅水(受け)に対する執着と言うか、独占欲が異常なのだ。
社長令息の生綱は、子どもの頃から二条家の後継者という、自由もなく良い子で誰よりも優秀でいなくちゃいけないという重圧に耐えていた。
そんな苦しかった時に出会ったのが雅水。
雅水の笑顔は苦しみも重圧も全て忘れさせてくれ、雅水と一緒にいる時だけ自分でいられた。
生綱の全てが雅水であるように、雅水を自分のものにし、独占したいのだ。
雅水の父親は二条の会社の平社員。
雅水は昔から周囲に「社長の息子に取り入っている」と言われ続け、生綱の事は好きだけど距離を取りたい。
だが生綱は「雅水のお父さん」を盾に雅水に命令したり脅迫をする。
なんな雅水に中流の家庭育ちの昌太という友達が出来る。
その事によって雅水に対する執着、独占欲もどんどんエスカレートしていく・・・。
携帯のチェックに所持品検査。
育った環境のせいで生綱の性格は歪んでいるのだが、それを受け入れる雅水はなんて器の大きいこと。
とにかく生綱の雅水に対する執着、独占欲は凄過ぎる!