サガン。
「前夜」
深沢が出張から戻るまで2日。
なんとか耐えてきた和貴だが限界は近く、深沢の部屋に忍び込む。
深沢の香りに包まれた和貴はどうしようもなくなって…。
手を伸ばしかけたところで出張を早く終わらせて帰って来た深沢からお仕置きをされることに。
相変わらずの可愛がられっぷりです。
そして、深沢も相変わらずの可愛がり方。
それで成立してるのはやっぱり2人の間に愛があるからで。
更に深沢は次の行事に向けての罠もはって。
ああ、なんて可愛がり方なんだ!!
「幕間」
新年のあいさつまわりなどの予定を組む深沢。
その間に、伏見にアルコールをすすめられた和貴は…。
若干、深沢vs伏見みたいな。
彼氏vs父親じゃないけど、この2人はなんとなくライバルのような。
というか、深沢の方が伏見をライバル視してしまうのだろうな。
ある種、和貴にとって特別な存在であることにはかわりないのだし。
今回も伏見の方が和貴のことをわかっているふうな様子を見せつけられて深沢は苛々しただろうな。
それでも。
和貴がほろ酔いになった状態でも、深沢と伏見の区別をしっかりとつけてくれているから、そのことを嬉しくも思えたのだろう。
「それから」
結局、伏見の進言のせいもあって湯治場で過ごすことになった2人。
今回のお話の中では個人的にコレが一番好きです。
ただ2人で一緒にいられる。
それをとても嬉しく思っている和貴がとても可愛い。
それで、2人きりの旅行にトランプやゲームなどいろんなものを持ってくる和貴。
深沢はゲームよりもエッチを、と好むけど、自分がそれだけしかないみたいで嫌な和貴。
カラダだけでは嫌で。
それでも、それなしで2人で一緒にいるには飽きないようにゲームでもないと。
何もなくては深沢はきっと飽きてしまうから。
そう思ってしまう和貴の心情が切ないです。
本当はそんなことないのにね。
深沢の変態に、されたい放題な和貴特集。
薄くて小さいサイズの本ですが、2段組びっしりで、思いの外ボリュームあります。
この清閑寺シリーズ、実は、次男編だけは苦手。
っていうか、深沢が苦手。
この本でも、一話目の『前夜』は、完璧に、深沢と和貴のプレイのみの話なので、、、
2話目『幕間』の伏見と和貴に、深沢の関係性が見えるお話とか、
3話目『それから』みたいに、「やってない時に思っている事」のお話は好きなんだけど、、
自分、調教系はあんまり得意じゃないみたいです。
っていうか、このシリーズでは、やっぱり、伏見とパパ冬貴が一番好きだなぁ。