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表題作忘れないでいてくれ

秦野道也
30歳くらい,捜査一課刑事
守屋清涼
29歳,他人の記憶を覗き消す能力をもつ

あらすじ

他人の記憶を除き、その記憶を消す能力を持つ守屋清涼は、客の女性の記憶を消したことを、刑事の秦野に咎められ――!?
出版社より

作品情報

作品名
忘れないでいてくれ
著者
夜光花 
イラスト
朝南かつみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344817609
4.1

(130)

(58)

萌々

(38)

(27)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
29
得点
528
評価数
130
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数29

脇キャラがこんなに気になるなんて!

登場人物全てのキャラがたってて、すごく楽しめる話でした!
カラー扉の絵はドレッドヘアに迷彩服の塚本と妖しげな占い師黒薔薇、この二人の存在がよかったな~
普段だと主人公の絡み絵ですけど、この脇キャラが登場ってことは、やはり注目?って感じですよ!
あ、でも主人公の二人もよかったですよ☆

他人の記憶を見て消すことができる能力を持つ清涼は過去にとても辛い体験をして、それがきっかけでこの能力を持つようになりました。
医者でもないのにそれらしく記憶を消すクリニックを開業していて、そこへやってきたある女性の記憶が事件に関係していたことで刑事の秦野と知り合います。
この清涼、詐欺っぽいことをしながらけっこういい加減にダラダラ暮らしている、少しなげやりっぽい感がある人なんですが、物事を深く考えないから気持ちのいい人なんですね。
勝手に記憶を消したと怒りにまかせてレイプされちゃうのに、清涼ノンケなんですが次は誘い受けしちゃって、ツンデレ具合もいい感じです。
対する秦野も幼少のトラウマでゲイになっちゃった人で、実は清涼は好みのタイプだった!
すっかり清涼にぞっこんになっちゃって、一途なエロ魔人です。
期限のせまった事件に焦り、秦野は清涼の能力を仕方なく借りることになり、その容疑者のことから清涼の悲しい過去の事件に繋がっていくのです。
二人の関係もその事件が秦野の尊敬する先輩刑事が絡んでいたことから、ぶつかり合いながらも進展していきます。

清涼を陰ながら支える親友の塚本、金持ちで得体のしれない男ですがすごく興味をひかれます。
あくまでも、親友です!愛もありそうな感じもしますが、ノーマル的思考ならやはり親友?
いつもサングラスをかけてゲームしているが、本当見えるんかい?
どうもイケメンらしいですが、、顔が見たかったなぁ~
そして塚本の恋人(?)驚異の的中を誇る占い師の黒薔薇はいつもベッドの下から腕をニュっと出して、一言・・・
こんな楽しい面々がいて、実は清涼の悲しい記憶を封じたという催眠術を使う花吹雪先輩、この人名前だけしか出てこないんですが、すごく気になりますっ!!

お話はピンチに清涼が陥ったところを秦野と塚本が助けて解決します。
清涼の心に傷を残した事件も解決して、どうもツンデレもデレデレになりそうな予感です。
記憶を見る、消すという特殊能力を設定にした話ですが、それが特に飛びぬけて違和感を抱かせる展開になるわけでもなく上手く作用していて毎度ながら夜光さんのストーリーは上手いなと思いました。
悲惨な事件だったけど、全体は主人公の性格が幸いして楽しかったです!




4

サスペンス

刑事×相手の記憶を覗くことができる男。
清涼は相手を記憶を覗く能力、消す能力をもっていることからそれを利用し商売をしています。
そしてそこに現れたのが刑事の秦野。秦野は事件に重要な女性の記憶を清涼が消したのではないかと問いつめてきます。
しかし女性の記憶を見た清涼は秦野が探している本当の犯人を見つけ、自分の能力を使い勝手に暗示をかけてしまいます。
それに納得しない秦野は清涼と言い合いになり、清涼は秦野の記憶を覗き、秦野の辛い過去を言い上げてしまいます。

受けが人の記憶を覗くことができるという特殊設定でした。
そういうところはファンタジーですが、内容は現実的。
そしてサスペンス!ほんとに夜光さんはサスペンスに定評がありますw
あらすじででてきた事件がメインなのかなと思ったらそうでもなく。
あんまり言ってしまうとネタバレになりそうなんであれなんですが、清涼が関係している事件がメインです。
話はおもしろかったですね。引き込まれるというか最後どうなるか気になるので飽きずに読めました。

ただ初めてがレイプです\(^0^)/
清涼が秦野の辛い過去を言い、それに激昂した秦野が無理矢理、という感じです。
刑事なのに・・・wとは思いましたが秦野の過去は辛かったな。どっちかっていうと受けにありがちな辛い過去でしたけどねw
エロは、清涼が気持ちが不安定になり秦野に「めちゃくちゃにしてくれ」って言うのが萌えました(*´д`*)
そのあとほんとに秦野が清涼を足腰立たなくなるまでやろうとしたり、清涼から好きといってほしくて繋がったまま動かないのとかも良かったw
清涼がツンデレ受けなのも良かったですね~w

あと脇キャラで、清涼の友達の塚本とその彼女の黒薔薇さんが印象的だったw
この2人、口絵になるくらいですからね!笑
ただ塚本も黒薔薇さんも謎すぎるww
口絵、表紙、挿し絵と朝南さんのイラストは美麗でした!朝南さんは好き絵師さんの1人です(*^_^*)
最後はハッピーエンド。
最後好きです。清涼が生まれ変わったところが!
喧嘩が耐えなそうな2人ですが、塚本に応援されてラブラブに過ごしていくと思いますw

2

事件とエロと両方楽しめる

サイコメトラーが主人公のお話です。
はじめのうちは“記憶を消す”という胡散臭い商売をしている清涼という人物のイメージがなかなか掴めなくて、これは大変読みづらいことになりそうだと思ったのですが、もう一人の主人公、刑事の秦野が登場してからはお話全体の方向性が定まったためか、清涼に血が通ってきてくれました。

実は秦野が初めて登場したときは、まさかこの野暮ったそうな男が主人公の片割れになるとは思っていませんでした。
(私は、基本的にあらすじなどを読んでから本編を読むことはしません。)
そのくらい、始めてのセックスはキレた秦野がレイプしただけに思えたし、その時点ではいい人だとは思えなかったので、事件絡みのただの刑事かと思っていたんです。

清涼の客、婦女暴行事件、殺人事件が絡んでお話は進みます。
さらにそこに清涼の過去や秦野の過去、あるいは彼らの周囲の人々の動きなどが絡まるので複雑になりそうですが、けっこう読みやすかったと思います。

清涼に惚れ込んでしまった秦野がとにかくいい奴なので(結構強引ですが)、過去のトラウマのため世の中を斜めに見ていた清涼がどんどん人間らしさを取り戻していきます。

過去の辛い思い出も「これも俺の一部だから」と受け入れて生きていこうとする秦野。
記憶と葛藤する清涼。
清涼の弱い部分がどんどん前面に押し出されてくるのが結構面白かったです。
最後の最後でどんでん返っちゃうかと思うくらいの展開でしたがそこもまた清涼らしくて良かったです。

お話の中で一番胡散臭い男・塚本が結構いい言葉をあちこちでしゃべっています。
なるほど何件もお店を経営できる人だと・・・北野くんのコーヒーの件には完敗です。

で、肝心のエロシーンですが、盛り沢山でよかったです。
秦野くんたら絶倫なんだからぁ。

1

文句なく面白かった

守屋清涼はサイコメトラーなんちゃらのように、人に触れるとその人の記憶を覗くことが出来るんです。その特殊能力を生かし、警察の捜査に協力をするんならまさしくマンガの世界ですが、今回は記憶を操作し破滅に追い込もうとします。
ですが、運命の男・秦野道也と出逢ったことで、いろんなことが動き始めるんです。
いやぁ、ドキドキ・ハラハラ、その上エロも極上。
ホント、面白かったです。

秦野は、犯罪を犯した人間は司法の手に委ね、罪を償わせたいと思っていますが(警察官なんだから当然です)、清涼は、警察に捕まって裁判を受けたとしても、その罪に見合うだけの償いをせずとも社会復帰が出来るんだったら、その悪人が地獄へ落ちていく姿を見た方がいいと思っているんです。
このように、性格や考え方とか、このふたりは全く真逆だったんです。
逆なのはそれだけでなく、事件のポイントともなるそれぞれの過去をどうとらえているかも違ってました。

秦野は思い出したくない、忘れたい記憶を「これも俺の一部だから」と受け入れていますが、清涼は催眠術が使える先輩に頼み、忘れてしまいたい記憶を封じ込めてしまいました。

清涼の封じ込めてしまった記憶、そしてそれは他人の記憶がのぞけるようになってしまったきっかけの事件でもあり、その事件の犯人を見つけてしまった清涼は、自分の手で決着をつけようと動き出しますが、秦野や塚本がちゃんと助けに来てくれます。
秦野がケガを負わされたことで、犯人に飛びかかる清涼。以前、犯人とすれ違ったときは、あまりの恐怖に逃げ出したというのに。
やっぱり、好きな人の存在って大きいなぁ。

悲惨な過去にとらわれ、少々ねじ曲がった人生を歩んでいましたが、過去も吹っ切れ、秦野という非常に真っ直ぐな男とも出逢えたことで、自分の弱さを見つめ直すことも出来たし、いろんなことを乗り越えられたと思うんです。
どんどんと変わっていくというか、変えられていく清涼がツボでした。

それと、やっぱりエロかった。さすが夜光さん。
事件だけの展開で殺伐とはさせず、きっちりエロシーンを挟み、この先はきっとデレになるんだろうなぁ~と予想出来るほど。
いろいろと美味しかったです。

あと、塚本。
見た目胡散臭いし、金持ちっていう設定はどうなのよ……と思ってましたが、ラストで「北野君のコーヒーが不味くなったから」(詳しい事情は読んでください)って、天然なんだかタラシなんだか、この発言に北野君じゃないけど、思いっきりツボってしまいました。
来るもの拒まず、去る者負わず。それでも、清涼とは親友でいてくれるらしいし、胡散臭いわりには妙に安心感を醸し出してるし、いいキャラでした。

2

途中で止めれません・・・一気読み覚悟で読むべし☆

★引き込まれるサスペンスストーリー
 ※サスペンス調なのであらすじ省略。

★個性あるキャラ
 清涼 → 中学の時に強盗に両親を殺された過去を持つ
      それ以降人に触れると記憶を見ることができる能力を持つ
 秦野 → 父親に性的虐待を受けていた過去を持つ
 清涼の親友 塚本 → 金持ち。服装・行動すべてに謎の男
 塚本の恋人(女) 黒薔薇 → 占い師
 塚本の喫茶店のアルバイト北野くん 
            → 美味しいコーヒーを入れる大学生 
 名前だけ出てきた 花吹雪先輩 → 清涼に催眠術をかけた先輩
 
 ※秦野×清涼 以外のその後もすごい気になる・・・・・。

★エロの濃厚さっ
 ※清涼色っぽすぎ&後半は可愛すぎっ♪
  秦野ガンガン清涼に教え込んでください♪   もうもう最高ですっっ(涎っ)!!

最後の結末も納得っっ!!ですごい面白かったですっっ\(*T▽T*)/♪
※夜光花さん特有の考えさせられる結末ではなかったです。
 妄想はたーくさん膨らみましたがっ(笑)
 

あと、忘れてはならない 朝南さんのイラストがもうもう色っぽくて
カッコよくて嵌りそう(*´ェ`*)♪

1

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