イラスト入り
シリーズなんですね!
私はこれのみですが、いやぁ面白かったなぁ~~~。
二人とも警察の同期で、でも方やエリートの官僚、方や昇進は無視のとてつもない実力を持つ刑事
見事に『攻め』『受け』の語りを章ごとに振分け、読んでいる私達に余分なストレスを与えません!
かなりハードな事件の捜査で、それでなくても読者やきもき、『受け』の身の危険にマヂでハラハラする訳ですから本当に有難い!
そのお陰で読んでいる読者は『攻め』『受け』のどちらにもなれ、余計入り込めちゃう!
しかも怒涛の後半へ行くあたりから、えっそうだったの?!いやまさかそうだったなんて!!!
と瞠目し胸がドキドキ♡♡♡
きゃーっ上手いわぁ~~~。
このタイトルも秀逸
この『攻め』の不遜で野蛮なお陰で、『受け』もますます・・・
おぉっとぉ、あんまり書いちゃうと折角の展開が台無しになっちゃう。
この感動は読んで味わってくださいませ。
後日譚まであり、幸せいっぱい♡♡♡
早く一緒に暮らさせてアゲタイっっ。
そしてイラストの円陣先生がこれまたいいっ!♡
もっともっとイラスト欲しかったぁ~~~。
2001年ビーボーイノベルズで出版されたものに書き下ろし「One and only」を加えた新装版です。熱情シリーズ3冊目(1冊目「不器用な純情」2冊目「好きの鼓動」)ですが、ちらっとそれらしい人物が登場するくらいで、内容にはそれほど重要でないので、私のように未読でも問題ありません。
上司の失態により奪われたパソコンを取り戻すべく、上條(受け)は同期の織田(攻め)に協力を要請します。5年前に織田が謹慎処分を受けた日に上條に殴られてから連絡を取っていなかった二人。捜査のために、参考人の隣室で同居する事になり…。
二人の目線で交互に語られていくので、両者の気持ちや状況が分かりやすいですし、必要以上に重複して戻ることはないので読みやすいです。
織田が自由奔放だけど有能な刑事というのが、個人的に猛烈にツボでした。口や態度だけでなく、ちゃんと成果を挙げるのがカッコイイ!
ストイックな上條が織田の手管に翻弄される姿が色っぽくて良かったです。なお、挿入しなかったのを、「二度とやり直しが利かない」と我慢した織田、「その気になれなかったのだろう」と落ち込む上條のすれ違いが一番悶えました!翌朝のキスがなんとも萌えました。
上條に危険が迫り、織田が救出に行く。二人の5年前の誤解が解けるという王道な内容でしたが、ぐいぐいと引き込まれました。
書き下ろし「One and only」は、二人が交際を始めて三ヶ月。上條の5歳年下の妹・梓が、恋人ができた兄のために、母と祖母をごまかすからお泊りデートに行くようにお膳立てをしてくれる話でした。シリーズの主人公達と偶然にも出くわします。
表紙イラスト、上條の耳をかじる織田がなんとも二人の関係性を表しているようで素敵でした!
警察、張り込みで男夫婦を演技する、過去からの擦れ違い、優しい野獣タイプの攻め、美人ツンデレ不器用な受けがお好きな方にお勧めします。