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こちら9年前に出版とちょっと古く、評価もあまりされてないのですが。
これが個人的な萌えにどストライクで、超面白かったのです。
いやもう、最初は軽い気持ちで手を出した攻めが、健気な受けにどんどんハマっていく様の爽快な事!!
楽しいよ! 読んでて楽しくて仕方ないよ・・・!!
そもそもですね、私の萌えと言うのはかなり細かいのです。
例えば当て馬設定が好きなのですが、それも攻めより格上の当て馬じゃ無いとダメなのです。
攻めの受けに対する酷い仕打ちにイラついてる時に、そんな大人でスマートな当て馬が現れて受けをかっ攫おうとする。
で、受けに去られそうになり、強いショックを受ける攻め!!
と言う、攻めザマァまでを含めてが私の好きな当て馬設定だったりするんですね。
これ、攻めに言い寄る当て馬じゃ駄目だから!
そっちは逆に大嫌いだから!!
なんか面倒くさい萌えで申し訳ないんですけど。
と言うより、こんな事をグダグダ書いてる事自体が、もう相当面倒くさいんですけど。
まぁそんなワケで、なかなか萌えにジャストフィットする作品と言うのは珍しくて貴重なのです。
が、今作はその萌えにジャストフィットする作品!!
実は自分で発掘してきたのでは無く、面白かったと教えていただいたのですが。
もしこのレビューを読んで下さってたら、その節はありがとうございました(*´▽`*)
で、内容ですが先にも書いたとおり、ちょい斜に構えて人生舐め気味な攻めが、軽い気持ちで手を出した受けにハマっていくと言うものです。攻め視点です。
アートディレクターとクライアントとして出会った二人。
クライアントで御曹司・雅之の自分に対する一途な思慕に気付き、好奇心と欲望から手を出した瑛司。
自分の都合で好きに逢瀬を重ねるものの、雅之の生真面目な性格や健気さに惹かれてゆく-。
そんな折り、雅之から突然別れを切り出されて・・・てトコでしょうか。
まず受けの雅之がですね、個人的にめちゃくちゃ好みのタイプなのです。
清楚系美人で生真面目。そして超一途。
たまたま道に迷い困っていた所を、助けてくれた瑛司に一目惚れするんですね。
で、ひたすら一途な想いを向ける。
これ、決して自分からアプローチしてるワケでは無いのです。
それどころか、自分の気持ちを気付かれないようにしている。
でも、ちょっとした事で真っ赤になっちゃったりして、瑛司に対する思慕がバレバレなんですね。
こういう、初々しい清楚系美人が大好き。
そしてそして攻めとなる瑛司。
彼はちょい小器用なおかげで、人生が上手く運んでいて舐めてかかってると言った感じなのですよね。
で、クライアントである雅之に表面上は丁寧で人当たりが良い対応ですが、実はかなり内心では上から。
見下しちゃってます。
雅之が自分の思い通りになり、それが当然だと思ってる。
だって、自分の事を大好きな彼の為に、付き合って上げてるんだから!!
イラッとくる鼻持ちならないタイプでございます。
そんな瑛司が!
最初は同情や欲望処理で付き合い始めたのに!!
雅之と会い抱く度にどんどん惹かれてゆく-。
そして自分の感情の動きに戸惑う・・・。
更に更に、そんな自分の意のままになると思っていた雅之から別れを告げられ、愕然とする!!
自分は捨てられたのか?
遊びで、本気になんてなってない!
なってないはずなのに!!
みたいな(*´▽`*)
最高ですがな。
まぁ実は彼は斜に構えてるだけで、根っこの所はわりと良い奴だと思うんですけど。
だからこそ、雅之が惹かれたワケですけど。
この後、今度は雅之視点での結ばれたその後のお話も書かれてます。
こちらでもひたすら一途な雅之にキュンキュンですよ。
私はこういう自分にちょっと自信が無いながらも、一途な受けが好きなんですよね。
人によっては卑屈に感じる一歩手前くらいかもしれないんですけど。
実際、その事で二人にもすれ違いが生じるんですけど。
まぁ、とりあえずオチにはニヤニヤさせられました。
そんな感じの個人的に超好みの作品。
私と同じツボの方はぜひチェックしてみて下さい。
あと、これレビューで書いちゃダメだったら申し訳ありませんが、「あら? この条件に当てはまる作品を他にも知っていてよ?」と言う姐さんがおられましたら!!
ぜひレビューしてもらえるか教えていただけると嬉しいです。
長い上にしょうもないレビューで失礼しました。
若く優秀で男前なアートディレクター瑛司×老舗文具店・総合企画室室長・雅之のお話。
発売してすぐに買って読んだのですが、レビュ~してなかったのでこの期に書こうと思います♪ポイントは、臆病で自分を出せない眼鏡が受けであること!!さらに、町屋はとこ先生の繊細な絵が加わり、受けのやさしくて弱そうなところがよく描写されていて素敵。
街中で道に迷っていた雅之を見かねた瑛司が、わかりやすく道を教えてあげたことで二人は出会います。普段それほど親切ってわけでもない瑛司が、気まぐれというか成り行きで困っている人を助けたって感じですね。
瑛司が所属するのはクリエイティブ・エージェンシーで、一人一人の力量に定評がある精鋭揃いの職場。そこに、老舗文具店からの仕事の依頼が入り、話し合いのため出向いてみると、そこにいたのは以前道案内をしてあげた雅之だった。おだやかでまじめである雅之が、瑛司に送る恋焦がれた視線が無視できないほどになってくると、ふと気の思い立ち―出来心で雅之をセックスに誘った瑛司。恋愛に免疫のなさそうな雅之が、まさにオスな感じの瑛司に抱かれるシーンはドキドキ。そして、そんな雅之に夢中になっていく瑛司―という展開はまぁ読めてしまいますが、その後の恋人同士というわけではない不安定な関係が雅之に及ぼす気持ちの揺れとか、今まで付き合ってきた人に執着心を抱かなかった瑛司の変化がつづられ一筋縄では終わらせず読ませてくれます★
同時収録・続編の『掌の中の幸せ』は、二人の気持ちが通じ合った後のお話。ラブてんこ盛り^^
雅之は今時いなさそうな純情なお方で、気持ちを言葉で表すのに躊躇するタイプです。せつない思いを抱えた受けが登場する話を読みたいときにおすすめ☆☆☆
今回は若いが優秀で実力あるアートディレクターと
老舗文具店の次男で総合企画室室長のお話です。
攻様視点で出会いから恋人としてまとまるまでと
受様視点でその後の二人の様子を収録。
攻様は大手広告代理店に入社しますが、
先輩クリエーターの独立時に誘われて転職、
精鋭揃いのクリエイティブ・エージェンシーで
アート・デレクターをしています。
新会社は仕事の依頼は引きも切らない上、
所属する各人を指名しての仕事も多いのですが
今回の攻様の仕事も彼を指名しての依頼でした。
依頼主は明治時代創業の文房具店。
銀座本店の他に十店舗あまりを展開する老舗です。
来年創業百周年を迎えるに当たり
ロゴを一新、シンボルマークを作りたいとの事。
190近い身長を柔らかな物腰と愛想の良さで包み、
初会合へと向かった攻様を待っていたのは
社長の次男で総合企画室室長でした。
そして彼が今回の受様になります♪
驚いた顔をした受様に訝しげな攻様でしたが
表参道で道を教えてくれたとお礼を言われ、
彼の方向感覚が怪しく丁寧に教えた事と思い出します。
攻様の指名は過去の作品を気に入っての事らしく
良い仕事ができそうだと思う攻様でしたが
打合わせの度、熱のこもったまなざしを向けられて
何とも言えない思いをする事になります。
追ってくるのに振り向くとそらされる視線。
世慣れた相手なら駆け引きかと思うほどですが
指先が軽く触れただけでも固まる受様では
計算ずくとは考えられません。
攻様は依頼主の機嫌を損ねる事も
期待を持たせる事も出来ずに
気づかないふりでやり過ごす事にしますが
徐々に耐えられなくなる攻様。
仕事に一区切りいついた会食の時に
酔った勢いも有って
受様にお試しでのセックスを持ちかけます。
しかし受様との情事に夢中になったのは
むしろ攻様のほう?!
受様のひたむきな恋は成就するのか?
ポーカーフェイスで感情の沸点が低くく
過去の恋愛も相手に夢中になれなかった攻様と
返される事を期待せず純粋に相手を思う受様。
別れを切り出した際の寂しかったと言う言葉さえ
攻様を責めるというよりは
攻様を思いきれない気持ちがこぼれた感じで
とても切なかったです。
一見すると強気な攻様と臆病な受様のカプですが、
一緒に過ごす事で変わっていくのは攻様のほう。
攻様が戸惑って感じるイライラこそが
受様への恋心だろ!!と突っ込みながら
楽しく読ませて頂きました(笑)
攻様が自覚した後は過ぎる位にラブいカプに♪
続編は犬も食わないなんとやらなお話ですよ。
今回は気まぐれで受様に手を出す攻様のお話で
天花寺悠さんの『悪魔なエゴイスト』をご紹介します。