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いくつかの短編が収められている本作。
13歳の慈英と18歳の照映の、作品を読む中で常につきまとう"照映が絵を諦めた瞬間"に立ち会える「ネオテニー」
うんうん、読みたかった!ここんとこ!!
ふたりの信頼し切った濃厚な関係性が垣間見えて、臣じゃなくとも「なにもないよね…⁇」とちょっとドキドキしてしまったけど。
若慈英の、無意識の行動の、なんとエロいことよ…
「雪を蹴る〜」で出てきた弓削くんと朱斗の物語もきっとこのあと出てくるんだろうなと先を読むのが楽しみです!
この時点で10年なんですね。作品内でもかなり時間が経っていますし、大河作品、男夫婦作品と言って良いでしょう。まだまだ続きます。
受け攻め両方の視点が読めるととても嬉しくて、そう言った点でも自分にとってお得な作品です。相変わらずエッチも濃厚…
◾︎表題
「しなやかな熱情」を読んだ直後に読むとよかったかも!
◾︎MISSING LIKE
受けのおもちゃが見つかる展開は大好きで、来ました〜って感じだったのですが、まさかの重い展開に乱降下でした。おもちゃ絡みは可愛くてエッチなコメディ展開が好きなのに、激重。即効捨てておいて欲しかったよ…頼むよ…
◾︎ネオテニー<幼形成熟>
基本的に「臣さん可愛い」なので、読んでるうちに照映が好きではなくなってしまいました笑
でも蓮川先生の挿絵のおかげで、もっとコミカルに読んでもいいんだな〜という気持ちになれたのはありがたかった。臣さんすぐおネガになってしまうから、心配してしまう。
崎谷さんのえちシーン大好きなのですが(←いばって言うな)
「ちるちる」さんの「エロ度」「エロエロ」じゃ足りないほど、
エロてんこ盛りワゴンセールです。
「やすらかな夜のための寓話」
「しなやか~」その後。
臣が署内で見かけた不良少年に過去の自分を重ね、
不安定になっているところを、慈英が体で慰める話。
タイトルの響きの美しさに惑わされてはいけません。
なんと105p中51pがえちシーンですから。←数えるなって!
「SWEET CANDY ICE」
「インクルージョン」と同時期くらいの話。
お互いの都合がつかず、
非番に合わせて2週間ぶりに慈英の家を訪ねると、
慈英に「このまま帰ってくれませんか」と言われてしまい‥。
珍しく慈英が不安定になってます。
長くつきあってれば、そんなこともあるよね。って感じです。
「MISSING LINK」
「SWEET CANDY ICE」直後の話。
臣が独身寮から慈英の家に引っ越しをすることになり、
慈英と二人で荷造りしていると、
押入れの奥から臣の封印した「過去」が見つかり‥。
ちなみに「MISSING LINK」とは、
「系列を完成するのに欠けているもの」という意味です。
「雪を蹴る小道、ぼくは君に還る」
「ひめやか~」その後。
「あなたは怠惰で優雅」の二人が登場します。
もっとも、碧はほんとにちらっとですが。
芸大のOB会に出席するため久しぶりに東京に出てきた慈英だったが、
もうこの地は自分の居場所じゃないと再確認する話。
「幼形成熟<ネオテニー>」
「あざやか~」数か月後。
作品タイトルは照映の最後に描いた13歳の慈英の肖像画のタイトル。
13歳の慈英は夏休みに18歳の照映の元を訪れていた。
軽い気持ちで慈英に自分のお古の画材道具を与えるが‥。
慈英は初めて描いた絵と照映の最後に描いた絵の話。
すみません。長くなりました。
「あとがき」で語っていますが、
この短編集は慈英と臣の各作品の、まさに MISSING LINK を
埋める作品です。
「この後何があったんだろう」というもやもやについて、
崎谷さんなりの答えが書いてあるのかな、と思いました。
慈英×臣シリーズ短編集。
時系列としては、しなやかな熱情のその後から同棲に至るまでのお話と、ひめやかな殉情のその後の話、そして臣が駐在さんになったあざやかな恋情の数ヶ月後、の計五編が収録されています。
このお話のなかで何が一番悶えたって、過去のエピソードとして語られている慈英の少年時代ですよ。
び、美少年っ!
13歳にしてこの達観ぶり…唯一理解してくれていたのが照英となれば、懐くのも無理はありませんねぇ。
慈英と照英の仲の良さに臣くん、ヤキモチ。笑
いささか照英の臣からかいは、行き過ぎたものを感じましたが…まぁいいです。
ヤキモチは鉄板ネタだからね!笑
毎回毎回濃ゆいえっちシーンばかりでホントもう胸焼けしますが、幸せで何よりです。
『やすらかな夜のための寓話』での、臣のかーいらしい笑顔がズキュンときました。
あどけない笑顔。
慈英の前でたくさん笑ってやってください、臣くん。
短編集です。濃いです(主にエロが)。
ひとつだけでもおなか一杯になりそうなほど濃いケーキを何個も続けて食べるような。
なので、私には一つずつ読んでは休み、というのがちょうどよいペースでした。
かわいい臣を満喫するにはぴったりだと思います。
ネオテニーでは、その言葉選びも秀逸だと思いましたし、照英の慈英に対する想いが覗けてすごく良かったです。脇だった照英の気持ちが見えて、慈英よりも好きだと思いました。照英は人間らしくてそれでも己を磨こうとしていて、すぐそばにいる人間離れした慈英に打ちのめされながらも自分のスタンスを崩さない強さがとても素敵でした。
照英と慈英のエピソードだけ、何度も繰り返して読んでしまいました。