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  • 夜には甘く口説かれて(新装版)

夜には甘く口説かれて(新装版)

yoru niwa amaku kudokarete

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表題作夜には甘く口説かれて(新装版)

加藤謙吾
33歳,弁護士
深水元哉
26歳,新米検事

その他の収録作品

  • ある夜の幸福
  • 不器用な乱入者

あらすじ

「きみみたいな美形のエリートが何を考えているのか知りたいね」
クールな若手検事・元哉が担当するある刑事事件。エリートのプライドと検事になりたてのプレッシャーに挟まれ自分を追い詰める元哉に、対する弁護士・憲吾が大胆にも迫ってきて!?
憎らしいくらい余裕のある発言に、嫌になるほど様になるスーツ姿。どんなに意地を張り通しても、真摯で情熱的なまなざしと甘い囁き声に心は揺れて……。書き下ろしショートつき
(出版社より)

作品情報

作品名
夜には甘く口説かれて(新装版)
著者
遠野春日 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
金のひまわり
発売日
ISBN
9784048682633
3.3

(11)

(0)

萌々

(5)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
36
評価数
11
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

このお話が一番好きかも

金のひまわり・裁きの騎士に恋して、つながり。
弁護士、加藤憲吾は、同業の白石弘毅から事件の弁護を頼まれる。担当検事は深水元哉。
憲吾は、ほぼ元哉に一目惚れ状態ですが元哉のほうは色々なことに余裕が無くて毛を逆立た子猫のように憲吾を威嚇します。
別作品に出ていた朝比奈も包容力のあるいい男でしたが、憲吾も元哉を慈しみ時に諭しながら包み込んでいました。
結ばれた時の元哉の可愛らしさがたまりません。
憲吾には元哉の弟を懐柔して元哉を幸せにしてあげてほしいと思います。
作中、弘毅と泉樹の情事を憲吾が盗み見するというおまけもありです。
3作の中では、このお話が一番好きかもしれません。

2

なかなか進展しない関係にヤキモキしてしまいました

「金のひまわり」に続いての新装版で、同じく弁護士&検事のカップリングであります。
このお話は、弁護士が根からゲイという設定だったので物語に入りやすかったかもしれません。

弟が姉に殺されるという事件が起き、弁護を依頼された白石弘毅(金のひまわりに登場)から、その仕事が加藤の元へ回されるところから始まります。
放心状態で固く口を閉ざして、何も話さない被疑者。
担当検事は、現役で司法試験を合格した美人で固そうな深水。
加藤は一目見て、直球ド真ん中の好みだと思います。
でも同じ事件を担当する弁護士と検事ですから、親しくお付き合い願うわけにもいかず、偶然を利用して声をかけるのです。
加藤は実直そうな弁護士ですが、必ずしもキレ者という印象は受けません。
口を閉ざす被疑者に困り果てて、白石の元へアドバイスもらいにいってますから。
そこでヒントをもらい、被疑者の口を開かせることができ、殺人容疑から傷害容疑での立件にもっていくことができるのでした。
しかし、それは検事の深水を傷つけることになります。
財界の大物である父や、弟、優秀な従兄弟など、しがらみも多くそれに対するプレッシャーや、プライドの高さや外見からかう周囲の反発や上司の抑えつけ。
そんな困難を一人で抱え込んでいたので、加藤に負けたことが大変に屈辱だったのです。
普通なら、それが憎しみに走ったりするのですが、事前の加藤の何気ない接触や彼の人となりから悪人ではないと気が付いていたので、むしろ彼によりかかりたいとさえ思ってしまったり。
そして酔った勢いで、加藤に自分の弱音を全部吐き出して、そして・・・という具合であります。

ということで本編の中では事件を追っての主人公達の気持ちとかの記述だったりして、関係の進展と二人の本格的絡みは総て終盤に一気持ちこみです。
おまけに初めての深水を想いやって、最後まで致さない優しい加藤。
「ある夜の幸福」でやっと結ばれます。
事件が終われば、深水とは接点はなくなるはずだったのですが、白石の自宅を訪ねた時に、白石と泉樹の濡れ場を目撃してしまい、深水への欲情を感じたことで、後半の進展があったということで、前カプは大変に貢献いたしましたww

また書き下ろしの「不器用な乱入者」で深水の弟が出てまいりまして、実はお兄ちゃん大好きっ子だということが判明しておりまして、これがかすかな萌えをよんだりして、本編よりおいしいのでは?と思ったり♪
この深水、検事やめて加藤と一緒に弁護士になればいいと思いましたよ~。

3

萌えと言えば萌え。あれれ?と言えばあれれ?

主人公の攻めが変にごちゃごちゃ言わず、わりとストレートに受けに惚れたんで、そのあたりはすんなり読みやすかったです。
逆に受けが攻めに惚れた理由が、ちょっと分からなかったですが。

気になる人ではあったでしょうけどね。
可愛いんですが、せめて初めてのときくらいは、酔った勢いではなくきっちり自覚していて欲しかったです。
これだとこの2人、長く続く気がしない。

それにしても…ここのところ立て続けに、遠野さんの法曹界シリーズを読んでいますが、みんな美形なんですね。
誰もが振り返る美形揃い。
恋に落ちるきっかけも、全部顔と雰囲気。
なんか……軽いなぁ。

それと、このシリーズの登場人物たちは、第一印象で相手のことを悟りすぎです。
ちょっと話してみて「穏やかで思慮深そうで、信頼できる人物だと直感した」みたいな感じで、その人の人格全部を見切ってしまうんですよね。
そんで、よく話もしないまま、見た目の綺麗さと自分が想像する性格に惚れるんです。
実際その性格ってのが当たってるから上手くいくんですけどね。
私としては、人の魅力はぜひともエピソードや言動で感じ取りたいところです。

けども、このお話は何せ、攻めが恥ずかしげも無く行け行けドンドンだったので、楽しく読みました。
読むときの気分で「んないい加減な話あるかい!」と思いそうな気もしますが、今日の私の気分では「萌え」だったので、「萌」評価です。

何気に白石に全部持って行かれた感が満載なのも、ツボでした(笑)

1

誰かに認めてもらえることの幸せ

個人的に「検事」と言うだけで萌えますw

元検事で弁護士の加藤は新人検事の元哉とある事件で対決することになる。
ツンとした態度の元哉に興味を惹かれ、同じ事件を担当するにもかかわらず何かとちょっかいをかけるようになる。
元哉はそれをとても嫌がるが、加藤の積極的な態度が父親との確執でいつも緊張を強いられている元哉を癒していく。

事件に関してはあまり触れられることなく検事という職業が活かされているか微妙ですが、加藤が検事としての心構えを元哉に教えたりする先輩らしいところはよいシーンでした。

父親や兄弟が優秀過ぎて認められていない元哉が加藤に癒されて、新しい家族を得るようなお話です。
ラストで兄と別れろと言ってくる元哉の弟に毅然とした態度で対応する加藤がかっこよかったです。良かったね、元哉。

0

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