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実をいうと、こういう少年が知り合いの大人のお兄さんを一途に想っていて、それでデキちゃうというパターンはイラっとして少し苦手です。
今回もどうしようか悩んだのですが、山本小鉄子さんの絵があまりに魅力的で思い切りましたが、割かしいけました!
この主人公の少年、自分で気が付いてないだけで結構フェロモンダダ漏れのようですww←小鉄子さんの絵がうまいっ!!表紙は色っぽいし、、
主人公の広野は母親が過保護なほどに大事にして育てたため、父親が海外赴任になったので一緒に連れて行こうとするのですが、丁度高校入学と重なるため、お隣のお兄さん剣介や一人暮らしをしている兄の大洋が様子を見るということで、日本に残ることができました。
本音を言うと、剣介と離れたくないっていうのがあるんですけどね。
高校に入ってすぐ話しかけてきて友人になったのが、少し不良っぽいけど人当たりのよい長谷、そして負のオーラ出しまくりで広野以外を寄せ付けない宗田の二人。
広野は母親の影響もあるのか、ベルの音や人に触られたり、人ごみやらとても苦手で、一人も耐えられず、結局隣の部屋の剣介の家にやっかいになることに。
そこで、友人とのやり取りを通して剣介への気持ちがどんなものなのか、どうしたいのか、自分で気が付いていくのです。
それが、広野が箱入りで真面目なので、ちゃんと逐一剣介に訴えるのです。
最初はキス、それから自慰と、進んでいくうち、剣介がキスしてくれなくなるのと同時に広野に嫌がらせのような無言電話が頻発して、、、
そこで、広野は思い出すのです、自分がどうしてパニックの発作を起こすようになったのか。
そして、それは剣介の気持ちもそこから始まっていたことを知らせるのです。
本当に広野は今時の子にしてはオボコですっ!!
それを素直に剣介に訴えるから、可愛いといえば可愛いです。
いつものこんなパターンものだとどうしてやっちゃうの?みたいな疑問が結構残ってしまうんですが、今回はじっくり、じっくり、何せ隠れたトラウマが広野にはあったのですから。
剣介の戸惑いも丁寧に表現されているので、違和感がありません。
広野の要望に答えて、レッスンする剣介ですけど、きっと彼はいつも事後にトイレとかバスルームに駆け込んで自己処理しなくちゃいけなかったんだろうなと考えると、苦笑いですが、ちょっとかわいそうだったかも?
そのくらい大事にしてあげてたんですけど、オボコイって罪だわ~!
また友人の配置もちょっと面白さを含んでいるので、この物語の展開には重要でしたね。
この結末には自分、納得いたしましたよ。
本当、罪な子供だよ、広野くん。
山本小鉄子さんの表紙にまず、目を吸い寄せられました。
広野の初さには、ノックアウト!です。
剣介も広野が幼いころから見守っていたとはいえ、これでは理性が崩壊しても仕方ないよな~という感じです。
広野に纏わる、過去。その出来事による広野の母の度を外れた過保護ぶり。
読み進んでいくうちにパズルのピースが、ピタピタと嵌っていくような展開で、サスペンスとしても楽しめました。
親の海外赴任で半年だけ一人暮らしする事になった広野〔受〕
彼には既に一人暮らしをしている兄が居るのですが、その兄と比べて広野は母親からちょっと度を過ぎているんじゃないかという位の過保護な寵愛を受けてます。
なのでこの一人暮らしも何とかごまかして、広野は無事に日本で高校へと通う事となります。
その際に、大きな味方になってくれたのが隣人の年上で、広野にとってはお兄ちゃん的存在の剣介〔攻〕で広野はずっと剣介に恋しています。
いつ行っても優しく面倒を見てくれて、そしてオナニーの手伝いまでしてくれる剣介。
彼の本当は広野の事が好きなんだけれど、彼はまっとうな考えのモラルの持ち主で12歳も年齢が下でまだ高校生になったばかりの広野に手を出す事はしません。
好きなんだけど、それ以上の事は剣介からはしてもらえない、まさに「好きでこどもなわけじゃない」です。
そして読んでいる内に、普通の子に見えていた広野がやたら電話のベルや電話を怖がったり、急な非常ベルに怖がったり、過去に何かあったらしいと気付くのですがその記憶がごっちゃになったりと苦しみ、そしてそれをいつも助けてくれるのが剣介の存在。
悪戯電話の犯人はちょっと意外性に欠けたかな?という感はありましたが最後は良い年齢差カップルに。
なんだかすっごい不思議な感覚。
小鉄子さんの漫画を読んでいるようで、「わぁ、受けのこういう態度、小鉄子さんっぽい~」って考えて、「あ、違う、これ菱沢さんの小説だ。小鉄子さんはただ挿絵描いてるだけだ」って思い直して……ってのを、途中で何度となく繰り返しました。
それくらい、小鉄子さんの漫画を読んでいるみたいな感覚でした。
凄いなぁ。これは絵師選択がドンピシャだったと褒めるところなのかな?
ただ残念なことに、私はこういう受けと攻めの設定が嫌いなのでした;
子供で無邪気で、我侭なんだけどそれを周りの大人達に「可愛い」と受け取られて、思考が自分中心で甘えん坊で、好きな人には駄々漏れで懐いて好きオーラを発散して手を出させて、もっとしてもっとしてって更に甘えて、ほんの時々相手の気持ちを考えて凹む。「可愛い」ですべてが許される、そんな受け。
攻めは攻めで、告白されて受け入れない割りに過剰なスキンシップやら優しさを見せ付けて突き放しはしない、せがまれて仕方なくって感じでキスしたり自慰を手伝ったりと中途半端に触れる、受けの同級生にあからさまに嫉妬したりするくせに、変な包容力を示そうとこれまた中途半端に突き放したりする。
どっちもどっちだ、2人の世界で好きにやってくれ!
って思っちゃう><
私は個人的に、「性の個人レッスン」的なシチュエーションには萎えるんだ;
けど、この設定が「超絶萌えポイント!」と思う人の気持ちも凄く分かります。
っていうか、私がもうちょっと若ければ、萌えたかも(笑)
そんな訳で、受けも攻めもめちゃくちゃ嫌いだったんですよ!
なのにお話は面白かったから不思議。
散りばめられた伏線、大げさでない程度にちょっとずつ起こるトラブルと少しずつ見えてくる受けのトラウマや過去、同級生との付き合い方、謎が見えるまでのお膳立て、解決の仕方、すべてが上手く噛み合って、読んでいて気持ちが良かったです。
お兄ちゃんがすっごい好きでした♪
受けの過去が明かされるシーンでは、当時の家族の気持ちや攻めの気持ちが痛くてホロッときました。
攻めが初めて受けを大事にしたいと思った子供の頃のエピソードにも、不覚にも泣かされました。
これ、好きな受け攻めだったら、どれだけ楽しめただろう!と残念に思ったり、逆にキャラが嫌いなのにこれだけ楽しんだんだから話が相当私の好みだったのかな?と思ったり……。
あと、「これは同級生2人をCPにしたスピンオフ狙ってんのかな?」とか思いながら読んでいたんですが、どうやら作家さん自身は、スピンオフは置いといても2人をCPにという目論見はあったようです。担当さんに却下されたとか。
うん、あっても良いけどなくても良いかな。
なんとも不思議な感覚を味わった一冊でした。
けんちゃん×広野
無垢な広野と、クールな美人年上隣人。
八割は好きな話でした
物心ついたころから、大好きなとなりお兄ちゃん
好きだと自覚し苦悩。
身体と心がついていけない
よくあるちゃーあるけど、とても好きな展開で
厚い本であることも気にならず一気に
読み進めたのですが
過去の話が重すぎる。
それだけなら、まだしも
友達のこと。
すごく短く書かれてるけどそんな
簡単なことじゃないし
けんちゃんの気持ちのうつりかわりというか
うけとめぐあいが
急すぎる。
あっけない。よい感じで読み進めていただけに失速した
気分でした
他の本も読んでみようとは思いました
ストーリーは好きだし展開も
好きです。でも、しりつぼみな・・・・
え?一気に終わり?と思ってしまいました。