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二人の愛は永遠に♥
『ビスクドール・シンドローム』からのシリーズ3作目です。スピンオフで『天使の祝福』からの天使シリーズがあるんですが、両方のキャラクターがかなり(特にこちらの本編には)絡んでくるので、天使シリーズを読んでないと、桃原とひかりのキャラクターがわかりにくいかもしれません。向こうを読んでるの前提か!というくらい、すごいナチュラルに出てきますから。『相関図』まで入ってるし!
このシリーズでいつも思うのは、確かにこれでもか!というくらい甘いストーリーなんですが、『ゲイカップル』『ゲイの結婚(同棲)』といったことに関するエピソードが、BLではよくあるように、まるで空気のように当たり前に扱われることがないんですよね。
いや、だからと言って、あまりにもそこにこだわってグダグダされるのも困るんですが、あまりにもあっさりスルーされても、『・・・それでいいのか?』と拍子抜けしてしまいますし。軽く流し過ぎることもなく、シリアスに重くなり過ぎることもなくて、そのあたりの加減がこのシリーズの雰囲気としてちょうどいいんですよ。
今作では、『結婚(同棲開始)』に加えて、それぞれの両親への『カミングアウト』でした。なにも考えていない(と少なくとも夏樹の目には映る)陶山と、先々まで考え過ぎるくらいに考えてしまう夏樹。
2人の考え方が違い過ぎるんですが、だからこそ意思の疎通さえ図れていれば、逆に補い合えていいんじゃないかと思いました。
しかし、前作から片鱗は見えてましたが、陶山(攻)がすごいスピードでヘタレて行く・・・いや、ヘタレ攻は大好きなのでいいんですが。そして、夏樹(受)がしっかりした奥様なので、なんともお似合いの2人だなあ、と感じます。
まだ続きますよ~。