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英田サキ渾身の新シリーズ!!
作品紹介を見て、愛する合田雄一郎
(高村薫さんの小説、合田シリーズの主人公)と
上條の属性が一致しまくってたので読みました。
読んでみたら、更に一致するところがあって、
まず、そのことにすんごいウハウハしました!
例:捜査一課の刑事、父親も警察官、
父親は高2の時に死亡、バツイチ等・・・
でも、性格はぜんぜん違いました(笑)。
上條はおもしろくて性格良い人です。
シリーズものらしく1巻から大量に登場人物が出てくるのですが、
普通、こういう場合、
「このキャラ、必要なんだろうけど、私は好きじゃないな・・・」
っていう現象が起きませんか?
でもこの作品では一人一人が個性的で魅力的で、
残念なキャラが一人もいないんです!
もう、みーんな幸せになってほしいっ!!(笑)
メインの上條と瀬名はもちろん、
カギを握るであろう祥という少年。
瀬名と過去になにやらあった様子のヤクザ新藤。
新藤の愛人である葉鳥。
皆、魅力的なキャラで全員に惚れてしまいました。
あと、上條の上司の野々村もステキっ!
攻め目線から描かれているのも新鮮。
このお話、ミステリーな部分もあるため、
1巻の時点で「犯人コイツじゃね?」と思ったのですが、
まさかね・・・。
私のお粗末な予想が当たってたら、ちょっとイヤです。
でも、まさかね・・・。
大好物のサスペンス、BLではピカイチの本格派ではないだろうか?
非常に面白かった。ってか、ここで終るんかい!というえげつなく中途半端ないいところで1巻は終了。速攻でシリーズ購入でした。
カップルは、それぞれ恋愛で苦い過去を持つもの同士。高校時代は剣道部の先輩後輩でした。もっさり刑事と美人医療療法士として久しぶりに再会。受けのツンっぶりが可愛くてたまりません。超鈍感な攻めの不器用な優しさもよい。男っぽいケンカップルなら最高に好みですが、受けの(受けだよね?)瀬名がかわいいので許す!
時々コミカルな地の文、会話を混ぜながら、推理が進んでいく感じ、ああたまりません。
そして気になるあの人物!
2巻へ逝って参ります。
ミステリー、サスペンス、ハードボイルド、ロマンス、コメディ、BLといろんな要素が盛りだくさんでした。
大味にならず、ぐっと引き込まれながら、夢中で読みました。
出てくる人物、一人一人がすごく興味深くて魅力的です。
バラバラの性格の人たちなのにお話としてまとまっていて、かなりの読み応えです。
主人公の上條と瀬名、上條の刑事としては鼻が効くのに瀬名に対しての若干のポンコツさは、笑みが止まらず、完璧な瀬名が上條に対してだけ、子供のようになるところ、愛らしくてたまりません。
一巻はお話し的には序章という感じですが、どっぷりのめり込めます。
たくさんの謎や、関係がこれからどうなるのか楽しみです♪
遂に(今頃)、英田サキさんの有名作「ダブル・バインド」を読む!
事前知識無しに読み始めましたが、これは元々推理小説好きの私には非常に面白い展開ではじまる。
夢の島の公園で、一体の死体が発見される。
被害者は失踪して1ヶ月、常識では考えられないほど痩せていた…
目撃者の少年は精神疾患があって、供述が曖昧。
そんな事件の始まり。
BLでなくて普通の推理ものとしても、なかなか引き込まれる設定です。
主人公は事件を担当する刑事・上條と、目撃者の少年・祥の付き添いのクリニカルサイコロジスト・瀬名(ゲイ)。
上條と瀬名は高校の先輩後輩の間柄。
そこに瀬名の初恋の相手(極道)とその愛人(男)が事件がらみで関わってきて…
まだ1巻で、人物の色付けというか背景を語り、事件の方は全く進展しないままどうやら連続殺人の様相を呈してきました。
さすが英田サキさん、登場人物は多いほうだと思いますが、みな現実感をもって生き生きと動いています。
葛西リカコさんによる瀬名と進藤もとても素敵。でも上條はちょっとかっこよすぎるかも?もっとくたびれ気味でもOKなのに。
ここまでサスペンス要素が強い作品はなかなかないかも。
恋愛模様そっちのけで、犯人は一体…と深く考え推理してしまう自分がいました。
と、いってもしっかり大人の男たちの恋愛劇も楽しんでいるのですが。
昔は美少女、現在美青年の瀬名さんは魅力たっぷり。
インテリ眼鏡が激しく似合います。
一方上條さんの雄くさくオヤジ入っているところが妙にツボ。
けれど決して野暮ったくはなく、上質なところが魅力。
瀬名のツンケン具合が非常にいい味を出してくれています。
そしてそれに付き合わされる上條の振り回されっぷりがおもしろい。
二人を取り巻く素敵なお方たちも要注目です。
解離性同一性障害の少年、極道である瀬名の従兄弟、その愛人である青年。
解決の糸口がまだ見つからない事件。
一体犯人は。
そして瀬名と上條の関係は発展するのか。
一冊で完結させないというこの焦らしよう…。
もちろん最後まで付き合います!
早く続きが読みたい!ということで次に手を伸ばします。