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教授と教え子、紳士的な二人のラブ・アフェア
教授と教え子
紳士的な二人が織り成すラブ・アフェア
医学生のジョナサンと
担当教授ポール・トーマス・ハスキンスの物語
ハスキンス教授は、妻子持ちで、しかも遊びもうまく嗜むズルイひと。
一方のジョナサンは、理性的で合理的。
そんな彼だが、一枚も二枚も上手な教授に、だんだんと絡め取られていく。
ふたりのスタイリッシュなやり取りも魅力。
教授の過去のひとは、どこかジョナサンに似ているような、
ジョナサンもいつか教授を通り過ぎていくのだろうか。
遊びは遊びと割り切っている教授だから、
きっとジョナサンが本気でさよなら、と言えば、後を追うことはしないはず。
教授の中での幸せとは、妻がいて娘がいて、そこに遊びが少し加わる感じ。
その遊びの「相手」には執着しない。
まさに、深夜のアイスクリーム。
バニラもいいけどチョコレートも捨てがたい。ストロベリーもたまには。みたいな。
あくまで幸せの中心は家族、という残酷な教授。
ジョナサンは幸せな家庭を壊してまでも、なんて決して思わない。
二股も不倫も大嫌い
この言葉は健気なジョナサンの精一杯の嘘。
それが分かっていて、それでもジョナサンを手放さない教授は、
やっぱり、ズルくてカッコいい。
スタイリッシュなタッチと紹介されている様に松尾さんの絵柄は確かにオサレ系なんですが、オサレ過ぎないとこがいいです!
あんまオシャレ過ぎちゃうと作品としての出来は良いなあと思っても、ちょっと離れて読んでしまうというかこう今一つ乗り切れなくなっちゃうところがあるんですよ、どうも。
その点松尾さんの絵柄は(4年以上かけて描かれてるんでやっぱ変化してます)は良い具合のオサレ度でございます。
表紙をよく見ると分かる様に右の教授[攻]の額はやや後退気味です。
37歳前後の年齢にしてはちと危ない様な……自他共に教授の額具合は認められている範囲らしく、ジョナサンはこれで額が数ミリ広くなっただろと悪態を付いてますし、櫛を入れてハラリと抜けた髪が切なくもおもろい…ぷぷっ。
ハスキンス教授は学生のジョナサンがお気に入りで犯っちゃいますが、彼に一途という訳では無く、教授はゲイですが彼なりに愛して大事にしている妻子もいます。
教授とジョナサンの駆け引きめいたやり取りや、教授が若かりし頃の恋人との話などどれもちょっとだけ額の話が出てくるのが妙に楽しい。
教授に恋するウェイターや(ソフトシェルクラブ食べてみたい~~!)奥さんや娘さんも魅力的。
4年半描かれて初の単行本だそうですが、松尾さんの作品をもっと読みたいって気持ちでいっぱいです。
エモストーリーモクールデスタイリッシュ(←読み辛くてすみません、でも一見こういう感じ)。
主人公は、表紙の薄毛の方、上流階級に育ったWASPのハスキンス教授。
そのハスキンスのインモラルな恋愛の、現在~若かりし頃の嘘・駆け引き・葛藤・激情・・が描かれています。
可愛い内容とは言い難いので、読後には重い陰鬱さが残るであろうに、
上の↑“エモストーリーモ~”な作者の描き方と、小道具としての、抜け毛ハラリやそれはそれは美味そうなカニやパフェ、上流階級のシチュエーションが、上手く合わさってちょっと隠してくれて。
例えるなら、
水面下の水流に逆らう石や生物の残酷な連鎖は知っているのに、見えているのは、穏やかにさらさら流れる水面・・・てな感じ?
現在進行形では、少しすれた医学生ジョナサンとの駆け引きが楽しめ、
ハスキンス20代では、ダニエルとの別れに見せる黒い激情・・・厩舎の若者を駆け引きに使ったり、ダニエルを陥れたりして痛く苦しい恋愛を見せてくれます。
ゲイ隠しの結婚と言いつつの家族にもまた違う愛でこなし、まだH無しの天然美形・エンジェルも愉しみです。
ハスキンスの性愛は♪受けは港~攻めは船~♪的な、純情一穴主義ではありません。
上手いなぁ~!もっと読みたいなぁ~!
松尾先生って、どんなものを読んで何に感動してきたんだろうか?
この方の事、知りたいなぁ~!
追:H度 高めだと思うっ!!
っていうか、ハゲかけ萌。
要所要所ではらりと抜けてく髪の毛に萌。
金髪碧眼のいかにもWASPって容貌の教授と
ブルネットにヘイゼルアイの教え子クン。
エンジェル君の髪は金でももっとプラチナよりなのかな?
瞳はバイオレットだったりするといいな。
教授の旧友は、ダークブラウンヘア、瞳は光に透けるオリーブグリーン。
秘密のお店のギャルソンはきっと赤毛だ。
眼窩のくぼみ、睫毛の色、胸郭の厚み、臀部の筋肉。
お話もいいけど、
とにかく絵がいいなぁ。
うっとりするほど、絵がいいなぁ。
この方の作品って、もう他には読めないのかなぁ