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裏表紙の「記憶喪失」ワードで怖気付いたけど、大好きなこのシリーズ、読まずにはいられないと。
いやぁ、キツかった……
途中何度、唇を噛み締めたことか。
照英と久遠にずいぶん助けられて、ふたりがより好きになりました。
まんなかくらいで記憶が戻って、はい、いつもの、を期待したけどまんまと裏切られて、残り1/4で布団に入ったらもうソワソワハラハラして臣を思うと胸が苦しくて、まぁ眠れませんでした。
最後の最後、(ほんとに最後)、ようやく平和に戻ってようやくひと息つけました。
久しぶりに気持ちごと持ってかれた一冊でした。
これを読むためにシリーズを読んでいたと言っても過言ではない。ついに、きてしまった念願の1冊が。
元々CDで聞いた記憶を辿り、本を買ったのですが、とにかくこのエピソードの印象が強烈だったのです。
細部まで覚えてはいなかったので…それどころか衝撃の記憶ばかり先だって、多分慈英が"そう"なってしまうんだったはず…ぐらいの曖昧さで。始まり方は全く記憶にありませんでした。ただ、期待も手伝って最初からドキドキが!五感を刺激する文章です。
染み渡りましたね〜
こう思うとやはり自分はハマりたてに良い作品を大量摂取したことで、深く界隈の沼に踏み入った気がします。
先生もあとがきで言及している通り、よくあるネタではあるんですが、このネタのこの展開は、長期連載を耐え抜いた者にしか許されないわけですよ!!一冊がそのテーマの作品でもなく、一冊の中盤でそうなるわけでもなく、じっくり2人の関係性を書いてきた後でのこれ。そうでないと書けない!その上この後さらにこの2人のお話が読めることが確定している状態!ありがたいことです。
日曜日の午前4時に2時間かけて読了しました。気づいたら泣いてました。むちゃくちゃ分厚いけどむちゃくちゃいい本です。
ネタバレしちゃったらおもしろさ半減するのでネタバレしないでいきます。感想としては、切ないし泣けます。トラブルとかもたくさん起こったけど、結果的に記憶障害が2人を前に進めたんだと思います。あと、情景描写がめっちゃうまいです。慈英が頭痛で倒れるシーンも、慈英の視界に映っているものが精密に描かれていて、なんか感動しました。
恥ずかしながらこの本がシリーズの最終作(?)ということを知らなくて、なんか1番最後から読んじゃったんですけど、ほかの2冊もちゃんと読みます。
切なくて何度も胸が締め付けられました。
慈英が無意識に臣を頼っていて、それが臣にとって傷つける言動であってもちゃんと寄り添ってあげる姿に臣の成長を感じました。
しかし、恋人にこんなことを言われたら悲しい…慈英はやく思い出してと何度思ったことか。
CDも聞きましたが本とは違う良さもあり、神谷さんの声がとても臣さんで素晴らしかったです。三木さんも声も記憶喪失前後で声質が違うのもさすがです。
シリーズがどのお話も分厚いので読むのに躊躇って放置をしてたのですが、読んでびっくり音速で全シリーズ読破しました。
2人の距離感や夫婦感、読み進めてくうちにとてもほっこりとします。
こんなに泣いたBLは初めてかもしれない…
もともとそんなにBL読んでも泣かないけど、これを涙なくして読める人はそうそういないと思う。
最初のしなやかな熱情だけ知ってたけど、ちゃんと全部読もうと決めた!
臣と慈英のどちらも本当に素敵。
臣は、健気だし可愛いし優しいし強いのに脆いし、全てが愛しいです。
受け贔屓しがちなわたしだけど、この作品は攻めの慈英もこの作品だととても苦労されていたけど、本当にいい味を出すというか、臣さんをよく引き立ててくれるし、その上慈英自身も魅力的で…たまらないカプです。
はあ…読んでるときは切なくて何度も泣いて胸が苦しくなったけど、ラストはすごいニヤニヤしながら読んでた(笑)