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出会うべくして出会った──運命の相手。
この本を読んで、宇宙飛行士やら遠距離恋愛やらに驚くより、彼等が男と恋愛する理由についてショックを受けました!
これじゃぁ、女子の出番ないよーー(涙)
まあ、全ての男がそうだというわけではないのでしょうが、突き詰めればそこへ行く。
ちょっと身勝手な男のワガママだよな、と思うと共に、いや、そういう恋愛があこがれだからこそ、BLにはまっている自分もあるんだよな~と再認識させられた作品でもあります。
無理矢理駆り出された合コンで食品会社開発部の秋月は、同じ会社の研究部の西村とすっかり意気投合して、西村と恋人になってしまう。
とても上手くやっていた2人ですが、一カ月ほどして西村が会社の協賛する事業の宇宙飛行士の試験に受かったことがわかり、最初は応援するものの、過去遠距離恋愛で別れたことがトラウマにある秋月は複雑な気持ちを抱くように・・・
最初に秋月と西村が意気投合したのも、仕事に対する熱い情熱と夢を語り合えてそれを真剣に聴き合い、更に夢が広がるといった、互いが高め会えるスタンスになれる部分でした。
それがどうしていきなり恋愛になるのよ!?というところではありますが、西村の情熱的な口説きと、夢を追いかけるタイプのポジティブな2人だからこそ、それはチャレンジでもあり、最初の段階ですでに恋に落ちていた状態だったのかもしれません。
2人の姿はバカップルというよりは、本当に理想的な姿だと思います。
部署は違うものの、それぞれを認め、高めあい、秋月は食品開発だから料理も得意で、という仕事も家事もこなせる、夢をわかちあえる理想的なパートナー同士といった、あこがれの姿です。
仕事が第一じゃんか!
と思うかもしれませんが、両立できるお互いの立場というのがあるというのが魅力なんですね♪
途中で、営業部の片山部長というのも登場しますが、彼は奥さんが会社を興し自分より稼ぎもよくなり、ある日会社をやめて自分の会社で働かないか?と言われたことで離婚したという経緯を持ち、秋月達とは逆に相手が対等以上の立場に、しかも妻という立場でなくなってしまったことで男に走ったそうです(←すごく気になる!!)
やはり、夢を分かち合うということが男にとっては大事なんだなーと思うと同時に、女性が自分より立場が上になってしまうことで、それはコンプレックスを呼んでいるというのは、一種の性的差別だよな、とも思うのですが・・・まあ、人は人。。
そんな部分で、男同士の恋愛という理想を魅せられた部分があったのですよね~
さて、お話は、あんなに遠距離恋愛はもう嫌だ!と思っていた秋月は3年以上も待つことになります(涙)
実は、宇宙飛行士に決まるまでが長くて、それからはあっという間に3年後ということで、待っている間に秋月がどんなだったかというのはまったく描写がありません。
ただ、西村は自分の夢もあるけれど、秋月の為に宇宙へ行ったという理由もあること。
今更知って、、全く秋月は鈍感なヤツだ!と、トホホになるのですが、互いの夢を実現させるという、宇宙飛行士などと突飛な設定の割にとても誠実で気持ちのよい、さほど違和感のないお話でよかったデス。
この主人公2人の性格がいいんだなw
ラストがあっさりしてしまっていて、ちょっと物足りない。
片山部長と原口部長の話、、気になります!(オヤジ同士ですよ♪)