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ということで、新刊もそれを見据えた感じの発売、もう5巻ですか。
作者さんは最近BLではなく、非BL方面でご活躍ですね。
BL読みたいです…キラキラした可愛いお話が恋しい所ですがこればっかりはどうにもならないこと。
5巻ではざくろの出生の秘密が明かされます。
暗い部屋で座する母・突羽根に導かれ、ざくろは今まで知らなかった自分の出生の秘密を知ります。
それは、少しの幸せと悲しく儚く、悲惨なもので…。
今までざくろは「自分は捨てられた」と思っていたがそれが間違いだったというのに気が付きますが、それと同時の顔も知らなかった父親の最後も見てしまい、自分がなぜ半妖なのか、というのも知る。
おまけに幼いざくろと突羽根、そして櫛松…おそらく身を隠して生活していたのでしょう、しかし母親は里へ連れ戻されてしまった。
それにしても、里からの追ってが結界である花のほころびを見つけた時のニヤっとした口元が気持ち悪く、ぞくりとした。
母が連れ戻されるきっかけを作ってしまったのが自分だということも知ったざくろはパニックに。
そこへ父親違いの義理の兄さま沢鷹登場。
5巻では沢鷹がいかに歪んでいるかも描かれていて、この人救いがないわーと思ってしまった。
幼いころから一貫して、冷徹で狡猾なイメージです。
自分の利益にならないものは利用して切り捨てる。
しかし、彼にも一族には知られてはいけない、薄々は感ずかれているだろうことは予想しているけれど、いまだ明かしていない秘密があって。
しかし、どう考えても沢鷹兄さまは愛情に飢えてるような気がしてならないキャラです。
白緑に自分のことを告白しているシーンではかなり弱く哀れにも思われたがそれがポーズなら今後の展開が怖いことになりそう。
白緑と橙橙が幸せになってくればいいけれど、彼女たち悲しい目に遭いそうでいまからハラハラです。
とくに、姉とは違って力のない自分を認めさせたい橙橙が・・・。
さくろの醍醐味は半妖乙女たちの可愛く華やかな容姿と纏う着物の可愛さ、パートナーである陸軍少尉達とのほのぼの・ちょっとずれているやり取りなのですが、4巻からはシリアス路線でちょっと萌えが足りません。
とはいえ、ここでなんだかコメディぽいのを入れられても興ざめな展開なので、仕方がないかと諦めつつ。
話的にはほとんど進んでないけれど、とりあえず女郎蜘蛛・乱杭がちらつかせていたざくろの母親の伏線はここで回収されたのと、他のキャラ達が殆ど出番無かったので、活躍を期待して次巻を待ちたいと思います。