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プラチナ文庫小説大賞 編集長特別賞受賞作!
表紙を見て受けが女性っぽいなぁ…と牽制していたのですが、ついに手を伸ばしました。
結果、やっぱり読んで良かったなぁと思いました。
大好きな大好きな宮緒葵先生。
まさかのデビュー作とのことを読んだ後で知りました。
なるほど、犬はここから始まったのか…。
どうりで今回はオーソドックス犬だと思ったわけだ。
そしてこの攻めから靴下犬やらパンツ犬といった特殊犬が派生したのか…と納得。
肝心の内容ですが、受けが小さい頃、邪険にされていた使用人の攻めを助けてあげます。
それから犬のようだと可愛がるのですがたった一年ほどで攻めは忽然と姿を消します。
そして話は数年後…。
再会してからページをめくる手が止まりませんでした。
身長差もかなりあり、一途な攻めが好きな方はハマる!
また、ただの時代劇かと思いきや、ある出来事をきっかけに物語は急展開。
この時の攻めが、も~~ヤンデレ感があって最高でした!!
惜しいな~と思ったのが、受けの見た目のみ。
成人した受けの見た目は女性のようで「天姫」と呼ばれているので地雷一歩前。
私の守備範囲が狭すぎるせいで…っ!と申し訳なさがあります。
ただ、物語や犬度は最高なので気にならない方には是非オススメです!
大好きな作品で何回目かの読み返しです。ついつい定期的に手にとってしまいます。
前半は珠玲が不憫ですが朔の事をもう少し汲んであげていたらと思ってしまいます。
朔も言葉が足りず獣のように珠玲を犯すので珠玲が追い詰められヤケクソになるのも仕方ないのですが。
そして後半は一転甘々に。ようやくキター!とニヤニヤしながら読んでました。
朔の執着に心をうたれ執着を独占したい珠玲。
誰からも愛されなかった珠玲をここまで愛してくれ求めてくれる唯一の人。いや犬?
あなたの犬、私の光、道連れ、いいですね。
宮緒さんの犬攻めの原点ですね。
しかし犬犬言い過ぎ(笑)
新月の時に姫を裏切って消えたからといっても、姫を自由にするための命懸けの年月を過ごしてようやく長い散歩から帰ってきたのに卑屈ですね。
これがデビュー作とはすごいですね!グイグイお話に引き込まれました。
宮緒さんによって犬攻めに出会いました。ワンコじゃなくて犬!
愛し愛されるっていいなあと思いました。
成り上がり者が、決して手の届かない存在を求めるお話。
手を触れることさえおこがましい尊い存在を、それでも「どうせ嫌われてるのなら……」と攻めが貶めて汚す(無理矢理ヤッちゃう)ところが最大の萌えどころ。
身分差設定が存分に生かされてます。
なので、二人は気持ちの上ですれ違い続けて、逃げようとした受けが攻めを殺してしまうところまではパーフェクトだったと思うのです。
「姫(受け)は自分を殺そうとするくらい、憎悪しているんだ」「自分は死ぬ。置いていかれる」と思った攻めが受けを殺して、自刃するところもすごくよかった。
激しく萌えました。
でもそこで終わらないのが本作のおもしろさなのですが。
……しかし、突然過去に時間が遡るっていうのはちょっと……ズルいかなぁ、と(笑)
元々がそういう不思議が起こる世界観なら(たとえば天帝の愛娘である天姫はピンチの時は不思議を起こせるとかなら)わかるのですが。
むしろ「受けは普通の人間なのに、髪色のせいで勝手に天姫にされて人格を無視される」っていう設定なので、余計違和感が強かったです。
やり直しをしたからこそ見えてきたものがあるし、攻めへの思いを自覚するっていう流れはおもしろいのですが、でもそれをタイムリープなしでやって欲しかった。
それが出来そうなだけに(たとえば、無理心中を図ったわけだけれど何とか二人とも生き延びたとかで)、よりもったいないと思う気持ちが募りました。
唯一、そこだけが不満。
忠犬ハチ公×深窓のご令息のお話
デビュー作だそうで、まさに作家さんの大好きてんこ盛りなんだろうなぁ……というのが伝わってきます。
なんちゃって平安となんちゃって古代神話な世界観。
受が女性として育てられ嫁に行くという、個人的にあまり積極的に読みたいとは思わない類のお話でありながらも、あら不思議。
結構普通に読めてしまいました。
執着攻ってわりと好きなんですが、これは想像の斜め上を行く執着ぶり。
BLに心中ものはいくつかありますが、この攻の自己中な無理心中は凄い。
犬だ犬だといいながら、桃色シーンだけは狼になるとかね。
そんな犬に絆されてしまう受も、根が素直で優しいのが好感が持てます。
時間軸のからくりが不透明な点など含め、ファンタジーとしては少し設定が弱い気がしますが、恋愛にかなりの重点を置いているので気になりません。
そして脇役がとてもいいです。
個人的には脇役の雄心でスピンオフが読みたいです。
ある意味花嫁ものというか高貴なお姫様が成り上がりの騎士と結婚してというシチュエーションからして好きなのでわくわくしながら読みました。主人公はれっきとした男ですが姫として拝められてきたので一人称も私で誇り高く凛としていました。始めは将軍のことを嫌っています(いたしかたがないと言わずにいられない)が優しさを知り惹かれていきます。ある事件を機に一気にではなくゆっくりと変わっていくのがよかったです。互いを思いやる素敵な夫婦として末永く暮らしていくのだろうと暖かい気持ちになれました。