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表題作はなのうた

(暫定)圭
華道家の次男
(暫定)完士
呉服屋の一人息子

その他の収録作品

  • 上下関係
  • Freckles
  • 人生設計のススメ

あらすじ

呉服屋の一人息子・完士の幼なじみは華道家の兄弟。いつも飄々としている兄の涼と、不器用だけど才能に満ち溢れている弟の圭…どちらも完士には大事な存在だ。けど、今も昔も何故か圭には嫌われている―――。ところが、涼に恋心を抱いていた完士の失恋を知った圭が「お前を口説いていいか」と告白してきて…四季を彩る花々と共に幼なじみの愛の軌跡を描く作品集!

収録作品:はなのうた/Freckles/人生設計のススメ
(出版社より)

作品情報

作品名
はなのうた
著者
倫敦巴里子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796401593
3.8

(33)

(5)

萌々

(19)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
128
評価数
33
平均
3.8 / 5
神率
15.2%

レビュー投稿数11

幼馴染故に意地っ張り

やっぱり、倫敦巴里子さんいいですね~♪♪
この本も、幼なじみ、コンプレックス高校生、ヘタレおやじ、と色々な物語が展開されるのですが、どれも絶対はずしてないっていうか、萌えとキュンがつまった、ストーリー展開が実にうまい一冊でした。

呉服屋の一人息子・完二は幼馴染で年上の華道家の長男が好きで告白してOKもらうのですが、キスしたとたん振られてしまう。
すると、自分は絶対嫌われていると思っていた次男の圭が、それなら俺が口説いてもいいんだな、とキスをされ告白されてしまう。
一体どうなるの?
幼馴染故の軽妙な二人のやりとりが愉快です。
もちろん、読者的にはこの圭の今までの態度はツンデレよねvって察するわけですが、完二は兄を見ていたので、そこまで気がつかない。
圭の同じ華道家として兄へのライバル心とコンプレックスを見せながら、
華道家として花で自分の世界を見せる圭、呉服屋としてその圭の個展の為に着物を作る完二、といった、ちゃんとしたそれぞれの仕事を通して互いを見つめるようになっていくといった流れがきちんと構築されている点が、ひきこまれます。
何と言っても、互いの意地っ張り具合も見どころですが、さすがに、ツンデレいじっぱりの圭が素直になるシーンと、その言葉好きな人の為に花を生けると言うその愛の深さに思わず感動!?
本編では気持ちが通じ合いキスをするシーンで完結しているところ『上下関係』において、一体どっちが攻めなのか受けなのか決着付けようとしています。
全くもってバカップル!!
「抱かれたいのか?抱きたいのか?」互いに抱かれる覚悟をしているが為ケンカしだして・・・
兄ちゃんの折衷案に爆笑するしかありませんww

『Freckles』
そばかすメガネを理由に苛められた子供時代、それを克服するために勉強もスポーツも頑張ってきたのに、それでも苛められる青春時代。
そんな時出会って清四郎に親しくしてくるようになったのは、人当たりが良くだれにでも好かれる人気者の悠一。
ネガがポジに変わるお話ですが、心ないクラスメイトの言葉に傷付いて逃げ出した清四郎を追いかけた先での告白と思わず!の展開に授業をさぼってしまった二人がとっても可愛らしかった!
一生懸命いれば誰かが必ず見ていてくれる、理想かも夢かもしれないけれど、前向きでいい話でした。

『人生設計のススメ』
ぱっとしない人生で、それでもそれなりに何となく流されてやってきた会社の課長が、想いを寄せられていた部下と関係を持つことで、自分を帰る話です。
上司からの見合いの勧め、無理に決断をせまらない部下。
流されてしまえばそれだけだったのに、課長はそこで大事なモノを見つけるという展開。
すごく地味で派手さのないお話なんですが、静かな情熱ってこういうことなのかな?
と、そしてこういう課長とか部下のような人間ってごくごく普通に周りに存在している人達なので、とても現実味があって胸に迫ります。
しかし、重苦しくなりすぎていない。
このバランスが絶妙で上手いのです!!

5

こないだ読んだ倫敦さんの本が好き過ぎて
思わず衝動買いだよヽ(`Д´)ノ!!
可愛いぜコノヤロウっ!

今回のお話は、花道の道の次男坊×呉服屋
幼馴染の二人。そもそもは、花道の長男さんが呉服屋さん好きだったのです。
お兄ちゃんはなんでもできて、皆から認められて、すごい。
もてはやされる、好かれるのはいつも兄。そんなコンプレックスがあったので
呉服屋さんが好きな次男くん。ずっと我慢してた。
だけれども、なに!?別れた!?じゃぁ俺にもチャンスあり!?
な衝動からのスタートどーなるか。というところなのであります。
結局のところ、お兄ちゃんの方がやぱっぱり一枚上手かなという感じがいなめないところはあるにせよ。
一途に思い続けて実らせた次男の恋。
無事に両想いが、恐ろしくめでたいのであります(*´∀`*)やんv
どっちも可愛い顔した二人が、どっちがツっこむかでもめてる展開が
わりと長かったのも面白かったw
嫌いじゃないです攻守をめぐる戦い。
最終的にどちらもが「俺が抱かれるよ!」ちょw
月極で「2月がどちらになるか」毎日やっての計算ってのもまた可笑しいw
ついでに
次男君が、呉服屋さんのことを語る場面が好きです。
好きが溢れてる気がするのです

>>freckles
そばかすwかわいいよそばかすw
友人がやたらそばかすが好きです。
そばかす受は萌え(*´▽`*)

>>短編もうひとつ。
  全体的に、エロ少なめな今回でしたが、カワユイお子が沢山おがめたので
  私は満足でございます。新しい作品楽しみにしてます!

4

気になるカバー下の…その後

あらすじの幼馴染みにホイホイされて購入してみました。
やぱイイですね~、幼馴染みw
告白してからも完士にチラつく兄への呪縛から逃れられない圭と、そんな彼の葛藤に触れ心動かされる完士。
お互いの思い込みや誤解のせいでずいぶん長いこと遠回りしてしまったけれど、それでも一途に完士だけを見続けてきた圭の想いが最後には報われてくれてホント良かったです~
まぁそれには圭の兄・涼の活躍?が一役買ったわけなんですがww
てゆうかね今回私、飄々とした涼とツンデレな圭の2人に盛大な兄弟萌えしちゃいまして。ワザと圭をけしかけて嬉しそうに反応を楽しんでる涼を見てたら、もういっそ涼×圭でも全然良くね?みたいな!(爆
ハイ私の勝手な妄想です…ごめんなさいw
でもカバー下の4コマ読んだ限りじゃ兄ちゃん、完士父狙いなんですよね~…ただの後付けなのか、はたまた何かの布石なのか…?

そして次のお話はブサカワ受特集で掲載されたものらしいのですが、これがまた!私の萌ツボど真ん中なお話で!!不覚にも当初の目的だった幼馴染みよりもハマってしまいましたw
まずは過去の苛めが原因ですこぶる対人スキルの低いネガティブ受と人当たりのいい人気者攻の組合せに冒頭からヤラれた!もう、こうゆう真逆なカップル大好きだ!!
努力しても得られなかったモノを全て手にしている攻めを妬みながら、でも裏側で強く羨望する受け。そして攻めもまた上辺だけの自分とは違い、不器用だが周りに流されない受けの芯の強さに惹かれてたんですね。受けのコンプレックスであるそばかすを照れながら「可愛いです…」と言ってのける攻めにもうホント心臓ズキュ~ンと撃ち抜かれました!
まさしく攻めにとっては「そばかすの何が悪いんだ」って事ですよね?だって彼にはそこがチャームなポイントなんだもんっw
マイナスな部分だって考え方次第でいくらでもプラスに変えていけるんだと思える良いお話でした。

最後は冴えない上司×健気部下?w
ハッキリしない優柔不断な攻めに最初はイラッとさせられましたがラストの電話のシーンで全部吹っ飛びましたw
でも個人的にはこの2人、受け攻め逆だった方が萌えたかも?優柔不断受けは苦手なんですが、それ以上に一途な健気攻めが見たかったから!←私が

3話とも内容のタイプは違いましたが、どれも正統派BLという感じでとても楽しめました。でも敢えて1つだけ気になった点を挙げるとするなら圭の下睫毛くらいかな~w

3

桜のシーンが!

帯『兄貴じゃなくて俺をみろよ』

表題作は呉服屋の息子・完士と、その幼馴染みの華道家の兄弟2人の話。
メインカプになるのは完士と、兄弟の弟圭の方なんですが、この兄の方が何を考えているのかつかみ所のない性格で先が読めない。
その分、メインカプの2人は分かりやすいというか、読んでいてスッと心に入ってくる。
さり気ないトーンで話は進むのですが、自分的に圧巻されてやられたーーー!!と思ったのは幼い頃に、兄弟2人が桜を持ってきてくれたシーン。
このコマにはやられたッ!!と思いました。
画面から桜の花びらがこぼれ落ちてきそうなそんな素敵描写。

「Freckles」
ソバカス眼鏡君受です、ちょいブサ受スキーとしては来た来たー!わーいって感じの一作。
ソバカス君は態度が不器用で他人から誤解されてしまうタイプなんだけど、その彼をちゃんと理解してくれる相手が現れる。
言ってしまえばそれだけの事なんだけれど、それだけの事が凄く良い。
そしてソバカスには萌えました!ちょいブサ万歳!

1

はなのおはなし

表題作、弟くんの行動がいじめっこの照れ隠しに似た攻撃がかわいらしいです。かわいらしいといえば、主人公のお父さん、のぞきに行くところとかノリがいいというかかわいいというか。こういうサブキャラもいい味出してるな~と思いました。
主題にもなっている「花」の道の話はすごくよかったです。生け方とか捉え方とか、ものすごく共感しました。華道やお花屋さん関係のBL好きの方が読んでもかなり共感する部分はあるかと思います。

「人生設計のススメ」
まじめで、世間の常識に踏み固められた路を淡々と生きる。後戻りはしないつもりで最後につきあったひととの時間は、これまでの自分の世界の中で、いちばん輝いていた。優柔不断とか、意気地がない生き方とか言われればそれまでだけれども、案外、ほんとうに欲しいものは勇気が持てず手にすることもままならなく、後悔だけを募りながら人生は終わってしまうものなんだろうなぁ、と。
すごく泣けました。短い話なのだけれども、最後の最後で主人公の選択に、羨みました。そんな人生を歩んでみたかったな~とか思ってしまうのです。

1

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