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今回はキラキラオーラを放つ美貌をもつ青年保育士と
技術部からショールーム担当になった会社員のお話です。
それぞれに個性的な2人が
保育教育を通じて惹かれあってまとまるまでに。
受様は海外で評価の高い
精密な動物フィギアやビスクドールを扱う
会社で技術部に所属していますが
昨年、サービスから金融、鉄鋼から
子供向け玩具や絵本まで様々な業種を手掛ける
巨大企業グループの傘下となります。
そして来年度には自社製品を
展示、体験できるショールームが作られる事になり
技術的な説明とトラブルに対応できる人物として
受様に移動の辞令が出たのです。
しかも「おもちゃ・ロボット」階の配属者は
子供に慣れるためにと保育研修が事務付けられ
受様は同僚と2人で研修に挑む事になりますが
受様はあるトラウマから
子供が大変苦手だったのです(笑)
保育研修初日、
おっかなびっくり保育園に出勤した受様ですが
いきなり子供達に囲まれてしまいパニックに!!
その場を収めてくれたのは
芸能人もかくやと思われる程の
キラキラオーラを振りまく男前な保育士でした。
彼が今回の攻様です♪
受様は子供達に大人気の特撮モノの
ヒロインである姫君に瓜二つで
子供達には彼女に見えていたらしいのです(笑)
攻様は受様の指導員となりますが
彼のクラスの子供達はこの特撮番組が大好きで
攻様は一計を案じる事にします。
その案とはなんと
受様を自分の大事な人だと発表し
子供達に姫とは違うという事と一緒に
姫を狙っている悪の総統に気づかれない為にもと
先生達の仲を内緒にするようにとの
約束までも取り付けてしまうのです。
そうして始まった保育研修ですが
子供に慣れない受様は
子供達の言動に右往左往してしまいます。
ソレをさり気なくフォローしてくれる攻様に
徐々に惹かれていくのですが
彼の薬指には指輪が光っていて…
子供が苦手なのに
保育研修をする事になった受様の
二週間の奮闘記になります。
受様は子供の頃のトラウマで
小さい子供が苦手なのですが
自分が出来る事に一生懸命な天然君です。
受様をフォローしつつ指導している攻様は
仕事を離れると魅惑的なフェロモンが
ただモレになる美形なバイなのですが
戸惑いながらも子供達に真摯に接する受様に
興味津々なのですよね。
保育園子供達は可愛く素直で
保育園のオーナーもちゃめけたっぷりで
2人がまとまるまでとても楽しく読めました♪
中盤、攻様はあえての誤解で
受様を翻弄したりするのですが
そんな攻様でも
まるっと肯定できる受様なので
お似合いなカプになりそうです。
大きな事件がある訳では無いですが
日常にも大切な事が沢山あるんだよって
教えてくれるようなお話なので
ほわっとしたい方にはおススメですよ。
と、ココまででしたら
通常『萌×2』評価なのですが
本作を『神』評価としたのは
北上さんのイラスト加点です(笑)
お話の雰囲気にぴったりな上に
お遊戯会の2人のカットが激萌えでした♪
今回は本作同様、
幼稚園を舞台にしたのお話で榛名悠さんの
『先生たちの恋はナイショ』をご紹介します。
癒されて萌えて大好きな小説です。
美人で寡黙で子供がニガテ…という主人公。
お相手は対人スキルの高い太陽のような保育士さん。
主人公の唯人が、子供が苦手で人付き合いも下手なのですが、頑張って幼稚園での研修に臨むさまが本当に可愛い。園児もすごく可愛くて、唯人をフォローしてあげてる感じが微笑ましかったです。
結構大人びてませた子供も多くて、そこが楽しい。
幼稚園が舞台なだけに、幼稚園が終わった後の大人な展開は昼間とギャップがあってそこが楽しめました。
お相手の一之瀬は、保育園では明るい先生ですが、一歩外に出ると存在のオーラからやたらモテる…という設定です。そのモテっぷりが見事で、魔法でも使ってるんじゃないかというくらい色んな人が声をかけてきます。
唯人も美人という設定のはずなんですが、一之瀬があり得ないくらいのモテっぷりなのでその設定がかすみそうな所がちょっとしっくりこなかったんですが…
唯人も次第に一之瀬に惹かれ、勇気を出して告白しますが、一之瀬からすると友人だと思った人から告白されるのはいつものパターンです。
そこから2人の間はギクシャクしていくのですが…
このじれったい感じがもの凄く悶えました。何てことないお話のはずなのに、丁寧に書かれたキャラクターと唯人の控えめな性格がツボに入ったのか、こんなに最後まで一行一行惜しむ感じで読めた作品は数少ないと思います。
いくら一之瀬がモテると言っても全部一緒くたに考えて唯人を否定するのはあんまりじゃないかと思ったのですが、園児の見事なフォローと、何だかんだで園児にまでヤキモチを焼く一之瀬が面白かったので、ラストがハッピーならこれでいいかな、という感じです。
本当にずっと大事に持っておきたいなぁと思えるお話でした。
オタク会社員・相模唯人に課せられたのは、開く有無の保育研修、しかも二週間!
好きなものは機械や珍獣、苦手なものは小さい子ども、である唯人には地獄。
けれど、着いた保育園では子どもたちの大好きな戦隊モノのヒロインに唯人が似ている! という理由で、一気に子どもたちに纏わりつかれる。
何がなんだかわからない唯人のはそれから逃げる方法がなくて、硬直しているだけ。
そんな唯人を助けてくれたのは、存在自体が尋常でなく輝いている一人の保育士。
思わず目を擦っていると、彼は「俺の大事な人」だと言って、唯人の頬にキスをしてきた。
呆然とする唯人に、それは作戦だから、とネタばらしをしてくれた彼の名は一ノ瀬洸。
一ノ瀬は、唯人のちょっと変わった趣味にも黙って耳を傾けてくれて、何とか保育所に慣れようとしている唯人を手伝ってくれようとしてくれてとても親切。
そのせいで、人間慣れしていない唯人は、一ノ瀬に少しずつ惹かれていくけれど。
唯人の言葉が足りなかったせいで、二人は仲たがいをしているような状況に……
という話でした。
新しい環境に放り込まれて、右往左往しているところを助けられて、ついふらふらとしてしまう話……でいいのかな?
とっても話が優しいので、穏やかな気持ちで読むことができました。
そして、小さい子の描写が本当に丁寧で、ものすごく好きな感じで、嬉しかったです。
穏やかで優しい、でも少しずつ距離が縮まっていく感じの話が読みたい人にはぜひ、オススメします。
好きなものは機械や珍獣、苦手なものは小さな子ども。
そんな相模唯人に課せられたのは、二週間の保育研修だった。
そこで出会ったのは、保育士の一ノ瀬洸。
無駄にキラキラしたモデルばりの男前で子どものお世話もスマート。
園児も一ノ瀬を信頼していることが見て取れて、唯人はその存在を眩しく思う。
真面目が取り得、対人関係もうまく結べず言葉もうまくない自分とは大違い。
一ノ瀬の一面を知れば知るほど惹かれていく。
いつしかその思いはこらえきれなくなり、告白してしまうが──。
言葉でうまく言い表せないが故に誤解が生まれ、そして考えすぎてしまう性格故にすれ違いが生まれ…。
一ノ瀬は一ノ瀬で過去の苦い経験が多少トラウマになっていて、誤解が生じた告白で唯人に苛立ちをぶつけてしまうんですが。
ボタンをかけ違えたみたいにずれてるもどかしさ。
早く気づいて二人ともーっ!と思わず心で叫んでしまいました。
ひとに不器用なんだけど、飾らない唯人がすごくいい味出してます。
園児に対してもかたくなな口調。
でも園児は唯人の真摯さになつくわけです。
園児がいい演出をしてくれてるなぁ。
舞台が保育園なので全体的にほんわかムード。
いい先生でいい男で。でも時々子どもみたいな一ノ瀬がニクい…。
……かなり好きです、こういうキャラ。
その保育園にいたら、絶対わたしも一ノ瀬のコスプレを強く要望していたに違いない。笑
本当に園児が恋のキューピッド。
まだ幼い彼らは言葉を選ばずただ真っ直ぐに向かってくるから、色々と考えてしまう大人はタジタジです。
読み終わって胸がほんわか。なんだか癒された感じがしたお話でした。
1冊丸ごと表題作です。
相模(受け)と一之瀬(攻め)の両方の目線で語られますが、メインは相模です。
相模は仕事で2週間の保育研修に行く羽目になります。保育園に入った途端、「ユーリア姫だ!」と子供達に引っ張られてしまいます。倒れそうになった相模を助けてくれたのはキラキラオーラをまとった一之瀬(攻め)で…という話です。
保育園が舞台なので登場人物が多いのでは、と怯えていたのですが、冒頭にどわっとあるのでなく徐々に足してくれるので頭が追いつきました。
子供達が可愛らしいです。小さな頭と身体で精一杯考えて行動して、という姿が目に浮かぶ愛らしさで、子供好きでなくても微笑んでしまうと思います。そんな子供達と、相模や一之瀬たち大人の温かいふれあいが全体にあふれていてほんわりとなりました。
相模と一之瀬の恋愛模様はゆっくりと進行していきます。
五日間という時間的には短い間に恋愛感情を抱きますが、その過程を丁寧に書いてくれているので違和感がありません。
一之瀬は人を惹きつける自分の容貌やオーラにコンプレックスがあります。相模は、一之瀬は恋人がいると勘違いしていたので、自分が好きでいるだけでいい、奪うつもりはないというつもりで「心はいらない」と言ったのに、一之瀬は「外見だけでいい」と誤解して抱いてしまいます。
それから相模は一之瀬を避けて…と後半3分の1くらいは切ない雰囲気になりますが、そんな二人を結びつけるのはやっぱり子供達(プラス大人ひとり)という王道ながら可愛らしい展開でした。
余談ですが、オーナー御子神へのみんなの意見(「ならば最初から出なければいいのに」等)は私の心中のツッコミでもあったので、そんなところまできちんと書かれているのが読んでいて嬉しかったです。細かいところが気になる私にも満足な作品でした。
ただ、二人の両思いエッチ場面で終わってしまったので、恋人同士になった二人と子供達の話がSSでも読みたかったなぁと思いました。
あと、青山保育士と成田係長が良いカップルになるんじゃないかと勝手ながら思ったりしました(笑)
北上先生のイラストは、相模姫は綺麗だし、一之瀬はメガネがあってもなくても超イケメンですし、子供達は可愛らしいですし、青山と成田も男前でどこを開いても素敵でした。