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2巻になると、絵も今現在発売されている『♯』や『少年~』に近付いてきて、読みやすく
中途半端だったテンションも上がって来て、キャラも安定してきて読むのが楽しくなってきました。
セバスチャンもどんどんと最強の名に恥じないキャラに。
相変わらず、デーデマンを主人と思わず、主人を動かす為にやさしい顔をし、その後は鬼のような所業でもってデーデマンに仕事をさせる。
実に有能な執事様です。
1巻ではデーデマンの我が儘を執事として叶える、というスタンスがあったはずなのに、2巻ではもはや失われた設定です。
新キャラ、ホンモノの人ディビットさん登場の巻です。
このホンモノというのはニワカではないということで。
なにがホンモノかというと、ディビットさんの性的嗜好について。
彼は自らゲイであるということを高らかに「アイッ アム ア ゲイッ」宣言している。
ディビットの美味しい所は、セバスチャンをハニーと呼び、ナチュラルに迫り、キスをさらっとかますところです。でも、セバスチャンは動じない。
そおんなことで動じるタマではない。
しかしながら、ふたりは並ぶと絵になるので、絡むと萌え萌えさせてくれます。
この辺りのネタで、ツネッテ(根っからの腐女子ではない、ミーハーな感覚)がディビットがセバスチャンをハニーと呼ぶと言うことは、セバスチャンは受なのね!と目を輝かせたり。
使用人Aくんも同意して「受けっぽい」とか・・いう話に持っていくあたりが『Dear+』連載のサービス的要素なのか?
だからといって、BL展開になるわけでもないのだけれど。
しかし、陽気で気さく爽やかな兄貴分で、非常に場を和ますオーラを持っているディビットは良い人キャラです。
特に使用人A・Bくん、ツネッテも大変懐いている。
周りの人、闇まとうユーゼフや人間の摂理に反したヘイジの存在(そもそも人間ですらないかもしれない)に精神的にも疲弊してしまいがちな使用人達のオアシス、それがディビットさんなのでした。
老ヨハンさんもかなりの和み癒し系ですが、ディビットの陽気なオーラはユーゼフの陰気なオーラを中和してしまうということで、ユーゼフを恐れる使用人Bくんには特に神様のような存在。
2巻はディビットが登場ということで、新キャラとしては扱いの良いディビット多め、相反する存在ということ絡みでユーゼフも多めの楽しい巻となっておりました。
カバー下オマケ『ヘイジのパンツ』が面白くも気持ち悪い話となっております。