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表題作 地下鉄の犬

朝倉智紀 → 羽多野渉

篠田昌昭 → 千葉一伸

その他キャラ
小林[市来光弘]/ 吉岡[牧口真幸]/ 浜村[米丸歩]/ 美佐子[門田幸子]/ 大野[吉田聖子]

あらすじ

サラリーマンの篠田が会社帰りにコーヒーの匂いに導かれ入った先は、一軒の煙草屋兼骨董屋だった。
そこで店主の朝倉と出会った篠田は、ひょんなことからお店に通うようになるのだが...?!

作品情報

作品名
地下鉄の犬
著者
草間さかえ 
媒体
CD
作品演出・監督
小泉紀介
脚本
外原祥子
原画・イラスト
草間さかえ
オリジナル媒体
コミック
メーカー
ティームエンタテインメント
収録時間
62 分
枚数
1 枚
パッケージ発売日
JANコード
4560372440454
3.9

(17)

(6)

萌々

(4)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
67
評価数
17
平均
3.9 / 5
神率
35.3%

レビュー投稿数8

空気が好き

草間さかえ作品って、漫画を読むとCD化に向かないような気がするんですが、いざCD化されてるのを聴くと毎度のように見事に原作の空気感が再現されてるなァと思います。意外とCD向きなんだろうな。この作品もそうでした。もちろん演出される方や声優さんの演技力があればこそだと思います。

ストーリーはしっとりした大人のラブストーリーです。大きな事件は起きなくて、ひたすら平坦に進んでくお話なのに、まったく飽きないし面白い。不思議。事件起きまくりなのに飽きてくる作品との差はなんなんだろうな。やっぱ草間さんのセンスだろうな~。

いい年のリーマン受けと年下ワンコ攻めなのも私好みでした。
離婚によってできた受けの心の隙間に、攻めくんがすっと入り込んでくる。
この受けは情緒にどっか欠落してる部分があるんですが、その表現の仕方が秀逸でした。あぁそっか、つまりこれが草間さんのセンスってやつだ。説明でもなくとってつけたようなエピソードでもなく、日常のちょっとしたモノローグやセリフで、受けの微妙なズレを示唆していく。上手いです。上手さを感じさせない自然さが上手いです。
この難しい受けを演じられた千葉さんがまた上手いです。これ下手な方がやってたら、ただの棒読みキャラになってただろうな。
相手役のワンコ攻めは羽多野さん。こちらもキャスティングぴったりでした。

しっとり作品なのに、濡れ場が意外とディープでエロいのもポイント高し。
お二人のお声が喘ぎが絡む絡む。
やっぱ私、きっちり喘いでくれる攻め様が好きです。受け攻め両者の息が重なってこその濡れ場ってもんだ。

大満足でした。
地味なお話ですが、最初から最後まで非常に私好みです。

5

原作ファンにもお勧めなCD

「地下鉄の犬」「犬とポーカー」「旅する犬」「犬語検定」とコミック1冊分が入っています。主役二人の感想も短いですがありました。

本編「地下鉄の犬」自体は36分。原作自体が、落ち着いた大人の二人の日常的な話で派手な展開がないので、倦むことのない丁度良い長さだったと思います。

原作で私が大好きな、朝倉が篠田を見送った後で「かわいい~!」と柱をどんどんと叩く場面。そこを音声ではどう表現しているのかが興味深かったのですが、見事なかわいらしさを込めた声で嬉しかったです。

原作に忠実でありつつも、音声で伝わりやすいようにしている部分もあって、聞いていて心地よかったです。

もちろん、演じられている声優さんも素晴らしかったです。主役のお二人は言うまでもないですが、原作でも活躍している「空気の読めない部下」や女性部下の方も素敵で、ツッコミの場面も面白かったです。

原作大好きの方にもお勧めですし、原作未読でも日常的な出会いから始まる大人の恋が聞きたい方には良いと思います。

3

ゆっくり流れる日々のいとおしさ

原作が大好き過ぎるので、
それなりに「期待し過ぎちゃいけない!」と理性を働かせましたw
その甲斐あってか、なかなか楽しめましたよ☆

そもそも草間さんの作品は
CDドラマにするのは大変なんじゃないかと思うんですよ。
草間さん独特の素晴らしい間、表情、雰囲気。
でもこちらのCDは納得出来ました!!

正直、智紀が羽多野さんて…どうだろうなーと思いましたが
聴いてみると「おぉっ?」でした♪
いつもの攻めより声のトーンが多少高め&優しげで
智紀だった…。さすが声優さん…。

篠田さん役の千葉一伸さん、抑えめで
ちょっと無口な篠田さんに合っていたと思います!
慌てるところとか、ちょっと心許ないようなところも
きっちり演技されていました!
ただ、もう少しおっさん声でも良かったかなぁ…というのは
私だけの希望かもしれませんが;
(あっ!『子連れオオカミ』の宮本さん役でしたね!
宮本さん役よりは今回低めのトーン☆)

智紀が間違ったフリしてかけた電話も、
ゲイだと告白してから会えなくなってしまって
悲しみにくれる様子、
篠田さんも好きだと自覚し始めるシーン…。
草間さんの描写が浮かんできました。
(原作はあえて用意しませんでしたので;)

温泉旅行へ向かう途中の電車で様々な人に会い
最後には智紀の元カレにまで…。
篠田さんに謝るのと、重いって言われたとショゲる智紀に
(羽多野さんボイスに)きゅーんときましたよ。

更に!Hシーンはたまらないです!
智紀の普段より強めのがっつき感が!!
キス音もいやらしくて…溜息が出ます。
智紀が篠田さんを好きすぎる気持ちがもの凄く伝わってくるようでした。

駅で仔犬を拾うシーンが、あまりにも穏やかで、
前の晩(あ、前の前の晩になるのかな)絡み合った二人が
こんな自然といられるのが愛なんだなぁと
変な感心の仕方をしてしまいました。


序盤、智紀の店から漂ってくるコーヒーの香りが…とあるので、
ドリップしたコーヒーを用意してから聴くと
なお一層世界に入り込めるかも知れません♪
篠田さんがふらふら店にひきよせられた気持ちになれるかもw

篠田さんの部下達も丁度良い加減のお声で良かったです☆


5

穏やかな物語。

なんというか穏やかな物語でした。
のほほん癒し系とでもいいましょうか。
受も攻も基本的には穏やかで。
一伸さん(千葉さん)の受だったのでツンデレ系なのかなーと思ってたんですが、篠田はそうではなくて。
落ち着いた大人でなんというか保父さんが似合いそうなといいましょうか。
最初の方はちょっと飄々とした感じに聞こえなくもないんだけども、後半は愛情というか感情が出てきてるというか。
声のトーン的には「シナプスの柩」の海堂みたいな感じ?
一方の朝倉役の羽多野くんも優しい声。
しつこすぎないワンコ系というか、懐いてるんだろうなーってのは感じとれるけど押せ押せな感じではなくて。
ブリッコとかじゃなくてなんかかわいい声。
もう、ホントにかわいいんだ。
想いが実って、いざえち!って時にちょっとがっつくんだけども「怖かったら言ってね。やめるから」みたいに泣きそうになりながら言ってたり。
なんか全体的に大きな事件があるわけでもないので、のほほんな空気感でほっこりするというか。
メイン2人のトーンが穏やかで心地良くて、まるで縁側ほっこりするチャーミーグリーンな老夫婦のような微笑ましさがあったり。
篠田の方は朝倉ほど感情を素直に出すわけじゃないんだけども、それでもちゃんと朝倉のことを大切にしたいと思ってるのが伝わってくるというか。
こんな穏やかな物語ですが、えちシーンでは朝倉がそれなりがっついてるので結構楽しいです(笑)

フリトは一伸さんと羽多野くんでサクっと。
全体的に落ち着いたトーンの物語だったが、えちシーンでは白熱して羽多野くんが腰をグラインドさせてるのが一伸さんの視界に入ってたようです(笑)

4

雰囲気のある作品

原作未読。
離婚ほやほやの会社員篠田(千葉さん)の、くたびれサラリーマン感が最高でした。
溜息の付き方や間の取り方など、何だかただならぬ色気を振りまいている千葉さんがいい。
中間管理職の中年リーマン、離婚、トラウマと苦労しょってんな、おい、と思わずその疲れた肩をぽんと叩きたくなるような、渋い受。
そして煙草屋兼骨董屋の主人朝倉は、年下ワンコ攻という羽多野さんお得意のパターン。
けれど今回の役は普通のワンコ攻ではなく、落ち着いたワンコ攻。結構老成してます(笑)

物語にこれといった盛り上がりがあるわけではなく、割と淡々とした日々を繰り返しているような話なんですが、不思議と飽きることもなく最後まで聴けました。
ふたりとも落ち着いたトーンの声で、感情起伏もそんなにあるわけじゃないんですが、それが逆にとても心地よく、静かに近づいていくふたりの心を追っていくのが楽しかったです。

千葉さんの中年っぷりが本当に良くて、いつまでも聴いていたいようなお声でした。
こういった受ってあまり見かけないような気がするので、新鮮でとても良い。
くたびれ感がじわじわ効いてきたところでのエッチが、これがまた凄い艶っぽい!
キスの音も妙に艶めかしい上に、喘ぎがエロい。
そして羽多野さんの攻喘ぎにもドキドキ……攻喘ぎに攻ブレス大好きです。

ドラマチックな展開はまったくないですが、心地よいヒーリング音楽聴いてるようで、これはリピしたいなと思える作品でした。

3

この作品が収納されている本棚

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