おら、おめぇが嫁こでよかった。

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表題作鬼に嫁げば

シン
山母のお告げで人間の嫁をめとる半人前の鬼16
紅葉
鬼の雷で両親を亡くし一人で旅を続ける剣士19

あらすじ

村一番の美人を、山で暮らす鬼の花嫁として差し出すよう要求された村人たちは、
旅の途中の剣士である紅葉に、花嫁の代わりとして鬼のもとへ行き、
その鬼を殺してほしいと頼む。
鬼のせいで忌まわしい過去のある紅葉は、村人の依頼をふたつ返事で引き受けた。
純白の花嫁衣装に身を包み、シンと名乗る鬼のもとへ嫁いだ紅葉だが、なかなか相手を殺せなくて──。

(出版社より)

作品情報

作品名
鬼に嫁げば
著者
高将にぐん 
イラスト
香林 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775517314
4

(9)

(3)

萌々

(4)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
35
評価数
9
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数2

BL日本昔ばなし的♪

後書きで作者さんいわく、「民話BL」と。
民話や昔話やおとぎばなしはシュールなブラックジョークパロディや、エロエロものに姿を変えたものをあまた見れど、ここまで正統派だとむしろ潔いというか、気持ちよいというか、心地良い。
読んでいてほっこりほのぼのと、にぐんさん~どうしてこんなに可愛らしい作品が書けるの!?と絶賛したくなってしまう☆☆☆
題名の通り、花嫁モノではあるのだけど、自分花嫁モノ超苦手なんですが、これはイける!むしろ好ましい!いや、好き♪とさえ言ってしまうw

家に雷が落ち、自分だけが生き残ったことから忌み嫌われて要らない子として育った、いつか雷を落とした鬼に仇打ちをするのだと剣士になった紅葉。
鬼に生贄として花嫁を差し出さなくてはならない村で、鬼退治の為に花嫁の身代わりになる。
しかし、その鬼はシンと名乗り、実は牙も角もなく見た目は人間の少年。
親である山母様がいい嫁を選んでくれたと喜んで、ほおを赤らめる姿に、紅葉はとまどいを隠せないのでした。

男であることを隠し、鬼を殺す使命を隠し、鬼の生活の中に入って行く紅葉が、その山の皆の暮らしを見て実際に触れ合って、自分に迷いを生じさせる部分、ほのぼのとして、年相応の可愛らしさもあり、ぐいぐいと惹きこまれます。
とにかく、シンが純粋で健気で、けがれを知らない一途な男子ですが、強くて優しい!
とにかく、一目惚れですからね。
紅葉はツンデレ風味ではありますが、そこは色々な使命と葛藤をかかえていますから。
そして花嫁にありがちなナヨナヨではなく、そこは剣士ですから男前かと(姐さん女房だし、亭主を尻に敷きそうな勢いもあり)
その組み合わせがとっても好印象を与えるのですね。
この鬼の棲む山とは、色々な神様がいて、それはやはり妖怪と紙一重。
みな平和に暮らしていて、決して何かなければ人間に危害を加えることはなさそうです。
できうれば、紅葉の家に雷が落ちた事実の原因の回収話しを入れて欲しかったとは思うのですが・・・
早く夫婦として結ばれたいのにおあずけを喰らうシンがカワイソウだったり、かわいかったりw
ヤマ場の展開もシンの秘密も絡ませて、読ませました!
周りの気遣いからシンが本当に皆に愛されて育ったのがわかり、それが一番ほっこりしますねv

何やら狐と亀の神様も怪しげな・・・こちらは大人組って感じでしたが、ツンデレそうな亀の神様が何かツボですw
作者さんが山母は市原えつこさんで、、、なんて書かれてましたが、それ面白い(爆!)
とってもよかったので、また民話BL魅せて欲しいなと想います

2

和w

毎度「もっと明るいホモ読みなされよ」と友人に言われるのだが、
これはまさしく明るく健全で可愛いBLwwww
いろいろ過去には重たいものを背負ってはいるものの、あんまり重たくならないのがいいところなのであります。

村一番の美人を鬼の嫁に嫁がせなければならない。
そんな村に、おりよく現れた美剣士。彼の目的は鬼退治。
コレ幸いにと、自らが嫁に扮して山にあがるのだが、この鬼、いかんせんまっすぐで無邪気。
見ず知らずの女を、愛し、いとおしみ、健気に・・・・
そんな鬼にはからずしも惹かれていき・・・・・!?
というお話ですね。
なんだかんだで、最初の地点で毒気を抜かれてしまったがために、その後もずるずると=な展開が可愛かったです。
こんなに一生懸命可愛く尽くされたらたまりませんわww
それに反しての、夜。
初夜を迫ってくる姿には「男」を感じさせるものもありました。
ヾ(◎´∀`◎)ノハレルヤw

最初から最後まで楽しくよめる1冊。
次回作がまた楽しみですな

2

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