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寡黙で分かりずらい相手にの過去に、勝手に関わって、勝手にトラブルに飛び込む、空回り系主人公のお話。
なんか、こう書いちゃうと、身も蓋もなくて、礼が可哀想だな。
地方の資産家の別荘の片づけの仕事に行くことになった便利屋?の礼、
相棒は、訳ありげな元レスキュー隊員。
幽霊屋敷に閉じこめられた二人。
礼は、何かに憑かれた朝陽におし倒されます。
そして二人はそのままつきあい始めるのかと思いきや…。
この朝陽が、とってもネガティブでわかりにくい男。
朝陽が、一人グズグズと考え込んでいる間に、礼は、朝陽の家族が死ぬことになった事件の犯人を捜して、自ら危険の中へ飛び込んでいきます。
これは………「宮本佳野」先生の作品でなかったら、この主人公2人の、なんとなくくっつきそうでくっつかずに意地を張っている内に危険な状況に陥ってーーーっていう展開は「エ〜ッ!なんなのコレ〜…」と言いたくなるような。
だから逆に宮本先生の持ち味、強みが強調されますよね…
心が定まるような定まらぬような、そんな揺らぎの中にいる人物たち。
その不安定さをここまで読ませるのは宮本先生ならでは、だと思います。
そして本作はちょっと怖い話。
調査会社社員兼便利屋みたいな礼が元レスキュー隊員の朝陽と知り合い、はじめは無口すぎる朝陽を苦手に思っていたのだが……
調査中に突然朝陽から口説かれる(←というより襲われる?)礼。そこから朝陽が気になって。
朝陽が実は家族を強盗に殺された過去があり、1人でその犯人を追っていると知って、自分も調査を始める礼。
だけど2人の関係は、些細な行き違いからこじれにこじれて、全く前に進まない。そんな中でも、礼は繋がりを絶たないように朝陽が出てくれなくても電話をかけ続け、同時に独自に犯人をあぶり出していく…
この辺はBL的にも読者的にも非常にじれったくて、なんで朝陽は意思疎通しようとしないの⁉︎なんで礼は頼まれもしないのにそんなに一生懸命なの⁉︎とジレジレしてきます。
そして礼はついに「犯人」に接触し、殺されかけてしまう…‼︎
ここから2人の関係性にも動きが出てくる感じでしょうか。BLというよりTVの2時間ドラマみたいな感覚もあり。
最後の最後にやっと2人は想いを通じ合わせます。が、朝陽みたいな男はわかりづらいわー。
でもよくあるBLと一線を画してこんな展開も宮本先生の作品として面白い。特に犯人との対決はかなり緊張しながら読んでしまいました。
摩訶不思議なカップリングでした。
っちゅーかそんな二人だからナイスマッチングなんだよね~と後後になって思えるお話。きっと将来はバカップル決定・・・カナ?
最初読んだ時、頭がウニになってしばらく寝かせちゃいましたww
始まりは、出ると噂のお化け屋敷で金目のものを捜索する依頼を受け、何でも屋の従業員・礼が、臨時バイトの元レスキュー隊員の朝陽と一緒にそこへ出かけるという出会いから始まるのですが・・・
最初の始まりが心霊ネタだったんで、ひょっとして憑依体質とかそんなで、何か持って行くのかな?と思えば、それはつり橋効果的、きっかけにすぎなくて!?
何と言っても物語をグイグイと強引に推し進めていくのは、極端とも言える二人の性格だったのでは?
朝陽は、人見知りが激しそうで、おまけに超ヘタレで、すっごく不器用そう。
お化け屋敷のきっかけがあったとはいえ、連絡できなくてウジウジしてるとこ、いざ決心して思わず告ってしまって、恥ずかしくて逃げちゃうところ。
そのくせ、強引な部分もあったりして、一言でいうと”変なヒト!!”
片や、礼は明るくてポジティブで、ちょいヤンチャで、何と言っても面倒見がよさそう。
別に朝陽の世話をしてるってわけじゃないんだけど、オカン気質なのかな?なんて思ったりw
朝陽が抱えているトラウマを知って、朝陽が寡黙過ぎてよくわからないから、礼がそのトラウマの元の事件に首を突っ込んで、深い入りしてしまうんですよ。
そのついついのめり込んでいってしまうっていうのは、朝陽への愛情もあるかもしれないけど、面倒見のいい性格っていうのもあるのかもしれないが、モノ好きとしか(爆!)
朝陽も自分で独自に調べてたっていうけど、もう3年も経っていてまだわからなかったのものが、礼にかかっては割とすぐ割り出せちゃったというのが(友人の情報屋の働きもあるが)すごいフットワークだなと思うわけで。
それが愛ゆえかというと、好きな人の事を知りたい次元を通り越してないか?ってwww
ひとえにヤンツアだから?
割としっかり者の礼だから、不器用そうな朝陽にはもってこいのあいてなんでしょうね~と思えたわけです。
前半ホラーで、本編ミステリーww結構悲惨だったり血が流れたりしたけど、程良い軽さでジメっとしてないのがイイです。
それにしても、礼とか情報屋のショーちゃんはいいんだけど、もし朝陽が彼氏だったら、面倒くさくて嫌だろうなww
なんともまとまらない印象。
それぞれのパーツは面白いと思うのだけれど、
全体となると散漫な印象で、盛り込み過ぎなのか?
うまく記憶に残らない話だった。
挿絵では拝見していた宮本佳野さんのマンガ、初読みです。
便利屋で働いている礼と、
家族を殺人事件で失うという暗い過去を持つ元レスキューの朝陽の話。
幽霊屋敷に宝探しに行く話から始まり、幽霊は関係なくもないのだが、
その後幽霊はどうなっちゃったのか?
何故礼は、あんな無茶をしてまで朝陽の事件を追うのか?
朝陽の彼女はどうなっちゃったのか?などなど、
上手く腑に落ちないことがチョコチョコある上に
朝陽はちょっと分かりにくく、思い入れることが難しい……。
表紙のイメージの明るくスコーンとした話でも、
サスペンスタッチの話でもない中途半端さに、
乗り切れないまま読了でした。