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ソムリエの受け様は、日本で働いていましたが、ソムリエとしてのプライドもあり、折り合いも悪い店での仕事に限界を感じていたとき、
レストラン界のミダス王と呼ばれる攻め様にスカウトされ
新規オープンする店のソムリエとして準備段階から
攻め様と仕事をする事になります。
お互いが、初めから相手に関心と好意を抱いていましたが
受け様と攻め様の双方が今後の仕事の事を考え
湧きあがる感情を抑え込んでいきます。
受け様は、攻め様から仕事面でのいい影響を受け
抑え込んだ思いを抱え攻め様の為に頑張ろうとする最中、
事故に巻き込まれ、頭部への強い刺激の為か
ソムリエの命とも言うべき味覚を感じる事が出来なくなる。
絶望する受け様を励まし、受け様も懸命にリハビリをしますが
店のオープンに間に合わない、このまま味覚が戻らないのではと言う焦りの中、受け様は徐々に追いつめられていきます。
そんな受け様を、辛抱強く包み込むような愛で・・・
まだ、若く未熟なソムリエが攻め様と共にあることで
多くの経験を積んで一回り成長していきます。
永遠のパートナーとして。
ニューヨークに新しくオープンするフレンチレストランに破格の条件で引き抜かれた若きソムリエ・渡会玲一。
彼は自分のソムリエという資格に圧倒的な自信を持っていた。
そして、そんな彼をスカウトしたのは、レストラン界の「ミダス王」と呼ばれるラウール。
ラウールは、仕事ぶり、人間性、すべてにおいて洗練された一流の男だった。
優雅で官能的なラウールにいつしか惹かれていく玲一だったが、ある日事故に巻き込まれて負った怪我が原因で、ソムリエの命である嗅覚を失ってしまう――
玲一は、自分が嗅覚を失ってしまったことに焦るけれども、そんな玲一をラウールは献身的に看病し続ける。
そして、玲一のためにレストランの開店を遅らせる、とまで言うラウールに、一時は快楽に逃げ込んでいた玲一であったが、少しずつ前向きになり始める――
という話でした。
大人カップルの話ですね。
それぞれが自分の仕事に自信を持っていて、でも、自信を持っているがゆえに、恋で自分を崩すことのないようにと思っている、見栄も誇りもプライドも、山のように持っている大人カップル。
少々こうなってくるとめんどくさいですよね。
最初は少々駆け引きめいて始まった関係が、玲一の事故によって崩れて。
強烈に惹かれあっていく感じでした。
おそらく怪我がなければこんな形にラブラブになることのなかったはずの二人の、ちょっぴりスパイシーな話です。
大人のMLが好きな方にはオススメです。
どうも時代がかった(時代物という意味ではなく、まあズバリ古臭い・・・・)イメージが付き纏うなあと思っていたら、これ1999年の作品の新装版だったんですね。
それなら何となく納得です。とにかく、バブリーな香りがそこここに、って感じなんですよ(旧版出版当時はもちろん既にバブル期じゃないですが)。いかにも『ゴージャス!』というのか。まあ、松岡さんらしいです。
おそらく、ラウール(攻)がフランス貴族っていうところに、松岡さんのロマンス風の持ち味がちょっと出過ぎた感じかな。台詞からして正直なところちょっとクドいんです。ゴメンナサイ。
それに、私がもともと『大人同士』も『お仕事もの』もかなり苦手だから余計かもしれませんが、まったく入り込めないままに終わってしまいました。どこがどうよかったのか、というかどこに思い入れて読めばよかったのかもわかりません。
う~ん、申し訳ありませんがいまひとつふたつみっつ・・・って感じでした。