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王道学園ものはあまり好きじゃない私ですが、依田沙江美さんの描かれるものは特別枠です。大好きです。
なんだろな、キャラが本当にいいんですよ。
天然の可愛い受けくんと、優等生の委員長というコンビ。
たんたんと続く学園生活の中、事故のようなキスを繰り返しながら少しずつ近づいていく二人の距離にたまらなく萌えます。
受けがちょくちょく泣くんですが、泣くタイミングがいちいち可愛いのもツボ。とくに、「天野さんを好きだったの」のあとの涙がたまりません。可愛すぎて死ぬわ!と思いました。
さらにツボなのが攻めの委員長の性格ですね。
お話が進むなかで、かなりの腹黒っぷりがチラチラと見えてくる。腹黒のチラリズムも萌えです。
あと、レイプ事件の真相が判明するシーンは、いつ見てもニヤケちゃいますね。
中高一貫の私立男子校を舞台にした学園もの。
カバーイラストが一新された新装版。
かわいい容姿の転校生と、クラスの委員長が出会い、恋して、結ばれるまでを、五葉庵という茶室を根城にした生徒会活動を絡めて描いた、学園ものの基本的とも言える王道な展開のストーリー。
ちょっと天然で奥手な受けの子と、ちょっと腹黒で策士タイプの攻めの子が、年相応に悩んで、年相応のセックスに至るまでの、不安な気持ちや期待する気持ちが丁寧に描かれています。
旧版との違いは、カバーの絵と、油野視点の同人作が加わったことぐらいですが、この短い作品で、油野の伸哉一筋の悪党ぶりが知れて面白かったです。
記憶にある限りでは多分BLに触れた一番最初の本だったと思います。ここからすっかりハマってしまいましたが依田先生の本にはやはり何にも変えられない良さがあります。
みずみずしく少年らしくしかしどこか大人びた、洗練されすぎていない雰囲気がとても大好きです。これくらいが私のような昭和生まれにはちょうど良いのだと思います。もちろん最近の本も好きですが。
1〜3巻まで続いていてメインカプは二組いますがやはり最初のカプが好きです。正直委員長と伸哉の二人をずっとメインで見ていたかったです。
最近依田先生の個人ホームページがなくなってしまい悲しくなったので読んでからかなり経ちますがレビューするに至りました。先のことを考えて新刊はほとんど電子で購入するようになり、紙の本も本棚ひとつに収まるまでしか持たないようにしていますが、チョコレート・キスだけは何があっても手放さないと思います。なんなら晩年も読んでいると思います。大好きです。
名門男子高校を舞台にした、高校生の恋。
東京から転校してきた喜怒哀楽の素直な伸哉と、実はくせ者の委員長怜一郎。
この学校併設の中学からホモはウジャウジャいるらしく、全くそこは問題にならず、
普通に告白したりくっついたり失恋したりしている模様(笑)
学園ものなのでキャラクターも多いのだが(私は変なオブジェを作っている関くんが好きw)、
絵の見分けがつきにくいことがあるのが残念。
依田さんの作品は可愛い絵柄を裏切る、毒というか哲学的な深みが
サラッと描かれているのが特徴だが、
この作品も、それぞれの登場人物が語られない背景や内面があることが、
垣間見えるところがいい。
精神的な面が重視の話なんだけれど、でもプラトニックではなく、
甘くでコーティングされているんだけれど、
中には実は生々しい何かが…、という感じの作品です。
一巻の最後では、二人が次期生徒会役員になることが匂わされていますが、
さてどんな展開になりますことやら。
これは新装版なのだが、表紙が書き下ろしで、巻末に同人誌から短編が二編収録されてます。
本編ウラ話的な「内緒」と、ギャグの「カホ学残酷物語」。
「内緒」は、欲望に正直な委員長の腹黒さが読んでいてふふふという感じですが、
意外に天然な伸哉がそれを上回っていて、再度ニヤリ。
名門男子校で繰り広げられる、甘酸っぱい青春ラブストーリーです。転校生の伸哉と委員長の油野が、ゆっくりと恋を育てていく様子にキュンとなります。
何と言っても、油野がカッコイイです。伸哉の危機には駆けつけるし、さりげなくナイトのように守ってくれるし。そもそも二人の出会いが、困ってる伸哉を油野が助けたことだし、始めから縁があったんだろうな~と思います。
一方、伸哉は天然でおっとりしていて可愛いです。嫉妬して、思わず泣いちゃうところなんて、可愛い絵柄と合っていて保護欲を刺激されます。
二人の周囲の友達もみんなイイコで、友情面でも楽しめます。
ただ、キャラの見分けがつきにくいことがあって、時々これ誰だっけ?となることがあって、読むのに少し疲れました。