じゃじゃ馬お嬢に、お仕置きだ

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表題作極・嬢

鬼塚賢吾
磐田組三代目総長
関入慧
前組長の隠し子で研修医

同時収録作品極・嬢

朱鷺正宗
朱鷺組長
佐原芳水
朱鷺組の姐

同時収録作品極・嬢

龍ヶ崎義純
真木洋平

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「まだまだ姐(あね)というより、お嬢だな」
磐田会先代総長の息子でありながら、現総長・鬼塚(おにづか)を愛し、愛されて、姐として生きることを決めた入慧(いりえ)。だが、箱入り育ちゆえに周囲からは、お嬢扱いされてしまう始末。せめて刺青を入れて姐らしくなりたいと願うも、幼かった入慧をずっと守り続けてきた鬼塚は、決してそれを許さなかった。しかし、自身の不注意から大切な人達に取り返しのつかない傷を負わせてしまった入慧は、鬼塚の逆鱗に触れ、その胸に消えることのない所有の証(あかし)を刻まれてしまい――。

(出版社より)

作品情報

作品名
極・嬢
著者
日向唯稀 
イラスト
藤井咲耶 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
極・愛
発売日
ISBN
9784773085716
2.8

(9)

(0)

萌々

(3)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
23
評価数
9
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

入慧くんも大人になりました。

あの入慧くんがすっかり大きくなって、ヨヨヨッ~
まだまだお嬢呼ばわりで周りに溺入慧愛箱入り息子状態の入慧くんが
今作では一回りも二回りも大きく成長していました。
まだまだお嬢でしょうが、新米「姐」さんになって来たようです。
今回もエロエロ媚薬「デッドゾーン」が暗躍、蔓延ってます。
シリーズ1作目が今から8年ほど前になりますから、それぞれが
色々な意味で成長や衰退をしている様は、現実の時間のように
進でいてある種のリアリティー感がある作品になってるように
感じられますね。入慧くんなんてもう、26歳ですよ?
君なんて歳じゃないですよね、ましてお嬢なんて(笑)
でもまだまだ幼さの残る一途さがあり菫姐のようになるには
後、どのくらいのシリーズを待てばいいのでしょうね?
そして男姐ばかりのシリーズで攻め担当の男どもは
相変わらず男嫁さまたちに尻に敷かれていますよ。
締める時はビシッとするのですが日向先生にかかると
最後の段階でいつも受け様に押されるんですよね。
そこがこの作品の面白いところでもありますけどね。
日向先生の作品は殆どは何かしらの繋がりのある設定の本が
多くて、全て購入しないと始まらなって言う中毒系の本ですよ。
今回も、艶帝の某バンクやら密月の社長や、ニヤって思う
箇所があり、日向先生の遊び心にほくそ笑みます。

2

今回はかなりハードに男です

今回の極シリーズはかなり事態が深刻にそしてハードに展開しました。
そりゃそうですよね、枝葉の幹部組の話ではなくてそれらのトップに立つ総長・鬼塚の周囲の話ですから、自然と話も大がかりになってます。
前作、前前作が、このシリーズの以前の作品を読んでいなくても何となく解る作りとは違って、この本ばかりは、新旧含め総登場になっていたので、いくらか知っていないと人間関係がわかりづらいかも?
せめて前作の朱鷺×佐原編の「極・嫁」を読んでいるといいかもしれません。
主人公であるはずの、入慧 (いりえ)より出張って重要ポジションを占めてますので。

鬼塚の嫁になった元組長の隠し子の入慧。
箱入りで育った為に、まだ覚悟が足りなくて、そのくせ自分も男達の中に入りたいと、それが空回りして、周囲もお嬢扱いするんですが、まさにそのまんまで、読んでいてイライラさせられました。
鬼塚、本当にこんな男でいいのか?とも、、そのくらい全く器じゃないんですよ。
朱鷺の嫁、佐原はその豪気さですでに組の幹部としてすごい勢いです。
あのやんちゃさと無謀ぶりが大変に受けタイプとしても男前で大好きな自分としては、入慧がじれったくて!
お嬢扱いされて不満な入慧は出張る佐原に嫉妬したり反抗しようとするんだけど、組織の縦社会の中では佐原より入慧のほうが上。
ちゃんとそれを知っていて、佐原なりに入慧を守る覚悟で色々やっていたって部分に男気を感じます・・・って佐原ばっかり褒めてる!?

今回はものすごく色々な事態が動きました。
土地の買収にからむ台湾マフィアの進出、それが鬼塚達の組の利権にも絡み、国内の大手建設会社の利権にも絡み、彼等は手を組んで台湾の状況をさぐりに行こうとするのですが・・・
それと、入慧の襲撃未遂事件が絡んでけが人が!そして舎弟達の落とし前、ヤクザの嫁としての覚悟を決めさせる鬼塚の怒りによる刺青、そしてとうとう死者まで・・・
そうして、やっと入慧は本当の覚悟ができるのです。
お嬢から一歩踏み出すには、人の血が流れ過ぎた・・・でもそうまでしないと、箱入りで世間をまだ知らなかった彼には仕方なかったんだな~と思います。
でもそれを知ったからこそ、いい姐になってほしいんですがねww

冒頭、磐田組の大姐・菫姐さんが登場しますが、志麻です!!志麻!!ほんまもんの極妻です~♪←好きなんだv
こうやって一冊読み終えて、男姐って女の姐の役割も必要だけど男としても出来てないと、同性の男の信頼は得られないと思うから、女性より大変なんだよな~と改めて思うのです。
台湾マフィアの件もまだはっきりと決着したわけでもなさそうだし、入慧もまだ一歩を踏み出したばかりだし、またパワーアップしてまさに極道!な路線で続編がでるといいなvって期待してますっ♪♪

0

シリーズ原点CP?

『極』シリーズです。
クロスノベルズでは3作目、ラピス文庫から数えたら8作目。

こちらは、ラピス文庫での『極』シリーズ第一弾『極・愛』CPがメインです。

が・・・『このシリーズ、コメディじゃなかったの!?』とびっくりするくらいシリアスです。

う~ん、もともとこの鬼塚×入慧CPがあまり好みじゃないんですよね。
『極・愛』も、あくまでもコメディとしては面白いと思っただけで。←とにかく文体が合わなくて、面白いとは思うけど読むのに非常に気合いのいる作品だった。続きを読むまでずいぶん時間かかったわ・・・

入慧が『極・愛』での高校生から医学生を経て研修医になってるんですが、やっぱりどこか幼さが抜けないというか、結局まだまだ『(姐ではなく)お嬢』なんですよね。

メインCPが好みじゃない分(キャラクターそれぞれは別にキライでもなんでもないんですが、ラブ面ではどうも・・・)、前々作『極・嫁』の受・佐原の存在感が(個人的に)より引き立ちます。

そして、レーベルがクロスノベルズに移って続編が出るごとに『シリーズ色』というか『続き物』的な側面が強まってきている気がします。
『どこから読んでも大丈夫!』とは、ちょっと言い難くなってきてるかな。

もともと、日向さんの作品はシリーズをまたぐリンクが非常に多いですからね。気を付けていないと、他の作品で脇で出てたことも気づかなかったりしますから。←そういう意味では、作中(あとがき含めて)にまったくフォローがないんですよね。

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