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表題作リナリアのナミダ―マワレ―

佐光正廣
アート系専門学校の学生,21才
高間一栄
学校の売店店員,28才

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

すさんだ毎日を送っている佐光を、学校の売店店員・高間は放っておけない。ウザいと思いながらも高間に惹かれる佐光は!?
(出版社より)

作品情報

作品名
リナリアのナミダ―マワレ―
著者
崎谷はるひ 
イラスト
ねこ田米蔵 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
アオゾラのキモチ ― ススメ
発売日
ISBN
9784344823723
4

(47)

(17)

萌々

(19)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
190
評価数
47
平均
4 / 5
神率
36.2%

レビュー投稿数13

信号機シリーズ最新作。

「ミントのクチビル」にちらっと出てきた
佐光、売店の店員高間が主役のお話です。

数々の不幸のせいで美大に三浪して仮面浪人のため
専門学校にひとまず入学した佐光は
周りとのレベルの違いにやる気を失ってしまいます。
そこを助けようと手を差し伸べるのが、高間なんですが、

とにかく今までの信号機シリーズのキャラが出てきます!!
「アオゾラ~」から「ミントの~」まで全部読んだ私には
うれしい限りでした!!

佐光は初め荒んでいたのに希望が見えてきて
どんどん成長して、さらに積極的になるし。
高間は裏に暗いものを抱えているのになんだかんだ
純粋なところはあったり…
いろいろ萌えました(笑)

そして昭生さん、かっこよすぎます!!!!!
昭生さん「ヒマワリの~」以外は基本的に
クールで頼れるキャラですね。伊勢の前以外は。

次回作に続きそうな佐光の兄やら出てきて
シリーズ続編が楽しみです。

3

散りばめられたギャップが面白い

崎谷作品、安定して面白いですね。このシリーズはどれをとっても平均以上に面白いなぁと感心します。エロと読みやすさを言われる作家さんですが、実力あってのことだとしみじみ。

展開はパターン化していて、この辺で紹介、この辺でもめて、この辺でちょっと濡れ場・・・というように、シリーズつづけて読んでいるせいかもしれませんがなんとなくわかるし、だからこそ読みやすい・理解しやすい。
でも、その詳細の部分がバラエティに富んでいるから面白かったです。さすがですね。

今回のCPはちょっと暗め。なんですが、二人ともいろんなギャップがあってそれがよかったです。
高間は年齢もあるんでしょうが、受けにあるまじき包容力で佐光を引っ張り上げる。クラブで危ないところを助けてあげる、ってそりゃ王子様(攻め)の登場でしょ!とか。キャラやシチュエーション、セリフなどいろんなところにいい意味での裏切りがたくさん仕込まれていて、面白さにぐいぐい引き込まれました。

エピソードはシリーズで一番?と思うくらい重いのですが、ヒマワリ~ほどのドロドロ感はなかったのでそれほど痛みは感じませんでした。
敵役も分かりやすい敵役だったし。

読みどころは、佐光の成長ぶり。もともと腐って落ちていただけとはいえ、鮮やかで爽快です。ひとつ決めたらうだうだしない潔さや、高間の初恋のトラウマまで自分のものと言い切って、丸ごと昇華させてやる男らしさには「惚れてまうやろー!」と言いたくなりましたw
受けの高間も、受けとは思えないほどしっかりしていて、女子っぽいかわいい受けの多い崎谷作品では珍しいんじゃないかと思いました。(見た目はやっぱりキレイ系ですけど)

リナリア、蜂、蝶と視覚的イメージもあでやかで、私はおそろいにめちゃくちゃ萌えました!

シリーズの中で一番好きなCPになりました。

3

萌がない。

ので、神評価で。

痛いってなってたので期待してたんですが、期待した痛さじゃなかったかな。
でも廉のことを色々想像してたらめちゃくちゃ痛い。
いやもう、廉目線を一冊出してくださいよ!
って懇願したい。

廉に感情移入し過ぎてメインカプに集中出来ない…


キヅナツキ先生のリンクスのお兄ちゃんを思い出しました。
厨二だからかなぁ。生き急いだ結果、早逝したってのがめちゃくちゃ好きなんですよ。
バスキアとかめちゃくちゃ好きですよ。


0

蝶と可憐な花

佐光は専門学校に通いながら美大を目指す仮面浪人。
本当は実力はあるのに、たび重なる不運で三度受験に失敗しています。
ついに親に美大受験を反対され、兄との不和も根深く、
専門学校のレベルの低さに焦燥を感じて、どんどん荒んで堕ちていく佐光。
そんな佐光が、ゆきなにハメられあわや薬漬に・・・という寸前で助けたのが、
以前から時々声を掛けてきていた売店店員の高間だったのです。

高間を介して昭生や朗を紹介され、コントラストでバイトしながら
真剣にもう一度受験に向き合う気持ちになった佐光。
見た目の印象と中身に大きなギャップがあり、
ややこしい過去があるらしい高間に、佐光はどんどん惹かれて行きます。
そして高間も、廉の面影を重ねていた佐光に、少しずつ絆されて・・・

このシリーズでは、私は『アオゾラ~』の冲村&史鶴カップルが一番好きだったんですが、
今作の佐光&高間カップルも、凄く良いです!↑と同じくらい好きになりました!

攻めの佐光、最初は拗ねてたガキだったんですが、
前を向いた途端に凄くイイ男になりました。私的にかなりツボな攻め様です!!

そして、廉の死の傷が深すぎて、何の気力も無くただ生きているだけだった高間。
佐光に告白され本気で動揺している様子が、すごく可愛くて痛々しかった・・・
『愛する人の死』の様な余りにも深い心の傷は、努力や環境等ではどうにもなりません。
大きな心の傷を唯一癒せるのは「時間」だと私は思っています。
高間にとって、「死人の代わりに生きているだけ」だった8年は、
廉の存在が過去となるのに必要な時間だったんではないでしょうか。
佐光に出会ったのがもう少し早かったら、高間の心は動かなかったかもしれません。

ストーリー展開も上手い!ぐいぐい引き込まれました。
最初はただの不運だと思っていた事が、少しずつ疑惑となっていって、
ちょっとしたミステリー小説みたい、読みだしたら止まりませんでした!
結局、最初から一番危なそうだった奴が犯人でしたが(笑)

個人的にツボだったのが、高間が佐光にねだられてリナリアの刺青を見せるシーン。
二人のさり気なさを装った緊張感と、何よりねこ田先生の挿絵が最高でした!
高間、エロ美しいです・・・
あとは、もう少し廉と高間の過去話を掘り下げて欲しかった~
そして清白の存在も気になりますよね。

とにかく、久しぶりの攻め様大ヒット作でした!

3

読み出すと

止まらない。

買ってずっと置いてたんですが、一ページめくると一気読み。
崎谷先生の本って、全部そうですね。

負の感情が苦手なのに、崎谷先生の本は読んでしまいます。マイナスにも理由があるからかな。

このシリーズは、大好きです。これだけでも読めなくはないけど、絶対最初から読んだ方がいいですね。

芸術だとか創作物を考えることが多い生活を送っているので、このアーティストの卵たちのお話は、萌えとは違う意味で楽しみ、応援してしまいます。

エロは、直接的な行為よりも、あっちの方が萌えました。

2

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