marun
「狸といっしょ」の本宮榎南さんのサークル同人作品で、08年に初めて発行され
3度目の増版で初版された時のおまけ作品を同時収録した完全版の同人誌です。
商業誌の狸~の人獣受け様もかなりのアホの子みたいなかわゆさがありましたが
この作品の受け様は、可愛さと言うよりも箱入り過ぎて、全てに於いて未教育で
小さな幼児がこれなぁ~にって知識を吸収するような呼びかけが連呼されるのですが
始めは可愛らしいと思っていたのですが、そのうちにこれは流石にアブナイ子って
雰囲気が強くなってきて、思わずショタ??なんて雰囲気になります。
まぁ、13歳で嫁入りするのですがらある意味ショタなんですが(笑)
そして、この受け様はフタナリで、この舞台の国では珍しいフタナリが生まれると
皇帝の御妃になる事が生まれながらに決められているんです。
そして、その夫となる皇帝にも秘密があるのです。
受け様は嫁ぐ日に、花嫁行列の最中盗賊に連れ去られてしまうのですが、
受け様は人が切られて血を流す様を見ても、その事事態が理解出来ない程無知です。
自分が攫われたことすら自覚出来ないけど、帝のお嫁さんになる事と帝のお花だけは
知っている、それがタイトルの金花茶ですね。
皇帝の花とされてる金花茶ですが、読み終わると受け様の事なんだと思えるのです。
この受け様は最後まであまり全てに於いて成長しないのですが、愛される為に生まれた
受け様なので、これはこれで良いのだと思いながら、受け様を巡る皇帝と盗賊の頭の
壮絶な戦い・・・と思ったらバカな言い合いをする兄弟喧嘩になり、
双子で生まれなければ仲の良い兄弟になったのではと思わせるストーリーでした。
しかしながら、受け様が望んだ相手はたった一人、黒いワンワンなんです。
同時収録の作品は、受け様が子供を授かり、双子を産み落とした後のお話で、
前の時代には叶わなかった兄弟仲良くが次世代になり叶うストーリーです。
この作家さんの作品はフタナリ&妊娠出産とBLファンタジーでもありえない設定で
苦手な人には見向きもされないかも知れませんがこの手の話が好きな人には
楽しく読める作品だと思います。
本宮さんの「狸」に心をつかまれ、
同人誌を出していらっしゃると知り、あわてて入手した作品です。
本宮さんらしい、世界観、擬人化、モフモフ、両性が描かれており、
私も大好きな組み合わせで、もうヨダレが垂れてもおかしくないのですが、
この作品、あまりに受が幼すぎて・・・。
そこがどうしても、受け入れられませんでした(><)
確かに本宮さんの幼い受が多いので、
個人的に受け入れられる度合いかどうかでしょね(笑)
皇帝の番いとして育てられた朱鷺。
お輿入れのその日、盗賊に襲われ、さらわれてしまいます。
その盗賊は蒼雨といい、モフモフです。
そんなモフモフに、朱鷺は、蒼雨に大事にされ、心を許していきます。
そこに、娶るはずだった皇帝が現れます。
そこで明らかにあるのは、蒼雨、実は皇帝の双子の兄弟だったのです。
朱鷺は、心を許した蒼雨を選びます。
めでたしめでたし~なのですが、
どうしても思ってしまうんです。
朱鷺が幼いばかりに、攻を好きになる具合が微妙なんです。
朱鷺が蒼雨を選んだのは、皇帝よりも先に会ったからだけに過ぎないよな~とか。
皇帝も蒼雨と同じようにモフモフなのに・・・。
皇帝がかわいそう・・・とか思ってしまったんです。
皇帝も幸せにしてあげてください。
それにしても、モフモフの赤ちゃんは、やっぱりワクワクします。